高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2007/12/24 自主巡回 景信、小仏(忘年登山)

2007-12-24 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:12名
コース:小仏バス停~宝珠寺~景信山~小仏峠~城山~一丁平~高尾山頂

すっきりと晴れ渡り、京王線の車窓から丹沢の山並みや富士山が見え今日は素晴らしい一日になりそうな予感が・・・

小仏バス停から5分ほど歩くと宝珠寺があります。ここのご本尊様が行基作の大日如来像で今は焼失してないのですが、とても小さかったのでこの地を小仏と呼んだと『高尾駅界隈』という本で読んだことがあります。この宝珠寺の境内に都の天然記念物指定のカゴノキがあります。漢字で書くと「鹿子の木」と書くそうで名前の通り木肌にバンビの背中の斑点のような模様があるクスノキ科の常緑高木です。高さ15Mはある大木で一見の価値があります。

宝珠寺を後に急な登山道をのぼって行くと明るい雑木林になり、落ち葉をかさかさ踏みしめて歩くと冬が来たなと実感します。たくさんの枯葉を残しているヤマコウバシが所々にあり不思議な感じです。冬枯れの山も、葉が落ちて鳥が見やすくなってきたり、クロモジやダンコウバイ、ホウノキ、アブラチャンなど木々にはすでに冬芽の準備が整っており春一番に花を咲かせようと待っている姿を見るのも楽しいものです。
景信の山頂からうっすら雪化粧をした丹沢の山々が見え、今日はダイアモンド富士を見る予定になっているので気がかりですが真っ白な富士山には雲がかかっていました。
小仏峠を過ぎたところで昼食。本日は今年最後の巡回なので皆で持ち寄った豚汁やおでん、焼きしいたけなどのご馳走が並びました。
景信山も城山も忘年山行のグループが目立ちます。これも僅か一時間で都会の喧騒から逃れることのできる高尾の魅力に負うところが大きいのでしょうか。
一丁平でシモバシラを期待していたのですが、日差しがあり気温が上がったせいか残念ながら見ることはできませんでした。
日没にはまだ大分時間があるのですが一丁平にも三脚がいくつか並びダイアモンド富士を撮影しようと待ち構えている人がみかけられました。

高尾山頂に着くと人、人、人。みなさん富士山の方向をむいて一瞬の輝きを待っているのです。最近はTVで放送されたり、京王線の車内のポスターなどの宣伝効果で年々見学者の数が増えているようです。カメラだけでなく防寒対策や懐中電灯も忘れずに準備したいものです。
勿論いうまでも無く雲は取れ高尾山頂で解散の後、今年最高の条件に恵まれた素晴らしいダイアモンド富士を見ることができました。
あっという間の、一瞬の輝きは人間の力の及ばない崇高な自然の営みで何度見ても感動します。
霞台では夜景を、帰路は大きな丸いお月様という幸運に恵まれました。(SR/TS)

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2007/12/21 駅前ブース(12月23日)中止のお知らせ

2007-12-21 12:28:14 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

12月23日に予定していた駅前ブースですが、天候不良が予想されるため、中止にいたします。21日正午現在、23日は雨が強く降る上に非常に寒いことが予想されています。ダイヤモンド富士やシモバシラなど、冬の魅力を利用者の方々にお届けできるチャンスでしたが、残念です。またのご協力をお願いいたします。(都レK)

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12/16 サポートレンジャー第五期実地研修

2007-12-16 23:59:59 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

高尾山でのサポートレンジャー第五期実地研修も3回目となり、今回からは利用者指導についての研修を行っています。レンジャー、サポートレンジャーとして活動する上で、実際に利用者に対して何かをお願いする、お話しするというのは、そうそう頻繁にある訳ではありません。しかし、あえてこの利用者指導を重点的にお話しするのは、それなりに難しい部分を含んでいるからです。

まぁ一口で言ってしまえば、初対面の相手が面白い(良い)と思ってやっていることを、「それはしないでください」とお願いする訳ですから、難しくて当たり前なんですけどね。

単に「それは駄目!」というだけでなら簡単なんです。何故それをしてはいけないのかという理由を分かっていただき、最終的にはそのことを教えてもらって良かった、話ができて良かったと思ってもらう… そうなればベストでしょう。

