昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(316)第28回読書ミーティング①

2019-01-27 05:03:54 | 三鷹通信
 昨日、現役編集者の主宰する第28回読書ミーティングが、三鷹市民協働センターオーバルルームで、編集者、元官僚、地域在住者など10人を集めて行われた。
 最初に講師から平成30年間の出版業界の推移について説明があった。
 
 <初期>平成元年~8年。<中期>9年~22年。 <後期>23年~30年。
 1996年をピークに、SNSの発展に呼応して衰退の一途を辿っている。
 書店の衰退。

 <平成初期>出版界頂点への道。この時代の100万部以上ミリオンセラー。
 キッチン(吉本ばなな)、愛される理由(二谷友里恵)、恋愛論(柴門ふみ)、それいけXココロジー、ソフィーの世界、ピストロスマップ完全レシピ(講師が関わった)、弟(石原慎太郎)
 *他に、サンタフェ(宮沢りえ写真集)、もものかんづめ(さくらももこエッセイ)、清貧の思想(中野孝次)、磯野家の謎、マジソン郡の橋(翻訳小説)、大往生(永六輔)、超整理法、脳内革命など。
 *主な出来事・・・消費税導入(元年)、ベルリンの壁崩壊(2年)、バブル崩壊(3年)、大江健三郎ノーベル賞受賞(6年)、阪神淡路大震災(7年)、ポケベル全盛(8年)

 *ミリオンセラーキーワード: 吉本ばなな、恋愛論、テレビタレント本
 *出版を支えた読者:若い女性(当時の25歳から34歳くらい)・・・今55~65歳くらい。
 *キーワード: <共感>
 *女性誌(アンアンなど)が流行を作った。(占いなど)