昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(53)読書ミーティング(2)

2012-04-17 05:09:15 | 三鷹通信
 「ブッダー大人になる道」に関連したところで、現役イラストレーターであり、ライターでもあるTさんからご自分の作品「奈良の仏像100」が紹介された。
 
 この方はナースの経験を経て、現在フリーのイラストレーターであり文筆家として多数の著書を出し、奈良市観光大使も務める超有名な方なのだ。

 仏像にいたくご関心があるようで、他にも「仏像大好き!」「美しき仏像」「勝手に仏像ランキング」「クイズ入門、日本の仏像」とか多数出版。他にも、「わたしがナースを辞めたわけ」とか「イラストレーターに成れた理由」、「社名、商品名の謎」「B型に愛をこめて」など表紙のタイトルやイラストから、つい手に取ってみたくなる本がいっぱい。

 「AB型も書いていただけない?」出版社の女社長からも声がかかったが、ぼくも同感。
 「変な人、AB型」なんてどうかな?
 
 有名と言えば、東京スカイツリーのポストカードを手掛けたイラストレーター。植西聰氏の作品とか、小田急デパートのエコパックのデザインとか活躍多数のOさん。

 他にもFMラジオのパーソナリティ、有名なカウンセラー、ヨガの先生、シナリオライター志望者、地元の大学で生徒たちをサポーとする方など、参加女性陣の多彩なこと。
「ここへ来る間に買っちゃいました」と紹介いただいた「Hanako鎌倉」には、「もうほぼ完売らしいですよ。苦しい時の鎌倉、京都頼みというわけで・・・。でもHanakoは良心的、担当記者が足で目で見て確かな記事を書くから」と評価の声が上がる。

 ノベライズした「銀河鉄道999」は100万部売れましたというHせんせいのご紹介は謝世輝の「新しい世界史の見方」
 時代遅れの世界史は改められなければならない。西洋文明のもたらした物質優先の文化は精神の病的分裂をもたらし、大量殺戮の時代は今や終焉を迎えようとしている、という内容。 
 
 空間デザイナーの方の紹介は、山田ズーニーの「理解という名の愛がほしい」
 
「ぜひ、みなさんも読んで下さい! これでわたしが変わりました」と力説。
 この表紙の本に彼がどうして惹かれたのだろう? と思ってしまう。(失礼)

 第1章、連鎖。2章、本当のことが言えますか? 3章、人とつながる力。という内容。
 冒頭の連鎖では、自分の書いているコラムに悪意のメールが届く。
 気にしないつもりでも気になる。そして消化しきれないまま、母に当たり泣かせてしまう。
 それでも母は自分を攻撃せずあくまで優しく接してくれる。
 そんな人を傷つけた自分はさらに落ち込む。
 悪意は強いものから弱いものへ。権力のあるものからないものへ。おとなからこどもへとはけ口を求める。悪意は連鎖する。
 きれいごとでなく、「ちゃんと生きなければ」と思った。
 人はおもったほど強くない。
 人にはできるだけ優しくしなければ、と。

 ・・・この世の中を悲観的に見がちな自分だが、やはり、人間は前を向いてポジティブに生きるべき動物なんだ・・・ 
 この読書ミーティングでぼくが学んだこと。