紫陽花がもう少しで あざやかな色をみせてくれそう
裏庭を 毎日覗いては 楽しみにしています
さて 今日の某新聞には GMへの国有化までしての
援助・救済に異議をとなえる ノーベル賞受賞
アメリカ著名大学の教授の説が載ってました
自分の考えと少しばかり似ていたので(もちろん 私の
考えのレベルは数十段も低位のものですが)
やはりな という思い
話は変わって
合弁事業 つまり共同経営を目指すとき
まず 合弁契約を結びます
その 一番の眼目は
どのような組織で事業を行うべきかということ
ざっと挙げると
組合形式を利用する
株式会社の設立をし それを器にする形式
合同会社(LLC)を器にする形式
有限責任事業組合(LLP)を器にする形式
などか・・・
どれがいいのでしょうね との相談がときにあり
すると こう答えざるを得なくなります
“一長一短というところですかね”
『どういうことですか?先生のお勧めを率直に話して下さい』
“組合は関係者の合意ができれば比較的簡単に素早く
つくることができるけど
一番の心配は 法人というわけではないからね
誰が決め 誰が代表して執行するかとかに関してね
権利関係が混みいったりして 取引相手方に敬遠される
なんてことがあったり・・・
でも 出資割合に関係なく利益配分できるように決めたり
できるし 株式会社組織だとそうはいかないですからね
原則は出資の比率を尊重ということになりますから
それと
スタートには少々手間のかかる手続きと費用もそれなりに
必要だし
運営だって 会社法で一応の基準があるから 守らないと
ならないし
でも 株式会社だと無限責任までは負わなくて済むけど
組合形式だとそうはいかない 出資だけの損ですまなくて
全責任をおわなきゃならなくなるし・・・”
『それじゃ お勧めがないってことですか?』
“お勧めね・・
合同会社というのがあってね
これは そんなに手間がかからないで作れるし
費用もマアマア
それに 万が一のときも出資しただけの損で済むし
法人といって独立した一個の人格みたいな扱いを受ける
仕組みだから
ゴチャゴチャした人の集まりという感覚じゃなく
権利関係が明確になるというメリットは組合形式を利用する
よりは いいかな
内部関係は組合に似た規律に従うけれどね・・・”
『もう一つ LLPとかなんとか というのは?』
“ほとんど LLCと同じようなものなんだけど
大きな違いはね 組合の一種でね 独立した法人格は
ないってことなんです だから 組合のことで説明した
と同じように 権利義務関係が少しハッキリしづらいかな
というような デメリットがあるけど
でも 法人格が無いということで 合弁会社の段階では
課税されないで 参加企業の一つ一つに利益を配分した
ときにそれぞれごとに課税されるから
LLCより 節税できるかもね”
『フーン 少し解ったような気もするけど
なんともハッキリしないところが・・』
このようなケースでの相談で 常に感じることは
法律用語を解りやすく説明できているかということの
不安
困難さを つくづく思います
“権利義務を持つのは 人間 ですよね
その 人間と同じように扱うべき人や財産の集まり
そんなものを 人そのものではないので
法人というんだけど・・
法律上の人 とでも言うかな
・・・そういうことなんですけど・・・”
他の言い方を探ったりしながら
ナントカ解っていただけたときの安堵感
独特の悦びがあります
もしかすると
明日の朝には 我家の紫陽花の色
拝めるかな・・・
(いつものごとく 概論での記述です
ご了承の程を お願い申します)