透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ヒトの生物寿命

2019-03-19 | A 読書日記



 『ゾウの時間 ネズミの時間』本川達雄/中公新書(*1)の第一章「動物のサイズと時間」に**寿命を心臓の鼓動時間で割ってみよう。そうすると、哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は二〇億回(*2)打つという計算になる。**(6頁)という記述がある。

鼓動を仮に1分間に70回として計算するとヒトの寿命は54年くらいになる(電卓を叩いて計算したけれど間違っていないよね)。1分間に70回という仮定が妥当かどうか分からないが、ここで言いたいのは、私の場合、生物的な寿命はもう尽きているということ。ならば、儲けた人生、有意義に過ごさなければもったいない、と考えなくては。

伊能忠敬は生物学的な寿命が尽きてから、そう文字通り余生を日本全国の測量に充て、正確な日本地図をその成果として世に残した。今年中に伊能忠敬の墓参りをし、記念館に行かなくては。


*1 記録によると、この本を読んだのは1993年2月。
*2 十五億回という数字も別のところで示している。