■ レクターはソ連の暗号解読機、ATACはイギリス軍のミサイルを自由に誘導する装置。どちらも007に出てくる。
「ロシアより愛をこめて」では亡命を望む(ように仕向けられた)ソビエト情報局の女性情報員のタチアナ・ロマノヴァ(ダニエル・ビアンキ)が手みやげとしてイギリスに持ち出そうするタイプライターサイズのレクターをめぐるバトル。また、「ユア・アイズ・オンリー」ではやはり同じくらいのサイズのATAC(機雷を受けて沈没したイギリスのスパイ船に搭載されていた)をめぐるバトル。レクターもATACも映画の視覚的「アイコン」と言って良いだろう。
「ロシアより愛をこめて」で、ボンドはソ連情報局員の美女と夫婦になりすましてオリエント急行でトルコから脱出を試みる。ふたりは似合いのカップル、それも大人の。物語の途中から、タチアナはボンドを本当に好きになってしまう。彼女に限らずボンドガールはみんなそうなるが・・・。
「ユア・アイズ・オンリー」のボンドガール、メリナ・ハブロック(キャロル・ブーケ)はクールな美人。やんちゃなおじちゃんボンドが、この作品ではまじめなボンドぶり。でもラスト、メリナに For your eyes only, darling. なんて言わせちゃう 。007シリーズは男のロマンだなぁ。
さあ後は「カジノ・ロワイヤル」を残すのみ。