昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(487)新宿で迷子になったボクにエクスキューズミ―?

2019-01-16 06:10:51 | エッセイ
 
 新宿で迷子になったボクに、「エクスキューズミー?」
 振り向くと外国女性美人!
 
 こんなこともあったんです!

 事実はボクが落っことした手袋を拾ってくださったのですが・・・。

 英下院はEU離脱案を大差で否決。メイ首相は窮地に!

 大学時代の下宿仲間と50年以上続く交流会が昨日、新宿の小田急ホテルセンチュリーサザンタワー19Fのほり川で開かれた。
 
 
 
 

 昨年末死にかけて、胃がんを内蔵するボクは家内にサポートされて参加した。
 事前に調べて新宿駅南口からめちゃ近い所だという意識だけで資料は一切持ってこなかった。むしろ、ボクが家内を先導するつもりだった。

 ところがホテル名だけを頼りに目的地を探し出したが、高層ビルだらけでどれだか分からない。警備員らしき人に聞いても分からない。交番もない。
 家内にくっついて歩いていたのだが、そのうち家内とも離れてしまった。家内そして、今回の主催者Kくんからも携帯に「どこにいるの?」と問われたが自分の居場所が分からない。
 西新宿辺りらしい。「タクシーで来て!」と言われやっとタクシーを捉まえて到着した。
 その間一時間近く、歩いた距離は5000歩以上、2,3キロは歩いた。
 みんなをやきもきさせ、予定より30分遅れで到着した。

 あらためて写真を見ると、ボクが一番老いぼれている。
 ちなみに一年前ボクの担当で三鷹で開催した時の写真と比べてみる。
 自分の老いを痛感させられて一日だった。

 御嶽海が稀勢の里に続き、横綱鶴竜も破った。
 
 大関陣も軒並み若手に敗れ、大相撲の世代交代を感じる。


エッセイ(485)格別な一日

2019-01-12 05:23:36 | エッセイ
 「ボクにとって格別な一日」
 
 今日は久しぶりの三鷹市立第一小学校の「スマイルクラブ囲碁教室」だ。
 少し早めに出て、近くの刈谷珈琲店に寄ることにする。
 
 病気で弱気になっているボクにパワーを送ってくれた三鷹市民大学仲間にお礼するために・・・。
 
 ボクのスタイルは、毛糸の帽子、シルバーのダウンパーカーにマスク。
  まるで芋虫のような姿だった。

 2年ぶりだ。はたして分かってくれるか?
 ところがめぐみさんは直ちにボクと分かって、目をくりくりさせて歓迎してくれた。
 グアテマラの中深炒りのコーヒーを入れてくれて・・。そして、「最近ここで、毎週火曜日に囲碁をやっているんです」と・・・。
 「碁盤を置いて、すでに六段を筆頭に五人ばかり集まって、コーヒーを飲みながら囲碁を楽しんでいるんです」と。
 格好いいイケメン、中年のマスターも「まだ初めて間がないので、皆さんにころころと負かされています」と楽しそう。

 そして、第一小学校のスマイルクラブ、「囲碁教室」に久しぶりで参加した。
 ところがいつもは6、7人集まるのに
 今日は一人しか参加していない。
 
 A先生とボクは交互にこの子と対戦した。
 強い! A先生もボクも負かされてしまった。4子置いてだが・・・。
 3子でも負けてしまった。対でもやられてしまうのではと思うほど打つ手にスキがない。
 地域の囲碁クラブで打っているという。
「キミは仲邑菫ちゃんみたいに強くなる可能性がある」と励ました。
 この可能性を秘めた3年生の子に会えただけでもよかった!

