タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

不妊治療は初診の説明が重要です

2015-01-27 21:05:49 | 不妊症
篠山市中のの健次郎(けんじろう)くん、12月29日生まれ。
「スポーツ少年になって欲しいです。
今回は軽くて、産後の体の痛みが少なくて良かったです。」

2人目でしたね。
1人目の時とはぜんぜん違うのです。
2人、3人と産むごとに、お産が気持ちよくなってくるのです。
痛いばかりだと思っていたのに、実はそうではないのですね。
むかしの女性は5人くらい産むのは当たり前だったでしょう。
そんなに苦労するものなら、産むことはなかったでしょうからね。
だから1人しか産まないのでは、喜びは分からないのかもしれませんよ。

さて、月曜日ですので、不妊症の話題ですね。
不妊治療は心の治療でもある、というお話です。

毎月、お産や不妊症の一般書店向けの雑誌が、サンプルで送ってきます。
本屋さんで買わなくてもいいのですね。
もちろん専門の雑誌もすべて目を通していますよ。
それでも一般の人向けはそれなりに勉強になるのです。
ああ、こんな風に思われているのか、というところがです。

Q&Aにこんなのが有りました。
タイミング療法半年で結果が出ず、焦りを感じています。
説明もないので転院を考えた方がいいのでしょうか?というものです。

答えとしては、ステップアップ治療をしていくために、専門病院を受診しなさいという答え。

まあ、もっともな答えでしょう。
まず初回来院時に、治療計画をお話するのは必須でしょう。

次に治療計画には、ステップアップ法と、集約的治療法(私が今、命名しました)の、
2通りが有るのは度々お話しています。
これは日本産婦人科医会報の2014年版に、ちゃんと載っていますからね。

ですが、残念ながら、まだステップアップ法しか市販の雑誌には載っていないようです。
まだ集約的治療が一般化するのには時間がかかるのかもしれません。
これは今までのステップアップ法とは異なり、年齢を考慮した治療法なのです。
35歳まで、40歳まで、40歳以上という3ランクに分け、治療するものです。
タマル産のホームページには、この1月から治療法を載せていますよ。
不妊専門病院でも、載せているのは第1号ではないですか?
とにかく、初回受診時に、大きく分けて2つの治療法が有ることを説明します。

まず最初に説明をする。これが大切だと思っています。
もう1つ、毎月、月経が来ると悲しくなる、と言われ、
治療を中断するか、転院される方が多いのです。
私はまったく、ひきとめるなどということはしません。
ただし、転院するにしても、それまでの治療経過を紹介状として書いてあげなければ、
それまでの時間が無駄になってしまいますよね。

ステップアップ、集約的治療のどちらを選んでも、
かなりの確率で、1年以内に妊娠されるカップルが多いのです。
そこで妊娠していなければ、体外受精や顕微授精も適応となるでしょう。
ですが、そこまで必要なカップルは、そう多くはないというところが、
なかなか理解していただけませんね。

新しくなったホームページも見てくださいね。
http://www.tamar.jp/#!infertility/cy16