高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2010/4/29  自主巡回 高尾山内

2010-04-29 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

コース:高尾山口~椚田門~小仏川~蛇滝口~2号路~3号路~山頂~稲荷山コース~清滝駅
参加者:9名

 寒さの苦手な私にとって、春は待ちに待った季節の到来。暖かな陽射し、爽やかな風、花の開花と新緑にわくわくしながら歩く山道。
ゴールデンウイーク初日はまさにそんな一日になりました。(途中通り雨に打たれましたが、混雑が少なかったのはそのせいかも)
 高尾山口から小仏川沿いの道を蛇滝口まで、ここは春に花が多く好きなコースなのですが今年はなんだか花が激減したように感じました。オドリコソウもイチリンソウももっとあったはずだし、キバナノアマナは確認すらできないし、保護のためにテープで囲ってある場所もあるし・・・。気候のせいもあるかもしれないと思いますがちょっと寂しく感じました。
 蛇滝口からは本当に静かでほとんど人に会いませんでしたが、2号路を経て邪心門に出た途端、いつものにぎやかな高尾山に戻りました。最も大勢の人が歩いていた1号路を避け3号路で頂上を目指しましたが、思いのほか3号路を下る人が多いのに驚きました。道幅の狭いところも多いのですれ違うときに気を使います。やはり、4号路通行止め、6号路の一方通行の影響でしょうか?
事故の起こらないようにと願うばかりです。
 下りは稲荷山コースで。整備が進んで立派な木道と手すりができていましたが、木道にはちょっと驚かされました。なんかちょっと不似合いというような感じで違和感を覚えたのは私だけでしょうか?でもこうして一度作った物はそのうち当たり前に感じてしまい、以前の様子を忘れてしまうから怖いなあとも感じました。
 それにしても若い人が増えた気がします。家族連れ、カップル、女性2人、グループと組み合わせはいろいろですが観光というよりも軽い山登りというスタイルで本当に楽しそうでした。山ガールとか山女とかファッション雑誌でも取り上げられ、近場の山登りがブームになっているのも嬉しい限りです。
そのせいもあるのか看板や地図を見ながらコースを相談している人が多く、”ケーブル乗って1号路”とは異なる高尾山の歩き方が増えていくように思います。そういう意味でも人気の高い4号路6号路の下りが利用できないのは残念な限りです。どうして利用できないのか今日高尾に来ていた人たちはどれだけ理解していたのかな?来る前に知っていた人はどれだけいたのかな?そんな事がとても気になった一日でした。(SR/A.U.)

コメント

「一日案内所」で原点を再確認しました

2010-04-25 23:59:59 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

25日のビジターセンター・一日案内所が無事終わりました。
ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。

さて、一日案内所で利用者の方とお話をする中で、いつも心残りなのが
利用者が求める「登山道情報・自然情報」と、こちらが伝えたい「利用ルール・マナー」
のアンバランスです。

確かに通行止め箇所を伝え、服装・装備に合ったルートを紹介したり、自然情報をお知らせしたりする事で、安全に楽しんでいただく為のサポートができているとの実感はあります。しかし、高尾山のすばらしい自然を後世に引き継ぐために、知っていただきたい問題や利用ルールについては、中々伝えきれずに、その思いだけがブスブスと燻っている感がありました。

そうした中、25日に参加いただいた方がチャレンジした試みを紹介します。
それは、家族連れを対象に、利用ルールについてのクイズに答えてもらい、バッチをプレゼントするというものです。

「ご飯食べた後のゴミはどうする?」の問いには、ちょっと考えてから「持ち帰る」と楽しそうに答える男の子。「高尾山でやってはいけない事は何?」の問いに、まず「道から外れない」と答えてくれたお子さんには驚かされました。

自分もそうですが、せっかく楽しみに来た場所で、いきなり「これもダメ。あれもダメ。」では、気分が滅入ってしまいますよね。本当に伝えたい事は、楽しみながら知ってもらう事が一番。そんな原点に戻れた一日でした。(都レンジャー・甲把)

追記:今回は1500名弱の方に対応できました。対応後、机の下にぶら下げたカウンターを押しているのですが、窓口が混雑してくると押し忘れも多々あり… 実質は2000名近い対応をしたものと思われます。(レンジャー・福田)

