■ ココブラ 「案内人」と楽しむまち歩きに参加して松本に棲む狛犬たちを観て歩いた。
まず向かったのは富士浅間神社の狛犬。地方ごとに狛犬には特徴があって、江戸、浪花、出雲という「狛犬三大文化圏」が勢力を誇っていた、と当日配布された資料にある。松本型があるそうだが、特徴から江戸狛犬の傍流と位置づけできるそうだ。なるほど!
① 富士浅間神社
②深志神社
参道に立ち、社殿を前にみて、口を開けた阿形が右、口を閉じた吽形が左、とされているが、この狛犬は逆になっている。
なぜ? はじめは参道に対して横向きではなく、縦向き(平行)に配置されていたのではないか、という理由が考えられるとのこと。なるほど、そうであれば、右が阿形で左が吽形という配置になる。ただしこのような配置の場合には狛犬たちはまっすぐ前を向いていて、参道を歩いてくる参拝者と正対するのだそうだ。だが、口を閉じている吽形の狛犬は顔を傾け、前を向いていない。ということでなぜ左右逆配置なのか、謎のままだという。
拝殿前の狛犬 人の顔のよう。顔が大きく、アンバランスだが、それが個性的、とも言える。
③四柱神社
④ 今町亘理神社
吽形(左) 阿形(右)
吽形狛犬の足座の側面に刻まれている建立年 明和六己丑年九月吉日 干支の己丑はつちのとうし、明和6年をネットで調べると西暦1769年。建立年が確認できる松本最古の狛犬だそうだ。この年、伊能忠敬は24歳、青木昆陽が死去している。
別の狛犬