昨日に続き、りんごのお話です。
こちらの写真をご覧ください。
左がサンふじ、右がムーンふじ。
太陽と月の関係・・・!? (*^_^*)
実は、この2つとも品種は「ふじ」。
この色の差がどこで出るのかと言うと、
ずばり「袋」なんです!!
では、まず最初に、
●「ふじ」と「サンふじ」の違いから、説明しましょう。
りんごは、袋をかけて栽培されてきました。
その理由は
・病害虫から果実を守るため
・果実の色づきを良くするため
(果実が小さいうちから袋をかけ、秋に袋を外すと鮮やかに着色する)
・貯蔵性が高くなる
特に「ふじ」は、赤く鮮やかな色が付きにくいという問題があり、
袋をかけて栽培されてきました。
ところが、近年、品種改良が進み、
袋をかけなくても、ある程度きれいに色づくものができるようになりました。
また、味的にも、袋をかけず、太陽をたっぷりと浴びて育ったものの方が
甘味が強くなります。
そこで、袋をかけずに栽培された「ふじ」を
「サンふじ」と呼んで区別しています。
●ムーンふじは、どうやって作られるの?
ムーンふじは、収穫直前まで袋をかけて育てられます。
だから、赤く色づくことはなく、果皮はクリーム色です。
おわかりいただけましたか?
袋をかける期間の差が、太陽と月を作り出しているのです。
でも、食べ比べをした結果、
サンふじもムーンふじも、同じくらいおいしいとの評価をいただきました。
お値段は、ムーンふじの方が100円ほど高いのですが、
太陽の光を浴びていないのに、この食味を作り出すのには、
生産者の方がかなりの努力をされているのでしょうね。