■ 『重ね地図で愉しむ江戸東京「高低差」の秘密』竹内正治/宝島社新書を読んだ。
パラパラとページを繰って、どのぺーじも端正なレイアウトで美しいことに気がついた。写真サイズはきちんと配置できるように3種類に限定されている。現在編集作業中の私の本の参考にしたい。
さて本題。
この本の「はじめに」のタイトルが高低差を愉しむとなっていることからも分かるが、著者は高低差・段差のある地形が大好きな方(そうでなければこのような本を出さないだろう)。
取り上げているのは「高低差」の象徴の崖や坂道などで、著者は**古代から近代まで、歴史の秘密を解く鍵が崖際に集まっているといっても過言ではない。(後略)**(8頁)と書いている。そうなのか・・・。
およそ世の中にあるもの、それが自然のものであれ、人工のものであれ、必ず趣味の対象になっているから、高低差、段差好きがいてもなんら不思議ではい。鉄道マニアほどではないだろうが、崖好き、坂好きは案外多いのではないか。タモリさんも坂好きで本を出している(過去ログ)。
坂道や崖は確かにおもしろそうだ。東京は坂のまちと言われるほど坂道が多い。坂道や段差に注目して歩き回ったらおもしろいだろうな、と思う。だがこれ以上趣味を増やしても対応できないだろうから、このような本を見つけたら読むというくらいに留めておきたい。