みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

セロトニンとセレニティ

2008年03月01日 | 芸事全般
仕事の雑誌を読んでいたら、鬱病にならないようにするための記事だった。
ポイントは、セロトニンを増やすことだそうな。
セロトニンは、気持ちを穏やかにする作用のある神経伝達物質。この物質が不足すると、感情のバランスが崩れて、ひいては、鬱病を招いてしまう。

では、どうしたら、セロトニンは増えるのか?

1.食事(トリプトファン)。セロトニン合成に必要なアミノ酸、トリプトファンをしっかり摂る。トリプトファンが多いのは、バナナ、乳製品、豆腐、きなこ、大豆加工食品。

2.光。2500ルクス程度の光が良いのだそうだ。朝日を浴びるのがいい。

3.リズミカルな運動。筋肉をリズミカルに緊張・弛緩させる運動がいい。(ピアノのハノンやエチュードはいいかも?)

とのこと。今まで特に意図はしていなかったのだけど、バナナと牛乳、ヨーグルトの朝ごはんを食べ、駅まで、てくてく歩いて行くことは、実は、なかなかに有益な行いだったのだ。今後も継続すべし。

それで、ここからが本題。
この記事を読んで、予想したのだった。
セロトニンの言葉の由来は、英語の「セレニティ」にあるんじゃないかと。
 serenity (セレニティ)=晴朗、うららかさ、静穏、平穏
少し前にグレン・グールドの「アンド・セレニティ」のCDを聴いたところだった。落ち着きのある静かなピアノの調べが、なかなか良くて、「セレニティ」という単語が記憶に残っていたのでした。語感も近縁な感じで、セロトニンはセレニティをもたらす物質であるのだから。

でも、残念。外れ。こちらによれば、セロトニンの命名は、(sero = 血清、ton-ic = 緊張)からだそうな。

それはそうとして、このCDの解説に出ていたグールドの言葉は、一ピアノ愛好家としては、とても示唆深い。

The purpose of art is not the release of a momentary ejection of adrenaline but is, rather, the guradual, lifelong construction of a state of wonder and serenity.
(Glenn Gould)

芸術の目的は、アドレナリンの瞬間的な放出ではなく、驚きと穏やかな心の状態を生涯かけて築いてゆくことにある
(グレン・グールド)

このCD、選曲が素晴らしくて、収められた曲の幾つかは、少しずつレパートリに入れていけるといいなと思う。そのご利益で、静かな温かみのある人格に近づけるといいのだけど・・・。

まとまりが悪いけれど、気分がふさぎこみがちの時は、バナナですぞな、もし。ゴリラを見習ってバナナをバクバク食べてみる。バナナはどこへ行ったかな?バナナ~、バナナ~。ウッホッ、ウッホッ!(駄目だ、こりゃ・・・。)


アンド・セレニティ~瞑想するグレン・グールド
グールド(グレン)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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(写真)福寿草咲き始め
コメント (4)
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