手のヒラアジのメッキ道鍛練中

千葉県をホームにライトタックルのルアーフィッシングしてます。特に外房のメッキはライフワーク・・・かな?(^^;

手のヒラアジのマイクロメッキ講座

2010-09-28 00:32:53 | 今日の釣りネタ

ほんの数件ですが、リクエストもありましたので「マイクロメッキ講座」することにしました。(^^;

ここでは、ルアーで全長10cm以下のメッキを釣ることを本気で考えてみます。
「そんな小さいの釣ってどうすんだ?」って方にはおすすめできませんので、別の記事でお楽しみください。m(__)m

<マイクロメッキのシーズン>
房総で最初のメッキが確認できるのは、毎年6月末~7月上旬頃です。
黒潮に乗ってやってくるメッキが、どのくらいの大きさで接岸するのかはわかりませんが、5cm↓の超マイクロ君を見かけるのがこの時期です。
7月中旬になると、ようやく10cm↓の「マイクロメッキ」に成長して、港内のスロープやヘチ、係留船の下、汽水域等に群れるようになります。
マイクロメッキのシーズンは、だいたいこの頃から始まると考えてよさそうです。
また、黒潮の接岸具合によりますが、新たな群れも後から後から接岸しますので、シーズンの終わりは「メッキが成長するまで」ということになります。(^^;
今年のように黒潮がベタ付きの年は、9月中旬になってもまだ10cm↓のマイクロ君があちこちで見られます。
まぁ、黒潮頼みの魚なので、7月中旬を目安に覚えておくのがよさそうです。(^^;

<マイクロメッキのポイント選定>
接岸したメッキは、相応のベイトを求めて居心地のいいエリアをさがします。(・・・たぶん。(^^;)
最初のうちは5cm程度ですから、捕食する相手もせいぜい数ミリ。
こんなサイズのベイトが最も多く集まるポイント、それがマイクロメッキのポイントとなるわけです。
以下に、マイクロ君が好む順でご案内します。
(1)汽水域
まずは、なんと言っても汽水域です。
メッキは小さい時ほど汽水域が好きなようで、完全な汽水域がなくても、少しでも真水が流れ込んでいる場所を好むようです。
房総では「汽水域」と考えるとポイントが限定されてしまうので、「流れ込み周辺」と捉えておくのがいいと思います。
(2)港内のスロープ
スロープと言えばメッキの代表的なポイントですが、たいていの場合は、スロープの先のブレイクラインのことを指しています。
しかし、マイクロ君の場合はちょっと違って、「スロープの斜面」がポイントになります。
おそらく、サイズ相応のベイトを狙っているからだと思われますが、同時に浅場で自らの身を守っているのかもしれません。
(3)港内のヘチ
意外と見落としがちですが、数匹単位の小さな群れは、港内のヘチや係留船の下に着いています。
おそらく、大きな群れに出会えば吸収されてしまうのだろうと思われますが、スロープでも魚が見つからない時は、5m刻みにヘチを叩いて行くのも有効な手段です。
(4)港内のドン詰り
最初に港内に入ってくるマイクロ君は、迷わず港内のドン詰りまで行って安息の地を見つけるようです。
ハイシーズンに狙いたくなるような潮通しの良いスロープは、マイクロ君にとってそれほど居心地のいい場所ではないようです。
多少水質が悪くても、「港内のドン詰りのスロープの上」なんてのがマイクロ君の好みとなっているようです。
(5)サーフサイドに開いた港
これは過去に一番メッキが釣れやすい港の傾向ですが、サーフサイドに磯を挟まず開いた港が狙い目になっています。
単なる傾向かもしれませんが、もしかすると、マイクロ君はサーフを目指して接岸するのかもしれないと考えています。
いったんサーフに接岸したマイクロ君は、安息の地をもとめて岸や護岸沿いに移動するうちに港内に入り込み、最も小さいベイトがたむろする港内のドン詰りで居場所を見つける。・・・なんてシナリオです。(^^;
これらを総合すると、「サーフサイドに開いた港のドン詰りスロープに小さな流れ込みがあるような場所」なんていうのが、最初のマイクロ君を見つける目安になるかもしれません。(^^)

<マイクロメッキの対策ルアー>
ここで、もう一度確認すると、マイクロメッキとは10cmに満たないメッキのことを指します。
普通、20cmクラスのメッキを狙う場合には、50mm前後のミノーを使うのが一般的です。
更に小さい15cmクラスのメッキなら、50mmより少し小さい40mm台のミノーが有利となります。
・・・ということは、アングラーは無理なくメッキを狙う場合、無意識のうちに体長の1/4程度のルアーを使用していることになります。
これは、相手がマイクロメッキの場合も当てはまるはずなので、10cmのメッキなら25mm、8cmのメッキなら20mmのルアーがベストマッチすることになります。
しかし、いくらなんでもそんなに小さいミノーはありませんので、手っ取り早く使える「スプーン」がおすすめです。
管釣り用の1g~1.5gほどのもので、肉厚でフォルムが小さいものが使いやすいはずです。
管釣り用のルアーを使いますが、ターゲットは小さくてもメッキなので、管釣りのようなテレテレ引きでは反応してくれません。
多少速引きしても水面に浮き上がらないようなスプーンが最もおすすめとなります。

<フックの工夫>
餌釣りで魚を狙う場合、誰しもターゲットの「口の中」に「針」がスッポリと収まることを想定します。
これは、ターゲットが口を開いた時にフックの「ゲイブ」まで収まることを考えているはずです。
しかし、ルアーフィッシングでは、フックの大きさをターゲットとなる魚に合わせることよりも、ルアーとのバランスと考えがちではないでしょうか?
本来、釣りの基本に立ち返れば、ターゲットとなる魚にフックの大きさを合わせてこそ、釣れる確率が高まるはすです。
トリプルフックで考えてみると、10cmのメッキの口には#14フックのゲイブは収まりきらないことになります。
この状態で釣りをすれば、フッキングの確率が落ちるのはもちろんのことですが、フッキングそのものに「偶然性」を期待していることになってしまいます。
マイクロメッキを確実にフッキングに持ち込むためには、トリプルフックなら最低でも#16が必要になるということです。
市販されているトリプルフックはせいぜい#16までですが、シングルフック・・・というより「釣り針」と考えれば、更にベストマッチサイズのものがあります。
いわゆる「普通の釣り針」です。(^^;
私的には、10cmのメッキにベストマッチする「釣り針」は、「袖3号」もしくは「袖3.5号」と考えています。
トリプルフックもしくはアイ付きシングルフックの代わりに、「袖3号」をセッティングするなんてのが、私のこだわりとなります。(^^;
ちなみに、この「袖3号」ですが、ルアーフィッシングでは考えられないような細軸設計ですので、フッキングの確率には目を見張るものがあります。(^^;
 袖3号を使うルアーフィッシング・・・我ながらセコいですな。(~o~)
↑の画像は、「袖3号」と「#16」を並べてみました。
トリプルフックの一つ一つは、ほぼ「袖3号」と同じ大きさですが、魚が個々のフックの間にバイトした場合はターゲットの口の中に収まり切れません。
しかし、「袖3号」単体なら無理なく吸い込んでくれるはずで、これがフッキング率アップの理由となります。
 ターゲット全長の1/4?・・・明らかにそれ以下ですね。(~o~)
 ↑の画像の一部(ルアー部分)を拡大しました。袖3号の2本付けがわかると思います。
注)ハリス10mm以下でルアーにセットするのが至難の業です。いろいろ工夫してみてください。(^^;

<ラインの工夫> ←後日追記です。
マイクロ君を狙っていると、必ず大きな問題に突き当たるはずです。
「掛らない」と「バラす」です。(^^;
初めのうちは、どうして「掛らない」のか?その理由がよくわかりませんでした。
しかし、懲りずに続けているうちに何となくわかってきました。
そう、マイクロ君が軽過ぎるんです。(~o~)
ターゲットの自重が軽過ぎるので、いくら反転食いしてもしっかりフッキングしてくれないようなんです。(^^;
また、普段は3lbのナイロンラインをメインに使用していますが、このナイロンの伸びも「掛らない」現象に拍車をかけているようです。
そこで、バイト時の微かな衝撃がフッキングに作用してくれるよう、伸びの少ない2lbのフロロラインを使用してみました。
すると、バイトが強く感じられるようになって、フッキング率もてき面に改善。(^^)
この手の釣りをする時には、伸びの少ないフロロラインの使用がおすすめとなります。
ちなみに、「伸びない」といえばPEラインですが、ルアーが軽いのと引き抵抗が少ないのとで、ちょっとした風でもトラブルを起こしてしまいます。
「伸びない」魅力はありますが、PEラインはよろしくないようです。

<アクションの工夫>
20cmクラスのメッキを狙っていると、高速トゥイッチするルアーを平気で追い越していくのがわかります。
しかし、マイクロ君の場合、いくらメッキと言えどもそこまでの遊泳力はありません。(^^;
いつも通りの激しいトゥイッチやジャークを入れてしまうと、かえって食いきれない状態を生んでしまいます。
私の経験からですが、マイクロ君にはトゥイッチやジャークは必要なく、リトリーブの途中で少し加速する程度のアクションがちょうどいいように思えます。
これをロッドアクションでやろうとすると、ついアクションの付けすぎになってしまうので、ハンドルアクションで加速させるようなイメージがおすすめです。
「クリクリクリクリ」と低速で追わせて、チェイスがあったら途中で「ぎこちなく、グリッ、グリッ」っと巻くのが最も簡単な方法です。(^^)
マイクロメッキのスペシャリストと言えば、ここでもよく登場する「青服」さんです。(^^)
少なくとも、彼以上のペースでポンポンとマイクロ君を釣りあげるアングラーを他に知りません。←いちおう褒めてます。(~o~)
なにせ、1日で150匹も釣ってしまうのですから、彼の釣りを見ていると開いた口がふさがらないとはこのことです。(^^;
その青服さんの場合、実は微妙なロッドアクションを付けているようです。
もちろん私も真似してみましたが、本来手先が不器用でリズム感のない私にはいくらやっても真似できませんでした。(~o~)
え~、決して負け惜しみで「アクションは要らない」と言っているわけではありません。
彼のロッドアクションをハンドルアクションに替えて実践したのが、上のおすすめとご理解ください。・・・あしからず。m(__)m


長々と偉そうなウンチクを書いてしまいましたが、私自身はメッキの醍醐味を「迫力あるバイトシーン」と「サイズに似合わない強い引き」だと思っています。
けっしてマイクロ君をいじめるのが趣味というわけではありません。(^^;
工夫を凝らしてターゲットを狙うのは楽しいことですが、本来の楽しみを後に残しておくことも重要です。
是非、釣り上げたマイクロ君は、ダメージが最小限となるようやさしくリリースしてあげてください。
・・・なんて言うより、釣らないのが一番ですね。(~o~)
失礼しました。m(__)m

コメント (18)
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