★ 2018 巡回報告 ★ 2018 スキルアップ研修報告 ★
2019年03月15日(金)SR安全作業研修 報告
◆参加者:高尾SR会10名、両会7名、奥多摩SR会9名、 レンジャー12名
◆集合場所:奥多摩町福祉会館 1階集会室
◆講師:・原島幹典氏 元県立森林文化アカデミー教授 ・近藤洋之氏 林業従事者 元田中林業職員
・大久保元気氏 共同林業・東京杣人連 ・山本正美氏 奥多摩自然公園管理センター長
◆配布テキスト:「森づくり安全技術マニュアル 基本編※」より抜粋
※発行 森づくり安全技術・技能全国推進協議会
http://www.mori-anzen.com/
◆講義:9:00~10:00 原島氏
1. 道具の種類と安全の基礎知識
・安全な作業のため、道具は作業目的に合った種類・使う人に合ったサイズで、よくメンテナンスされた物を使おう。
道具の使い方に習熟しないうちは、熟練者の監督のもとで使うようにしよう。
不慣れな人に真似されても大丈夫だという意識をもって取組んでほしい。
・ノコ、ナタ、カマ、オノ、クワ、カケヤ等についての作業前、作業中、作業後の注意点があった。
◆実地研修
・10:30~ 登計園地への移動、道具類の配布、作業上の注意、準備体操
・11:00~ 登計園地ふれあい広場にて作業デモンストレーション・説明、笹刈り・剪定ばさみ・竹用ノコギリ
などの使い方について
・作業始める前に周囲の安全を先ず確認すること。
・笹はカマで刈ったあとは先端が尖っているので注意。剪定ばさみ、竹用ノコを使い地面に
近い位置で切ると良い。
・12:00~12:45 昼食休憩
・12:45~ チームワーク実習(4班程度。講師・レンジャーも参加)
ふれあい広場にて林床の全面刈り込み・支障木処理・丸太切り、カエデやサクラの
枯れ木伐採、各班で材料を集め、各班ごとに土居木階段を設置する。
・支障木の処理は、周囲の状況をみて倒す方向を決め、予め刈った枝葉の集積場所を決め、
絡み合った枝や周囲の下草の処理をしておく。作業は周囲に声をかけあい、皆で安全作業を実践する。
作業に夢中になると、周囲への意識が薄れるので特に注意。
14:15~ 全体の振り返り
14:30~奥多摩VCへ、道具手入れ
各班毎に、砥石(中砥、仕上げ砥)でナタ、カマの手入れ
・刃を前に向け道具をしっかりと固定し、指先が刃に触れないように注意する。
16:00 終了解散
寒い中お疲れさまでした!
TSR/ SI
2019/3/5(火) 自主巡回 南高尾『早春の花を訪ねる』
・参加者:8名
・コース:清滝駅前~山下~中沢峠~金比羅山(昼食)~大洞山~大垂水峠~小仏城山~
日影沢~日影バス停~高尾駅(解散)
3月3日の日曜日から降り始めた雨が、翌々日3月5日(火)の明け方に止み、足元はぬ
かるんでいましたが、暖かな絶好の巡回日和となりました。
巡回テーマは「早春の花を訪ねる」ということで、南高尾中沢峠から~「関東ふれあいの
道・湖のみち」~小仏城山から~日影沢に至る、ちょっと欲張ったコースを設定しましたが、
まだ早春の花・スプリング・エフェメラルには早すぎて、わずかにアオイスミレとハナネコ
ノメなどを見つけることができましたが、美しい妖精たちに会えなかったことは少々残念でした。
お目覚め!アオイスミレ 峠の歴史の説明に・・・なるほど!
