おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

「民泊問題」のこと

2017-09-11 | ◆ マンション管理業務  《 全般 》

 

住宅宿泊事業法(民泊新法)という法律が出番を待っています

 

これにて

(旅館業法) (住宅宿泊事業法) (民泊条例)という
宿泊事業に関する法令が 一応 ? 出揃いましたようで・・

民泊条例は いわゆる国家戦略特区がらみのものですが

 

マンションの各部屋も 民家 ですので 
一軒家と同様に あるいはそれ以上に 民泊問題は
地域によって扱いの温度差が大きいだろうと思われますが

どのマンションもさけてとおれないはずの なかなか 
難しい問題

要するに マンション内において 事業 をすることについて 
容認するのか 否か 
ということですので

 

案の定 法文には

『住宅』とは

『宿泊』とは

『住宅宿泊事業』とは

『同 事業者』とは

『住宅宿泊管理業務』とは

『住宅宿泊管理業』とは

『同 業者』とは

『住宅宿泊仲介業務』とは

『住宅宿泊仲介業』とは

『同 業者』とは

さっそく 定義の羅列が登場します

もっとも こうしたものがないと法令の理解と説明は

できませんのでいたしかたありませんが
(プロといわれる方の プロへの 定義に基づかない説明は 
仕事柄
苦手です 
聴いていて とても 疲れます 
おおよそ 説明に整合性・一貫性
を欠いていることが 多い と 経験上 思われます
自身も おおいに 注意せねばならないこと 当然ですが)

 

・宿泊に関する親分である?旅館業における 簡易宿所営業
 のこと
 と民泊のこと

・住宅宿泊事業法での 家主居住型・家主不在型の差異のこと
 

・参考までに 農家民泊と農家民宿のこと

・一部地域での特区民泊の条例扱いのこと

・いわゆるホームスティのこと

・特に オリンピックを控え 外国の方への無償善意宿泊
 提供行為への対応のこと

・マンションに限らず 空き家対策への実効性のこととの絡み
 などなど

考え出すと なかなか ビシッとは捉えきれないような面が
いろいろ ありそう ?

 

行政への届出などの関係で 自身としては 行政書士業務
にもおおいに関係の深いことなので さらに理解を深める
必要にせまられていますが・・・

特に マンションにおいては 管理規約の見直しにも関係する
重要なことで 
単に 

『標準管理規約における 
(専有部分の用途)
 
区分所有者は、その専有部分を専ら住宅として使用するもの
 とし、他の用途に供してはならない』
という部分の解釈だけの問題とは捉えきれないところの 
そのマンションの基本的な性格を定める分岐点になるような問題
ではないのか と理解しています

極く端的に言うと 現時点でのマンションの管理運営を起点として
より居住性の追求に重きをおくのか 
あるいは 
居住空間としての財からの収益性への配慮を 膨らませて行く方向
を採択するのか・・・財としての経済面を優越させるのか

極く概略的な問題定義ですが
民泊事業届けを認める基準を
規約改正でなら4分の3
総会決議だけなら 過半数で
とか・・・?(専有部分の使用に関することなので使用細則の範疇のこと
だから??とか)
という考えがありますが
マンションという性格の基幹に関する重大なことで
使用することは認められていてその使用形態への干渉である
という概念を超えているところの・・・
そもそも その使用を許すか否かの問題
と捉えるべきこと 
なので 敢えて言えば 使用のあり方というより
そもそも そのマンションにおける本来の意味の使用なのか 
とでも
いうような・・・
(やや 抽象的過ぎる分類かもしれませんが ここでの記述は
簡略に控えます)

 

マンションとは 法律上 次のもの

① 区分所有の建物であって ②2以上の区分所有者が存し 
③ 人の居住の用に供する専有部分がある

居住用 と 相対するものが 事業用 
と 位置付けられると思います

 


まだまだ 疑義を含む重要な手続論部分もあるように考えられます

施行までには まだ時間が有ることはありますが
ノンビリとはしていられません

 

当然のことでしょうが オリンピック対策宿泊施設の問題というような
一過性のことではけっしてないと理解されることで 住宅政策に
関する重要事項 
なので 
ジックリ 学習も重ねなければと考えています

 

さて 明日は 東京へ

マンションの保険に関することの研修です

 

秋風を感じるこの頃

今年の夏は アレッ いつの間に というような終わり方になりそう
な 当地ですが 

皆さまのところは いかがですか ?