”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

種なしか種ありか?

2015-05-31 10:35:30 | 果物

昨夜、岡山のお友達がFacebookに

ぶどうのジベレリン処理(種なしぶどうを作る、成長を促進させるためなどの

目的でジベレリン液に浸していく作業)をしている生産者さんの

写真を投稿されていました。

  

 

  

   

ただ、液に浸していくだけではなく、

熟練の経験値で、房落ちの問題も大きく変わるそうです。

そして、岡山では、再高級品種のマスカット・オブ・アレキサンドリア以外は

ほとんどの品種が「種なしぶどう」として出荷されているという

お話を伺いました。

  

【マスカット・オブ・アレキサンドリアの画像 お借りしました】

  

  

 

果物離れが進んでいる理由に挙げられるのが

 ・皮を剥くのが大変。

 ・種を出すのが面倒。

 ・手が汚れるのがイヤ。

ということ。

  

このような理由を考えると、

種なしぶどうが好まれるのもわかる気がします。

 

  

 

では、そんな中でマスカット・オブ・アレキサンドリアが

種ありで出荷されるのはどうしてなのでしょう。

  

その理由を調べてみました。

 ●他の品種のように、ジベレリン処理だけでは種なしにできないため、

  長年、ずっと種ありのぶどうとして定着してきた。

 ●生産者も、「マスカット・オブ・アレキサンドリアは種があるもの。」という

 固定観念が強い。

 

ただし、種なしにする技術が開発されていないわけではなく、

一部に種なし果も出回っているようです。

 

  

 

その他、種ありの長所を調べてみると

 ●種なしと種ありのぶどうを比べてみると、

  糖度は変わりないが、種ありの方が味にコクがある。

 ●種ありの方が日持ちがする。

 ●脱粒(枝から実が落ちてしまうこと)しにくい。

 ●種があることで、実が大きく育つ。

  

ご贈答用には、種ありが使われることが多いというのも

頷ける気がします。

  

 

私、個人的には、ぶどうの種のまわりの渋味と酸味が

「あ~、ぶどうを食べている。」と感じさせてくれる上に、

果実の甘みをより際立たせてくれる気がして、

種ありの方が好みです。(*^_^*)

  

 

ジベレリン処理にも熟練の技が生かされているように、

種ありぶどうを作るために、

種ができるよう実に養分を集めるのは、人間の作業によるものです。

種なし、種あり・・・

どちらも「奇跡のぶどう」に思えてきます。

 


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