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昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

詩歌(7)居なくてもキミは見える

2012-06-11 05:30:01 | 詩歌
 <パーティのキミ>

 

 やはり居た キミは居た
 会えたのにキミを見ない

 
 知らぬ間にキミはそばに居た
 触れ合うばかり近くに

 いつの間にかキミは居なくなった
 パーティーの帰り道

 居なくなったはずのキミが居た
 そっと目を交わす

 共にバスに乗り込む
 そっとキミに触れる

 別れる所に来た
 バイバイ・・・中からキミは手を振っている

 今日、キミはそばに居ない
 でも、ここに居なくてもキミは見える

詩歌(6)東京スカイツリー、すっこーん音頭

2012-05-15 05:05:52 | 詩歌
 <東京スカイツリー・すっこーん音頭>

 
 

 東京スカイツリー
 すっこーんと大空に突き出たよ!
 果てしなく広がる街並み見下ろして
 住まう人たちに幸あれ! と

 東京スカイツリー
 すっこーんと大空に突き出たよ!
 煌めく灯りに目を細め
 さらに夢を育め! と

 東京スカイツリー
 すっこーんと大空に突き出たよ!
 さらなる宇宙(そら)を仰ぎ見て
 君らの未来は永遠なり! と

   (昭和のマロ、2012.5.15) 
 

詩歌(5)秋の散歩

2011-11-01 04:03:30 | 詩歌
 <秋の散歩>

 パソコンに付き合い過ぎた。目がかすむ。

 チェーンソーがウーンと唸っている。
 秋の剪定が始まったんだ・・・。
 散歩でもしよう。

 道路端には秋の草花。

 人見街道のけやき並木も色づきはじめた。
 

 小学校の校庭で子どもたちの声が高い空に向けて弾けている。
 

 けやき苑だ。
 
 じいさん、ばあさんはお茶でも啜っているのかな?

 国際キリスト教大学の正門。
 
 桜並木は春爛漫に向けて今は静かに満を持している。

 さくらパークの住宅は静かだ。
 
 みんな働きに出ているんだろう・・・。

 おっ? 採りたて野菜や果物の自動販売機だ。たまごもある。
 

 キュウイ農園? 地元の特産だぞ!
 

 栗のいががいっぱい。
 
 売るために収穫したのだろうか?

 柿が熟れて枝もたわわに落っこちそうだ。
 
 ムクドリが狙ってるぜ!
 腐らせちゃもったいない!

 広大な敷地に百日紅の木がいっぱい植えてあるけれど、植えているだけなのかな?
 
 植木として出荷しているの見たことないんだけど・・・。
 なにしろ生産緑地地区だから・・・。
 

 帰り道、いつものスーパーでなくて果物屋でミカンを買った。
 
 一山280円。ご夫婦からありがとうって言われた。

 ぐるっとひと回り、約一時間半。
 出る時は涼しいって感じたのに汗ばんでいる。
 久しぶりの秋の散歩。

 <追記> 「桜が咲いているのよ!」
 家内に言われて久しぶりにベランダを覗くと、なんと八重桜が一輪咲いている。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

詩歌(4)ヤンキーな女

2011-10-30 04:11:29 | 詩歌
 <ヤンキーな女>

 

 私のこと元ヤンキーだなんて紹介するんだよ。
 
 だろうな。

 じゃあねえよって言うんだけど、今どきベンチコート着てるんだもんなだって・・・。

 ・・・。

 まあ、ヤンキーになりたかったかもしれないけど、なんなかった・・・。

 なり損ねたか。

 こないだガス欠でまいったよ。
 おまけに高速道路だったからあせったよ。
 もうケンスケ呼ぶっきゃねえかなって思ったくらい・・・。
 

 おいおい、冗談じゃねえよ。俺バイクだぜ。

 

 だけどあんたしか思い浮かばなかったんだよ。

詩歌(3)プロムナード

2011-10-23 04:15:57 | 詩歌
 <プロムナード>

 
 

 「わたし、この道好きだわ。朝顔も咲いているし」
 小さな犬を連れたおばあさんが、朝顔に水をあげているおばあさんに話しかけている。
 澄んだ空気、気分のいい朝。
 レッドロビンが赤く色づいてきたプロムナード。

 自転車で通学する中学生だろうか、男の子が会釈して通り過ぎた。
 きのうも元気な小学生の女の子から「おはようございます」と声をかけられた。
 澄んだ空気、気分のいい朝。
 レッドロビンが赤く色づいてきたプロムナード。

 おとといは杖をついたおばあさんがバス停への道を聞いていた。
「そこを曲がって・・・、あ、わたしが付いて行ってあげましょうか?」
 親切な優しいおばさん。
「いいわよ、そこまでしていただかなくっても・・・ありがとう」
 澄んだ空気、気分のいい朝。
 レッドロビンがまた赤く色づいてきたプロムナード。

 レッドロビンの新芽は赤いんだね。
 春だけでなく、何回も葉が入れ替わるんだ・・・。
 赤と緑が何回も楽しめる。
 澄んだ空気、気分のいい朝。
 レッドロビンがまた赤く色づいてきたプロムナード。

  
 

詩歌(2)小さなコオロギ

2011-10-19 04:44:53 | 詩歌
<小さなコオロギ>

 

 ほら! 鳴いているよ。
 チ、チ、チ
 キッチンにいたのがリビングに移ってきている。
 胡瓜を置いたんだけど、それより椅子のクッションが気に入ったみたい。
 ベランダの方が居心地がいいのにと思って、捕まえようとしたらピョーンと逃げてしまった。

 ほら! また鳴いているよ。
 チリリ、チリリ、チリリ
 誰かを呼んでいるのかしら。
 優しくてか弱い声。
 そんなところにいると死んじゃうよ。

 ほら! また鳴いている。
 チ、チ、チ
 空気が澄んでいる夜。
 外の方が気持ちがいいわよ・・・。
 好奇心旺盛なまだ小さなコオロギくん!


 

 

詩歌(1)3.11を忘れない

2011-03-17 05:45:30 | 詩歌
  <3.11を忘れない>

 

 

 お母さん! どこに行ったのおかあさん!
 海に向かって叫ぶキミ
 玉となって頬をつたうキミの涙

 それを見つめるボクの目にも涙
 何の虚飾もないピュアな涙


 あの黒く荒れ狂った波は今は凪いで静まり返っている
 陽さえ燦々と降り注いでいる

 お母さん! どこへ行ったのおかあさん!
 キミの声が虚しく響く
 ボクの胸がドクドクと脈打つ

 3.11を忘れない!

 ヒトの驕りを正す自然の怒りだったのか
 事実は事実として 今はピュアな涙を流そう

 そしてここを基に立ち上がろう
 3.11を忘れない!