若い頃から、エッセイや雑誌に出てきた食べ物で
「まだ食べたことがないけど、どうしても食べてみたい!」
と思うものは、たいてい手に入れてきました。
クスクスという世界最小のパスタの存在を
桐島洋子さんのエッセイで知った時も、
青山の紀ノ国屋で買って帰ったし・・・。
でも、食べ方がわからなかったので
まだ「お取り寄せ」などという言葉がなかった時代でしたが、
クスクスにかけるソースも輸入代理店に手紙を書いて
送ってもらったりしていました。
そうやって、おいしいもの、珍しいものへの努力は惜しまなかったのですが、
この年まで出会えなかったものに、クロテッドクリームがあります。
クロテッドクリームは脂肪分が60%以上の生乳のみで作られる
とてもシンプルなクリームです。
イギリスでは、スコーンには欠かせないと言われています。
以前、スーパーでイギリスフェアが開催された際に、
チラシに「クロテッドクリーム」と書かれていたので、
もちろん出かけて行きましたが、
なぜか出会うことはできませんでした。
(売り切れではなく、どうも仕入れていない様子でした。)
でも、ついに手に入れることができました。
本場イギリスのものではありませんが、
あのNAKAZAWAが日本で初めて独自の技術と製法で
イギリスのクロテッドクリームを再現したのだそうです。
濃いクリーム色。
バターのこくと生クリームのなめらかさの良いとこ取り・・・と言ったらよいでしょうか?
スプーンを持ち上げると、まるでアメ細工のように糸を引きます。
このクロテッドクリームを味わいたくてスコーンも焼きました。
ところで、今回買ったクロテッドクリームですが、
賞味期限が近くでかなり値引きされたものが、たくさん置かれていました。
静岡では、いや、袋井ではまだ一般的ではないのかなぁ? (^^;