タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

帝王切開率を下げるために

2015-01-09 21:55:34 | 産科
三田市学園の陽海(はるみ)くん、11月29日生まれ。
「4人目ですが、みんなそれぞれ違うので、この子の道に沿って育ってください。
家族みんなでお産に立ち会ってもらえた事が宝です。
陣痛の間、リラックスできるLDRで過ごせて安心でした。」

お友達に奨められて、4人目ですが、三田市から産みに来ていただきました。
家族でお産できたのは、良かったでしょう?
とくに上の子と産むのは、とても良いことです。
うちの上の子たちも、下の子が家で生まれるのに立ち会い、その事を今でも覚えていますよ。

さて、1月ですからそろそろ昨年の統計を1つずつお話しましょう。
昨年、タマル産で生まれた赤ちゃんは187人でした。
月にして、15.6人ですね。ほぼ2日に1人、赤ちゃんが生まれています。
初めてのお産だと、2日がかりということも多く、はぼ毎日陣痛の女性が居る計算になります。
ですが、じわじわと出産数は減少していますよ。そのうち赤ちゃんは居なくなるのじゃないかな。

ところで、187人のうち、帝王切開で生まれた赤ちゃんは13人だけでした。
率にして7.0%です。
月にちょうど1人だけ、帝王切開になる計算ですね。
一昨年は5%ほどで、この16年間、ほぼ5~7%程度に収まっています。
それはね、すごく少ないということなのですよ。

例えば、お隣の丹波市では帝王切開率は30%強です。
県立病院は300人ほど生まれているでしょうから、年に90人ほど帝王切開になっているのです。
毎月、7~8人の女性が帝王切開をしているのでしょうね。タマル産は1人だけ。
いかに無駄な帝王切開が多いか、ということが分かりますね。

私が開業する前は県立塚口病院で働いていました。県立柏原より少し大きな病院です。
ここでもやはり帝王切開率は30%以上でした。
その中でも、部長が主治医だと40%以上でした。
その時、過去20年ほどの統計を取ってみたのですよ。全主治医の帝王切開率を調べたら、
10人以上の医師は30%以上でした。
1人だけ、20%代の先輩女医さんが居られただけです。
そして、過去20年ほどの中で、1人の医師だけが10%代だったのですよ。
それは私のことです。
少しくらい自慢してもいいでしょ。だって、自分たちの主治医なのですから。

さらに開業した16年前と違って、今は妊婦さんの年齢が上がっていますし、
経産婦さんの割合が減って、初産婦さんばかりになりました。
それだけ、リスクの有るお産が増えています。

ところで、どうやれば帝王切開率を下げられるかですか?
それは、どうすれば上手な絵が画けるようになるか、というのと同じでしょう。

それともう1つ、自分の生活を犠牲にしてでも、
妊婦さんの幸せを考える、というキリスト教精神なのです。
「八重の桜」は良かったですね。
そう、中学高校時代に新島ジョー先生の造られた学校で学んだのが原点です。
篠山、三田もキリシタン大名が治めた町ですから、受け入れられること間違いなしです、よね?

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神様がなぜ存在されるのでしょうか。
何ゆえにいらっしゃろうとされるのでしょうか。
愛ゆえにいらっしゃろうとするのです。
それゆえ愛の相対が必要なのです。
ですから全知全能なる神様は、
愛の相対を創造しなければならなかったのです。
創造の本質的な理想を、
愛を中心として創造を始めたということを
これまで私たちは知らなかったのです。
愛ゆえにすべての被造世界が創造されたのです。

   レバレンド・ムーン