おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

それぞれの立つ位置

2016-12-23 | ◆ マンション管理業務  《 全般 》

 

あまり述べてこなかったことですが 今までの経験から

感じることを 率直に記してみたいと 今朝は 

ふと 思いました

まず 前提になる言葉の意味合いを 簡潔に示したいと考えます

やはり 共通の認識を一応整えてからの意見でなくては

いわゆる “ なんのことなのか話がよく見えない ” という

ことになりそうなので

管理組合 ⇒ マンションの管理を行う 区分所有法に規定
         される 団体または法人

マンション管理士 ⇒ 専門的知識をもって マンションの管理に関し
              管理組合・住人等に 助言・指導等の
              援助業務を行う者

マンション管理業者 ⇒ 管理組合から委託を受けて 管理事務
               (会計関係・建物維持修繕企画調整等)を
                業として営む者  <いわゆる管理会社>

いわゆる 管理人さん ⇒ マンション現場で 日々 諸々の管理実務を
                 直截担当する者

※以上 
   < マンション管理適正化法 >などを参考に 概略 記してみました

 

以上 四者の関係 別な言い方をすると 立場の違い を訊ねて おおよそ

妥当な解釈を示してくれる方は 想像以上に少ないのが 私の経験上からの 
現実

さらに この四者の 法律的な関係を伺ってみると その答えは ??
とても 驚くほどの理解度であることが ほとんどです
(無理もないことかも
とも 思っておりますが・・・)

(もっとも 
諸々のケースでの問題点・解決策を 鋭く 理路整然と吐露するほどの
知識をお持ちの住人さんがおられたりすることも 極く稀には 
ありましたが・・・)

 

顧問として あるいは単発的に 役員会などに同席させていただくと 
ほぼ 初回で 
そのマンション管理組合に危惧される面が 浮かび上がること 多し 
というところです

☆ 管理会社に任せているので 心配ない

☆ 『我々は 素人 しかも無償での就任 
   役員としての言動で咎められる場面
   なんぞあり得ないだろう 
   多少の不作為が仮にあっても 
   責任追及の的になることなど 
   考えられない』

☆ 自主管理で数年経ているが 立候補した役員は 設立当初からの猛者
   なので 感謝することあれど 批判なんぞする気持ちは もうとうない
   現実 問題点など まず あり得ない
   なにか 気になることでも ありますか? プロの眼からでも 無いでしょう??
   

   とにかく順調な運営
   なのに
   管理士を招聘したのは 何階の住人ですか?

   私は国家資格は持ってませんが 大手企業で 30年以上 役職付きでこなして
   きた人物ですぞ・・・

☆ どうせ 一年の任務  アッと言う間のお役御免の輪番制 ありがたい

というような雰囲気が それこそ アッという間に 私にも伝わります

管理会社 や 自称素人だが専門家さんが もっとも
ビクッ とする場面は

★ 『 いろいろ不都合があるので
    

    * マンション管理士事務所に相談してみたいと思っている
    

    *管理業者の変更を検討している 』

という言を聞いたとき だそう ? とのこと・・・

 

管理会社は 管理組合から委託されている立場
なので 
役員さんたちに 『いろいろ言う メンドウな会社だな 
区分所有法だかなんだか知らないが 専門語を使いやがって・・』
なんてことを思われることを 極力さける ようで・・・ 

簡潔に言わせていただくと 

言わなければならない場面においても

もの申すことを控えることが 多くなるよう? に思えます

 

うるさ型の プライド満載型役員に配慮しすぎのあまり 管理組合の発展の
ためには有効な施策であっても 
顔色伺いながらの言動になりがち 
というところが 

現実かな・・・

なんといっても 委託継続が途切れることは 管理業者として最大のデメリット
でしょうから 役員さんには 嫌われたくないでしょうから

超クレーマーにも 管理会社全体としての毅然とした対応が なかなか採れにくく
これもまた 契約更新の大目標が頭をよぎり ついつい 曖昧対応が相手を
増長させ

これらも 顧問として見ていて 忌々しき場面の一例です

  

どうにも地位を離れたくない 自称専門家さんによる

名誉ある?自主管理マンション管理組合に在りがちな

無知が為せるみせかけの平穏の 無視し得ない 弊害も 

相当な数で 私の耳にも入ってきたりします

  

私などは 『 硬すぎる顧問でツマラナイ 』 と思われようとも まずは

この四者のありかたの説明から スタートさせていただくこと 多しです

以前のマンションのことでしたが 『顧問って なにをやってくれるか判らない』
という言を理事会最中に 突然言われ おおいに面喰ったことがありました

『ハタケヤマサンには いろいろなことを 理事会内で 単刀直入即決回答を
毎回してもらい 感謝です』
という言辞をいただき恐縮していた矢先のことだったので
ずいぶんと過去のことなのに いまだ 強烈な回顧としての記憶に
なってしまっています

 

それらの経験をもとに つくづく感じたことは 

≪マンション管理士としての顧問とは 助言・指導をさせていただく範囲の
ことで関与させていただくのであって 執行の部分までに実質的には
加わってしまっているのでは と 危惧されるときは
充分に 心していなければならないぞ 
極論すると 自分は 【知識を買っていただくプロ】 という立場にあるべき者
なのだから≫
というあたりのことを 関与スタート時にお話しさせていただこうと 
考えたのでした

 

結論から言うと この四者は つまるところは マンション管理組合の

正常な あるべき姿の 協力者同士

 

同じ屋根の下の者に住人同士もの申し難い
管理会社も 契約の継続を思うと強行してまで関与できない
まして 日々 直截対応をせまられる管理人として太刀打ちできない
というあたりでの
クレーマー対策などの場面では 
ある意味 第三者性がうかがいやすい
“ 顧問の存在が 特にあり難い ”

との言辞を 管理会社等から頂いたりします

 

顧問って 知識を述べることだけでしょ それだけで お金を要求するの?

[ 知識伝授 それ自体は 無料でしょ? ] 

この考え 当地以外では あまり経験したことがないことだったので
いまだに 面喰うことがあったりします

そのくらいのことは 自明のことでしょう と 先入観念をもたず説明責任を

果たすべきことについても 最近またもや思い知らされたことがありました

 

というようなことで 多少 セールス的な意味合いも含んでしまっている
のでしょうが・・・

マンション管理士 という職業を 知っていただき 
場合によっては どうぞ利用していただきたいとの思い募っての 
本日の記事です(どうぞ ご容赦あれ)

 

さてさて いよいよ 押しせまってまいりました

なすべきことが おそらく 大つごもりまで という当事務所スケジュール

ですが 

幸いなこと 

と 心から 感謝しています 

皆さま インフルエンザなどにご注意為され 穏やかな年末年始を過ごされますよう

少々気ぜわしくおりますので 挨拶などさせていただいてしまいました

重ねての失礼 なにとぞ 寛容をたまわりたく・・・

 

ありがとうございます