大垂水峠から小仏城山への上り、大平林道合流点から小仏城山間には、数多くの盗掘防止タグ
を付けた植物があります。本日の参加者全員で、タグ付き植物を探すことになり、2016年5月28日
更新の資料をもとに確認作業を行いました。読み取れないタグもありましたが、タグが確認でき
た13カ所の内、1ヶ所だけ盗掘痕のように見える穴があり、残りは、しっかり残っていて、盗掘
防止に役立っていました。
皆で慎重にタグの確認 タグの横にエビネもあります
日影沢では、バス待ちの短い時間を利用して、ハナネコノメを観察できたことがラッキーでした。
昨年秋の台風で、多くの株が流されたとのこと、そんな過酷な自然の中で、しっかり花を咲かせてい
たハナネコノメに乾杯!!彼女たちには、カメラを構えて踏み入ってくる人間の方が、もっと恐ろし
いのかもしれません。
和気あいあい 昼食タイム 指導標のボルト締めもシッカリ
今回の巡回には昨年10月入会の14期生が3名参加していましたが、指導標のチェック、タグ付き
植物の確認作業など、てきぱきと対応され、頼もしい限りでした。これからもよろしくお願いします。
最後に、本日の活動に参加された皆さんお疲れ様でした。(TSR/T.F)
平成31年3月9日(土)自主巡回/北高尾【430年前を想像しながらの巡回】 ブログ
◆コース:高尾駅~大下~キャンプ場~坂当峠~富士見台~八王子城跡~霊園前バス停~高尾駅
◆参加者:8名(一柳L)◆天候:晴れ
今日は気持ちの良い天気で心も晴れやかにバスを降り、いつものミーティング場所に足を進めてみますと、
なんと梅林の見学客が数十人、車も十数台が止まっていまして大渋滞でした、その中を何とか通り抜けましたが
ミーティングは野営場跡で行うことにしました。
ミーティングも済最初の急な登りもやっと登り一息ついて、再び足を進め、富士見台を昼食場所と決めていま
したが、土曜日なのかここも混雑していて各自やっと場所を探して腰を下ろして食事をしました。
駒冷やしまでは何時ものように巡視をしながら歩きましたが、駒冷やしの石柱を確認中に事件は起きました。
右側に「史跡 八王子城駒冷やし」の石塔があり左に「立ち入り禁止」の立て札がありますが、何とその立て札
の向こうに人が立っているではないですか。
最初は理解出来ませんでしたが、話を聞くと道を間違えたと言ってました。
どこで間違えたかははっきりしませんでしたので、われわれサポレンでいろいろ想像すると同時に、
その人から話を聞き続けると、まだ4人来ていないというので安全確認のため4人が到着するまで
十数分待ち全員の無事を確認して別れました。男性二人、女性三人でした。
5人はどこで間違えたかを話しながら巡視を進めると、管理番号121-090に作業道が有り、
間違いやすいと考え、作業道には雑木を置き通行止めの意志表示をしました。
サポレン仲間から間違い易いのは本丸跡にもあると言うので、そこの確認もしましたが道は細いが
道は続いているようで、ここは何か対策をしなければいけないかと思いあとにしました。
八王子神社のところでRSさんがガイドをしてくれて、ここが一番大きな戦いになって何千人も
亡くなっていることなど、430年前を想像しながらの巡視を終え解散しました。
TSR(MI)
平成31年2月11日(月/祭)自主巡回/南高尾【昨年のような出会いがあるか!】
◆参加者:7名(一柳L) ◆コース:高尾山口駅~梅の木平~西山峠~草戸山~四辻~高尾山口駅
私がリーダーの時は、一週間前から天気予報を確認して当日の対策を考えています。
今回の件では一週間前では晴れでしたが、2~3日前では雪に変わりまして当時の予想を
自分なりに考え、本降りなら中止の判断をどのようにするかを考えていました。
しかし、前日の予報でも雪のマークが有りましたが、南岸低気圧の勢力はそれほど強力
でなく、23区の南部までで八王子周辺には届かない旨放送がありましたので、決行しました。
当日は新会員3人を入れ総勢7人集まっていただき、私がリーダーをしてここ4~5年最大の
人数でしたがそれはさておき、全員揃いましたので9時前に出発しました。
甲州街道を歩き梅の木平~西山峠~草戸山~四辻~高尾山口と帰って解散しました。
ただ、昨年のような人との出会いでは有りませんでしたが、途中で少し雪が降ったことと、
あまり喜ばしくは無いと思いますが、新しい木で補修を加えた形跡が各所で見受けられたこと。
また昨年の台風のせいだと思いますが、結構大きな木が根元から倒れたり、途中で折れたり
している情景が、数か所で有りましたが、これらも一つの“出会い”として思い出させるものですので、
今回の巡回のブログとして締めくくりました。
記録:MI 写真:MI,MK 編集:SI
2019年1月20日(日)自主巡回/裏高尾【高尾山の良さをもっと知ろう】
◆参加者:13名(玉木L) ◆天候:晴れ
◆コース:高尾駅北口~(9:12バス)~日影~日影沢林道~いろはの森~高尾山頂~
3号路~清滝駅(15:20解散)
◆内容 ①「モニター1000哺乳類調査」の電池交換、SDカード回収の作業は、
この調査のリーダー格Aさんと、新たに会員になったBさん、Cさんの3人が現場へ向かいました。
調査の概要と目的など情報を3人が共有し、作業完了。
次は先行する10人のメンバーへ追いつこうと、いろはの森をぐんぐん上がって行きました。
②この日の巡回は「自然観察を通じて、高尾山の良さをもっと知ろう」という目的もありました。
例えば=植物に詳しいDさんが、常緑樹シロダモの前で説明します。「実はつやつやで、
きれいな赤い色ですね。木の実が赤く熟すのは、野鳥に食べ物があるよ、食べてね、