 今日はボクにとって格別な一日となった。
 




 

エッセイ(484)院長先生と対決

2019-01-09 04:52:16 | エッセイ
 エッセイ「院長先生と対決」

 意識不明で救急車で運ばれた病院で、必死の検査の結果ボクは外傷性「肝膿瘍」と診断され、おかげさまで完治した。
 しかし、その過程で<胃がん>が見つかった。
 絶対手術すべきという院長先生と、したくないボクはいよいよ今日対決する。
 
 外科部長から手術すべきだと言われ、・・・抗がん剤で・・・というボクに、オンコロジー(腫瘍学)センター長からも、抗がん剤治療では完治は期待できない。むしろ副作用に悩まされる。基本は手術(開腹あるいは内視鏡)だと諭される。
 
 そして今日は院長先生から「やはり、絶対手術すべきだ!」と断言された。

 ボクは生意気にも「現代医療では、神経あるいは精神作用の効果についての研究が不十分である。センター長からも、手術、抗がん剤、放射線治療などを受けず<癌と共生する>道を選んで生き延びた例があることを訊いている。 ボクは今さら手術で再入院したりすることはイヤだと主張。
 院長先生からは「このままだと、6か月生き延びれるかどうか疑問だ。しかも苦痛に悩まされることになる」と脅される。
 もうすぐ83歳になるボクは延命は期待していない。むしろ治療で、ボクのいきがいである<書くこと>が妨げらることに耐えられない。著名な医師、友人のKくんの助言もある。ボクはあくまでも<癌と共生する>道を選びたいと言い張った。
 ついに院長先生は、「あなたには負けました。幸いにも採血のデータは良好です。では、来月改めてCTを取らせていただくということで経過観察しましょう」と言わしめた。
 先生のカルテにはボクがK氏と知り合いと書いてあった。

「梅がもう咲いているわよ」病院前の梅の木に目を留めて妻が言った。
 
 

 
        





小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森③

2019-01-04 03:14:04 | 小説「還って来たレロレロ姫」
 小説「レロレロ姫の帰還」(1)神社の森③

「家出? おうちはどこなの? 高校生なのかな?」
 宮司は矢継ぎ早に訊いた。
「いえ、中学三年生です」
 ・・・中学生? それにしてはしっかりしていて、しかも色気まで感じる・・・
 
 (こんな感じかな?)
 宮司はオヤジの目になった。
           
「どこの中学生?」
「言えないんです」
 彼女は宮司の目をしっかり見返しながら言った。
「言えない?」
 彼の肩に木立からしずくが降りかかった。

「ともかく中に入ろう・・・」
 宮司は未成年の彼女を保護する義務があることを感じて、彼女の手をとると社務所に向かった。
 彼女は思いのほか素直に彼に従った。
「なぜ家出なんかしたのかな?」
 
 社務所のカギを開けて中に入り、彼女を椅子に座らせた。
 そして改めて尋問するように問いかけた。

「したかったから・・・」
「したかったから?」
 宮司は真っ白いタオルで彼女の肩に光っている水滴を拭き取りながら、あきれたように彼女の目を見た。
「疲れちゃった。・・・お腹が空いた」
 彼女は宮司のタオルから身を離し、目を逸らし、あっけらかんとした調子でつぶやいた。
「そうか、お腹が空いているのか。じゃあ・・・」
 
 小山内は神社に来た本来の目的を簡単に放棄した。
 ・・・何か訳ありだな・・・
「付いて来なさい」
 道端に停めてある車に向かいながら思った。
 ・・・こんなカワイイ娘(こ)をこのまま放置するわけにはいかない・・・。
 
 ─続く─

 昨日、熊本を震源とする震度6の地震が発生した
 

 




エッセイ(483)猪突猛進の年を迎えて

2019-01-01 00:53:11 | エッセイ
 明けましておめでとうございます。
 
 まさにボクにとっては、先は見えませんが、とにかく前へ進むしかありません。
 <猪突邁進>です。

 精神力で体力をカバーするしかありません。
 <生きる糧>としては、唯一実績のある「レロレロ姫の警告」でしょうか。
 
 何点かのご評価を頂いています。
 
 アマゾンでは、
 
 地元では、

 そして昨年、三鷹市民大学の哲学コースで講演をいただいた、元武蔵野大学の小松奈美子教授からは、
 
 わざわざアマゾンから取り寄せてお読みいただき、「素晴らしくて涙しました」と過分なご評価をいただきました。
         
 こうして何人かの方からのご評価を糧に、今年はこの続編にチャレンジするつもりです。
 皆さんのサポートを頂ければ幸いです。