■ 昨日(26日)の早朝「2010年」をDVDで観た。この映画は「2001年宇宙の旅」の続編として制作された。
木星探査用の宇宙船だったディスカバリー号はどうなっているのか、HAL9000は? 9年経過した2010年、ディスカバリー号とHALの機能を回復することはできるのか・・・。
失敗に終わった木星探査計画で、科学者3人と副船長は死亡。ボーマン船長の生死は不明だが、死亡したと推定されている。
この計画の責任者だったフロイド博士はディスカバリー号の設計者、HALの設計者とソ連の宇宙船レオノフ号に乗り込んでソ連のクルーとに木星に向かう。
木星の衛星イオ付近にディスカバリー号は回転しながら停留していて、近くには巨大な(長さ2kmもある)モノリスが。クルーたちはもうひとつの衛星エウロパにクロロフィル(葉緑素)を発見し、探査を試みるが謎の電磁波の妨害を受ける。この妨害はディスカバリー号の船長だったボーマン船長からの警告だった。この辺りは理解しにくいが、ボーマンは人間から別の生命体となっていたということだろう。
ボーマンは人の姿になって、フロイドのところにも出現するし、姿は消しているが病身の母親のところにも出現(したことを暗示的に描いている)、ボーマンの奥さんが見ていたTV画面にも姿を現す。
この映画では神の領域に人間は立ち入ってはならないということ。それからモノリスは生命の誕生と進化を司る存在であることが「2001年 宇宙の旅」より分かりやすく描かれている。
両映画の原作者、アーサー・C・クラークは「宇宙の旅」シリーズの完結編として『3001年終局への旅』ハヤカワ文庫 という作品も残している。ちなみにこの作品の発行は2001年。
再読しよう。