「利用者指導の『指導』っていうのが、どうも引っかかってねぇ…」

まぁ、確かに言い方によっては、非常に偉そうに聞こえちゃう言い方ですよね、指導ってのは。態度が大きい割りに気の小さい私も同感です。基本的にやってることはPR、お願いなんですけど、何か良い言い方が無いんですよね。まぁ、その辺はあまり深く考えないでいただければと思います。

利用者に対して、なんらかのお願いをする場合に必要なのは、権威などではなく『常識』です。常識というのは、ごく普通に話をする、相手の年齢や立場によって、話し方や、話す場を変えるということです。

そして理由は何であれ、高尾に来ているということは、多少なりとも自然に興味があるか、自然を好きになってくれる可能性がある人なんだ、ということです。一人でも高尾山の味方を増やす-そういう気持ちで、指導にあたっていただければと思います。(都レF)

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2007/12/16 自主巡回 高尾山内

2007-12-16 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:10名
コース:清滝~稲荷山コース~一丁平~もみじ台~高尾山頂~6号路~清滝

 高尾山口駅のホームは凍って滑るほど冷え込んだ朝でした。稲荷山コースの入り口付近では枯葉も木々も霜を被ってうっすら白く、とてもきれいでした。
 冬は寒くて外での活動はちょっと億劫になりがちですが、冷たいけれど澄んだ空気や遠くまで見渡せる視界の良さはやはり冬にしか味わえないように感じます。この日も雲ひとつない青空の下、稲荷山からは筑波山までくっきり見えましたし、一丁平やもみじ台からの富士山は真っ白く雪を被り、神々しいほどでした。
 また、高尾山の冬といえば‘シモバシラ’ですが、整備された観察地周辺ではまだでしたが、一丁平手前の日影斜面で見ることができました。何度見ても不思議な美しさです。
 シモバシラの写真をとる人、富士山の写真をとる人、鍋を囲む人々、走る人、ベ
ビーカーを押しながら登る人、犬を連れて歩く人、ブーツで登る人、沢で遊ぶ子供たち、いつも思うのですが本当に色々な人が色々な目的で高尾山を訪れるようです。
帰りに6号路の出口で年配の男性が救急隊に助けられていたり、女の子が転んですりむき絆創膏を貼っているのに出会いました。
色々な目的の人がいるからこそ、また多くの人が訪れるからこそ、怪我やトラブルが起こらないように考えていかないといけないのかなあと思いました。(SR/AU)

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2007/12/14 共同作業・シモバシラ観察地

2007-12-14 23:59:59 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:5名(うち都レンジャー2名)
コース:稲荷山コース~5号路~山頂~もみじ台(作業地)

その昔、インターネットならぬパソコン通信の時代、自然観察系フォーラムでは、頻繁にトラブルがありました。一口に自然観察が好きと言っても、それぞれ好きな分野が違います。ある分野が好きな人は、他の分野のことまで気が回らず、その場を荒らしてしまいます。またある分野の人たちの観察方法は、他の分野の人からは自然破壊そのものの行為に見えます。やれ「虫採るな!」「葉をむしるな!」「○○が営巣してるから、ここに入るな!」「お前こそ××が自生している林内に立ち入るな!」… 結果、大論争というか、訳のわからない大喧嘩になり、そのフォーラムは分野別にいくつかのフォーラムへと分かれることになりました。まぁ多少は脚色していますが、大方は実話です。

観測者の存在自体が結果に影響を与える量子力学というのもありますが、自然観察でも観察する行為そのものが、観察対象の破壊へと繋がることはよくあります。特にカメラを持つとダメダメな方、多いですね… ファインダーの中ばかりに注意が行きますから、他のことがお留守になります。広い範囲を撮ろうと後ろにさがって行き、崖から落ちたりしている内は良いのですが(って、良くないか…)、足下の他の植物のことなど、完全に頭から抜け落ちてしまいます。

