”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

わらびのアク抜き

2012-04-17 12:16:47 | 野菜

ご近所さんが、わらびを届けてくださいました。

Img_3346

 

重曹を入れ、熱湯をかけ、放置すること12時間。

水を取り替え、アク抜きが完了しました。

Img_3348

 

わらびのアク抜きと言えば、

何も考えずに熱湯と重曹を使ってきましたが、

なぜ重曹なんでしょうか?

疑問を持つと、いてもたってもいられなくなります。

 

●アクの成分は

 ・えぐみのもと・・・ホモゲンチジン酸、シュウ酸

 ・苦味のもと・・・アルカロイド

 ・渋みや変色のもと・・・ポリフェノール類

 ※多くは水に溶けやすい性質を持っています。

 

●アクの成分はどこにあるの?

 アクの成分は細胞膜の内側にあります。

          ↓

 野菜を水に浸けるだけではアクを抜くことはできません。

          ↓

 「細胞膜が熱に弱い。」という性質を利用して

 加熱することにより、アクの成分が外に溶け出します。

 

●わらびにはなぜ重曹?

 ①山菜類は特に繊維が多いので、

  重曹のようなアルカリ性物質を加えると

  繊維が軟らかくなって、

  アクの成分が溶け出しやすくなります。

 ②重曹が緑色のもとであるクロロフィルを分解して

  より鮮やかな緑色のクロロフィリンに変化させます。

 

アクの成分を溶け出しやすくし、

色鮮やかにするために重曹を使うのですね。

アクも抜けたので、

難しいこと抜きでわらびのお料理をいただきま~す。

Img_3350

わらびと油揚げの煮物(左)  わらびのたたき(右)

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする