『 タウンハウス は マンション だけれども テラスハウス は マンション ではない
という説明を不動産に詳しい知人がしてくれたのですが どうも ピンとこないのです
彼が言っていることは 正しいのでしょうか ?』
と
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●共同住宅 ⇒ 1つの建築物(1棟)内に2戸以上の住宅があって 廊下や階段などの一部を共用するもの
アパートやマンション 団地がこれに含まれる
●長 屋 ⇒ 2つ以上の住宅を1棟に建て連ねたもので各住宅が壁を共通にしてそれぞれ別々に玄関を
有しているもの
テラスハウスやタウンハウスもこれに含まれる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というようなことが印刷されたチラシを持参して マンションの敷地のことなどについても 訊かれた
仕事がら 「定義」というものを重視しなければならないので 相談によっては
質問者さんが使っている言葉の確認からスタートしなければならない
曖昧な理解で 説明を済ますと 後に トンデモナイ 誤解をさせてしまうようなことも あり得るので
以前
いわゆる テラス式の住居というものに関しての相談があったりした
仕事上では < タウンハウス >という表現で示される住居の形があることはマンション関係専門書に登場していること
があり理解していたので それを頼りに 質問の意図を探ろうとしたこともあったりした が・・・
テレビは まず 観ることがないので 知らなかったが <テラスハウス> というドラマがあって その影響もあってか?
< テラスハウス > という言葉は 超有名 ? だったらしいが 知らなかった ので 慌てて調べたりしたこともあった
仕事がら 専門用語を確認した上で プロとしての説明をせねばならない ので まずは 内容を
ということで そのチラシに登場の 定義を持つであろう文言をば注視しつつ 数度読み返したが
どうにも 文章理解が スムースにいかない
建築関係の法律など探ってはみたのだが 法上の定義まではないことがあったりで どうにも
ビシッとした説明ができそうもない
ならば 確実に 法律的な定義で 説明できる範囲を守っての回答に徹しよう ということで
某マンション登記の権威の示す
《・・・棟割長屋やタウンハウス形式の区分建物の場合、敷地利用権は、各区分所有者ごとの
単独の所有権であることが多い。》 という説明あたりのこと
某マンション学の権威が示す
《タウンハウス方式においては、一棟の建物の敷地を各専有部分ごとに区画して一筆とし、各専有
部分の所有者がその区画について所有権、地上権、賃借権などの権利を単独で有する(分有形式)
ことが多い》 という説明あたりのこと
を示して それを拠りどころにして その範囲で 話をさせていただいた
“ いわゆる ○○○○ ということ ” という表現での説明にならざるを得ないことを やむなく認めなければ
ならないこともある
なにしろ その言葉の定義 というものが 法的には無い あるいは 無いも同然 ?で ソモソモ 曖昧なこと
もあるのだから
ということで < タウンハウスも テラスハウス というものも 要件を満たしているなら
マンションである >
というような主旨の答えにならざるを得なく その限度での 相談終了とはなったのだった
『マンション』とは
【マンション 次に掲げるものをいう。
いただいたのだった
関連して それでは <テラスハウス と タウンハウス の 差異は ?>
敷地利用権が それらの者 全員の共有なのか それが 分有なのか が 区分のポイント
あらためて 思ってしまった
“ い わ ゆ る ” という表現の メリット と デメリット を しきりに思いながら ナントカ説明を終えたりする
ということで
定義というものが 明確でないことの説明は ナントモ 厄介なものであることよ
それなりの不動産関係団体の説明に [ タウンハウスはマンションといえるが テラスハウスは
エッ・・ と 思ってしまいます
(それこそ “いわゆる テラスハウス” という言葉についての把握規準に 差異があるためなのか・・・?)