昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(157)朝ドラ<純と愛>終了

2013-03-31 05:11:44 | エッセイ
 <家政婦のミタ>で名を馳せた遊川和彦氏の朝ドラということで期待して観ていた<純と愛>が最終回を迎えた。
 
 正直、ドタバタ展開に振り回されて疲れた。
 最後はどう締めくくるのだろうという期待のみで観ていた。
 
 ようやく目指していた新生サザンアイランドホテル建設に着手できたが、台風でぶち壊されるというどんでん返し。
 大手のホテルで働いていた時の仲間、そして場末のホテルの仲間も集まってきたが、パートナーの愛(いとし)が植物人間になってしまって、ヒロインの純は立ち直ることが出来ない。
 
 
 後、2~3回しかない中でどう結末をつけるのだろう?

 朝ドラとしては終始イライラさせられる展開だった。
 そして昨日の最終回、純は宮古の海を眺めながら決意を語る。
「自然に比べればちっぽけだけど、神には頼らない。奇跡を起こすのは人間なんだから。たとえいとしくん、この世で一番大切な人が一生目覚めなくても、わたしは死ぬまで町田純であり続けると決めた。信じていればきっと伝わる。いつもありがとう」

 なんと悲しい結末ではないか。
 常時<眠り姫>が出ていたのが今納得できた。
 
 愛する人は死んだわけではないが、百年先まで眠り続けるのだ。
 人生はそんなに甘くはない。
 常にハッピーエンドを期待できるわけがない。
 人間は何が起きようとも、結局、自分自身の覚悟とともに生きていくしかないのが現実だと、作者は言いたかったのだろう。