と言っているんからなのです」「植物は、野鳥に実を食べさせて、その種を遠くへ運んでも
らいたいのです」と説明します。
野鳥が好きなEさんは「植物が豊かな高尾山は、日本でも有数の野鳥スポットなのです」と話します。
メンバーそれぞれが「教え」「教わり」を繰り返す、いわば相互に学び合う観察会は、
こうして最後まで続きました。
記録:MT 写真:SI
2019.1.12(土)自主巡回/山内「 6号路の危険個所の登山道整備 」
◆参加者:7名(田中L) ◆天候:曇り
◆コース:清滝駅~6号路~高尾山頂(解散)
清滝駅前に9時に集合しミーテイング。見上げれば曇り空で気温4~5℃で寒い朝。
ソリマチ体操で体を解す。
◆内容
①6号路登山口の案内板清掃中、年配の女性からテレビで観たという[八十八ヶ所]の
場所を尋ねられる。1号路からの方が近いと伝えたが、戻るのは嫌なのでと言うことで、
6号路~山頂~1号路~薬王院のコースを案内し、納得された。
②琵琶滝の金網が破損個所、応急修理
Tさんが持参された結束バンドで数か所仮止めしたが、まだ大きな穴が開いた状態で通行注意です。
③飛び石コースは凍結なし
④飛び石の先で登山道上に垂下る倒木(約Φ3cm)を処理した。
⑤14番の案内板、現在地が擦れて消えているためマジックペンで応急処理。
⑥山頂直下、土留めの網が外れて足に絡みやすいのでRに報告することにした。
ほかにも
大山橋では5~6人のグループに、レンジャーカードとサポレン紹介のリーフレットを渡し
PR活動をしました。
天候が下り坂だったので当初の予定を繰り上げ山頂VC内ボランティアルームで振返りを行い、
解散としました。 解散後、薬王院で今年1年の活動の安全祈願をしました。
記録:YT 写真:YT,SI
2019.1.6(日) 自主巡回/ 奥高尾 【樹木の冬の魅力に触れながら】
◆参加者:11名(関L)、天候:曇りときどき晴れ
◆コース:高尾北口(バス)⇒小仏BS~景信山~小仏峠~小仏城山~一丁平~もみじ台下(解散)
◆内容:
『危険個所の点検(頭上の枯れ枝や登山道の路肩崩れ、酷いぬかるみ等)』、『シモバシラシーズン対応(ロープ内
への踏込み他)』を活動の目的として巡回を行いました。例年この時期は、景信山から城山に向かう道が、泥や酷い
ぬかるみで安全歩行に支障のある箇所が多く心配していましたが、今年はしばらく降雨がないためか乾いていて、
大きな支障のある箇所はほとんどありませんでした。また、シモバシラをほとんど見ることがなく、目立った踏み込み
も認められない状況でした。
参加メンバー全員が時刻通りに集合し予定していたバスで移動し、小仏BSで会長の新年ご挨拶、本日のスケジュール、注意事項を確認した後、出発しました。
登山道に入ってしばらくした林内の踊り場で、2019年も高尾サポートレンジャー会の各種活動が無事故でありますよう、安全に楽しく活動できますようにと、山の安全をお祈りしました。折り紙で折った鳥総を立て、米酒塩水をお供えし、参加メンバー全員で祈願しました。
景信山への直登ルートを15分ほど登った所で、下山してきた登山者が地面の根上がり部分に足を取られ転倒する
場面に遭遇しましたが、自力で起き上がり下山していく様子を確認でき、大事に至らずホッとしました。根上がりした
山道を歩く時は十分注意する必要をあらためて感じました。
一日を通して、新入会員の方々を中心に、数カ所の標識に取り付けられた矢羽根のボルトの緩みを締め直したり、
標識面や案内看板表面の汚れを落とすなど、施設点検を積極的に行っていただきました。頼もしい新戦力の方々
のお気持ちと行動力に、勇気づけられる思いでした。
また、特に景信山付近の横断溝が各所で詰まっていて、水切り効果が低下しているように窺えました。次回以降、
自主巡回する際に手入れを検討する等、会として定期的・計画的にメンテナンスするようにしたいと感じました。
随所で休憩しながら、冬にしか見ることのできない奥高尾の樹木や鳥を中心に森林生態に関するメンバー間の
情報交換も行うことができました。
年末年始休暇の最後の休日だったためか、比較的利用者数の少ない日曜日でした。
記録:MS 写真:MK
2019年1月1日 (平成31年元日)
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
『高尾山とその周辺をもっと知ろう! 良さを伝えよう! まもる仲間を増やそう!』
高尾サポートレンジャー会 委員会 役員一同
引用写真は、日頃活動している【高尾山とその周辺】で見かけた映像から、
特にお正月に相応しい来福が期待できそうなものを集めました。
(今年の一年安全安心な年でありますように願いを込めました)
①陣馬山明王峠~相模湖に降りたところに与瀬神社があります。その急な階段の両脇に鎮座するのが狛犬です。
②今夏から裏高尾で開始したモニタリングサイト1000の哺乳類調査用定点カメラ画像ののイノシシです。
③薬王院四天王門脇の天狗像2体(大天狗と小天狗)とその前に備えてある大団扇、
④清滝駅から6号路入り口に向かう途中の七福神・登下山時に安全の祈願します。
高尾サポートレンジャー会の活動の一年を振返ってみました。
今年1年間「明治の森高尾国定公園制定50周年」にあたり、いろいろなイベントが開催され、支援協力しました。
夏からたび重なる台風の影響で、高尾山周辺は凄まじい被害を受けました。環境省のモニタリングサイト1000里地調査や「山の日」のイベントにも参加しました。秋には、新しい会員が入会し、活動が一気に活性化しました。
来年も、新しい企画や取り組みに関わっていきたいと思います。よろしくお願いします。