という訳で、冬の間、頭が痛いのはシモバシラ… 美しいもの、大きいものが見られるのは運次第ですから、良いものに出会った時、しっかり観察したり、撮影したいのが人情というものですよね。でもその結果、山内のあちらこちらには、たくさんの踏み跡、踏み分け道が残ってしまいました。このままでは、今後のシモバシラの生育にも悪影響が残ってしまいます。と言って、どこもかしこも立ち入り禁止では、せっかく来ていただいた利用者の方にも申し訳が…

いやー、前振りが長かった(笑)ですが、14日は昨年に続き、もみじ台北側にシモバシラの観察地を作りました。

使用する杭、ロープなどは事前に都有車でビジターセンターへ運んでおいたのですが、実際に作業する場所、あのもみじ台への階段下までは、人力で運ばなければなりません。正直、毎日高尾を徘徊しているレンジャーでも、あの階段を何度も往復するのはキツイです。そこで、それぞれネコ車だの、手持ちだの、背負子だので運んだんですが、これが大変でした。後で気がついたのですが、杭だけはビジターセンターでなく現場に運んでおいた方が良かったかも知れません。

作業自体は杭を掛矢(かけや)で打ち込み、ロープをU字釘で固定していくというものです。林内の地面は柔らかく、打ち込むのは比較的楽なんですが、なんせ100本強打ち込むとなると… いや、帰ってから腕が重かったです。でも一番大変だったのは、絡んでしまったロープを解くことだったかも知れません(笑)

作業中、通りがかった方から「今年もシモバシラですか? 去年はじっくり見られて、良かったですよー」などと声をかけていただきました。いやー、そう言っていただけると励みになりますね(^^)

さて、年内に2回やった共同作業ですが、次回は来年の2月2日(土)の予定です。何をやるかは未定ですが、春になって人がたくさん来る前にやっておきたいこと、路面の補修などを考えています。来年も共同作業日をよろしくお願いします(都レF)

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2007/12/09 サポートレンジャー第五期実地研修

2007-12-09 15:56:07 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:16名(うち研修SR12名、現役SR2名、都レンジャー2名)
コース:1号路

 12月らしくないポカポカ陽気の中、第五期実地研修が高尾で始まりました。登山道沿いの看板の説明をしたり、ムササビの食痕やヤドリギなどの話をしながら、1号路をゆっくり歩いて山頂まで登りました。午後はビジターセンターのレクチャールームで、現役サポレンからの話も交えつつ、高尾山の概要についてスライドを見ながら説明をおこないました。やや時間があまり気味でしたが(笑)、高尾山の自然やビジターセンターに関わる組織について知ってもらえたのではないでしょうか。
 これから寒い季節に入っていきます。山に向かう足取りも重くなってしまいがちですが、人気の少ない冬の高尾山もなかなか楽しいものです。落葉した林のこずえに野鳥やリスが見られたり、動物達をより身近に感じることができます。高尾で研修生の方々にお会いできるのを楽しみにしています。(都レK)

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2007/12/05 高尾山利用ルールができました

2007-12-05 15:39:59 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

この11月に高尾山利用ルールができました。
これは、薬王院や高尾登山電鉄、高尾山商店会、八王子市など、高尾山に関わる様々な団体が集まって作られている「高尾地域連絡会」が制定したものです。巡回の際には、これらの自主ルールも念頭に入れておいてくださるよう、お願いします。(都レK)

高尾地域連絡会・高尾山利用ルールについてはこちらへ↓
http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sizen/kouen/takaotiiki/takaorenrakukai.htm

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ウィンドブレーカーの配布について

2007-12-04 00:00:10 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

-高尾サポートレンジャーⅢ期・Ⅳ期の皆さん!-

 大変遅くなりましたが、都から貸与されましたウィンドブレーカーの配布を、11月4日よりしております。まだ受け取っておられない方は巡回などの活動の際、山頂にてお受け取りください。
 配布は、活動に同行しております委員(坂内・藤川・藤田・小林・鈴木・熱田・阿部・正木)が行いますので、お申し出ください。
 なお、ウィンドブレーカーの着用につきましては会員各人の判断にてお願いします。ただし、イベントなどの際には着用をお願いします。

高尾サポートレンジャー会
会長 坂内 正明

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