コメント

2010/04/24  自主巡回 高尾山内

2010-04-24 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

コース:清滝駅~金比羅台~浄心門~藥王院~山頂~もみじ台~5号路~6号路~清滝駅
参加者:4名
天 気:晴れ

 もう春なのに、今年はなかなか暖かい日が続かない。
この数日でも、夏日があったり冬の寒さに戻ったり、変化が激しい。
これでは植物の芽吹きや開花は大分狂うだろうと思っていたが、高尾に着くと山の木々は萌え、すっかり春の景色だ。木に近寄ってみると、未だ色も厚みも薄い若葉が春の陽をしっかり受けながら、なおしっとりしている。
綺麗だ。
 1号路はハイカーの最も多い路だが、意外に草花の種類は多い。
自然観察チームのNさんは開花調査のため丹念に花を捜し、観察し、記録している。スミレ、種類まではこちらには分からないが、タチツボ・マルバ・他色々あると言う。マルバコンロンソウ・ツルカノコソウ・テンナンショウ・セントウソウ・センボンヤリ・ツクバキンモンソウ・その他幾つも教わるが、いつもの事だがなかなか覚えられない。
 天候不順が続いていたが、今日は晴れ、かつ土曜日。昼食時の頂上は人で一杯だ。もみじ台まで足をのばすと、満開を少し過ぎたが未だ未だ見応えのあるヤマザクラの下で、ここも大勢のハイカーが食事をしたり、休憩したり。
ここに来るまでの間、少なからぬ人達に花の名を訊かれたり、開花情況を尋ねられたり、季節がら花を見に登って来る人が多いと分かる。
 下山は通行止めが解けた6号路を行く。飛び石に入る手前で路の上に垂れた枯れ枝を落とし、通行妨げ気味のキブシを除き、稲荷山コースを分ける木橋まで来ると大きなモミが上部で折れて、落下した幹・枝が沢を塞いでいるかの様に見えた。これだけではない、大小の木がかなり折れ、或いは根から倒れ沢に散乱している。そのため沢筋の一部が明るくなったようにすら感じられた。
今年の冬は何度も雪が降った。その重みに耐えかねて山路に太い枝を落としたモミを、北高尾で処理した事があった。
幹から折れたこのモミも、雪に負けたのか。そうして自然は更新して行くのだろうか。(SR/t.Abe)

コメント

【共同活動のお知らせ】4月25日は「ビジターセンター・一日案内所」です

2010-04-20 10:01:19 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

私達が伝えたい「利用ルール・利用マナー」を伝えられる場所。
利用者の方が知りたい「自然情報・登山道情報」を伝えられる場所。

それが高尾山口駅前で実施する「ビジターセンター・一日案内所」です。
(ビジターセンターが山頂にある高尾山では、麓での情報提供も大切な役割です)

山に登る前に「利用ルール」を知ってもらう事はとても重要ですし、何よりも利用者の方と直接対話できるのが魅力です。

日頃、自主巡回等で収集した「自然情報・登山道情報」を活かして、安全にたっぷりと楽しんでいただくためのアドバイスができる。さらに、「登山道からの踏み出しによる植生の荒廃」等、今起こっている問題点を利用者に知ってもらうチャンスなので、是非ふるってご参加下さい。

※「最近高尾山に登ってないなぁ」と少し心配の方も、レンジャーとベテランの仲間がフォローしますので大丈夫です。

ちなみに、4月に入ってから15日にはヤブサメ、19日にはオオルリ・ツツドリ・クロツグミ(6号路)と、夏鳥の声が続々と聞かれ始めました♪(レンジャー・甲把)

コメント

2010/4/11 自主巡回 奥高尾

2010-04-11 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

コース:武蔵五日市(bus)⇒笹平→登山口→市道山→醍醐丸→陣馬高原下
参加者:6名
天 候:曇り時々晴れ

 自主巡回ではたぶん初めて小坂志川林道を歩く。(個人的には人が少なく花が多いのでお気に入り♪)
 今年も変わらず花が多い。アオイスミレ、ナガバノスミレサイシン、エイザンスミレ、ヒナスミレ、タチツボスミレ、ヨゴレネコノメ、ヤマルリソウ、ミヤマキケマン、フタバアオイ、ミミガタテンナンショウ、ミヤマキケマン、ニリンソウ、ヒトリシズカ、キクザキイチゲ、ヤマエンゴサク、エンレイソウ…ヤマトシジミが10羽ほど群れて舞っている。
 嫁取坂を登る。臼杵山、市道山を両側に垣間見ながら、落葉樹と針葉樹の間の尾根道を登る。民家から続く斜面にはカタクリが咲いている。ミツバツツジ、クロモジ、ヤマサクラも開花していて急坂もなごむ。途中、松の立ち枯れも多く、ここは檜原のエリアなのだが少し心配。経が2m近い大木も多く、落枝も多いことだろうか。
 ひと汗かいて着いた市道山は、東側が思いっきり伐採されていて、刈寄山方面が大観できる。景観のための伐採だったのだろうか?山頂は2年前のグミ尾根から来た巡回と同様に、蝶が舞っていて、人や石にすぐとまる。越冬蝶のようで羽がボロボロ。キタテハかヒオドシ?2羽いて追いかけまわしていたようだが、ペアなのか、縄張の威嚇なのかよくわからない。
 ここにきて初めて登山者に出会う。身支度、雰囲気、山慣れた雰囲気の人が多い。
 ここから巡回エリアに入り、急坂を下る。新しい道票は、以前は微妙な雰囲気の分岐だったと思うが、明確になっていて、安心できた。
吊尾根に入ると、コナラの枯損木が目立つ。上部の様子を確認しながら登山道に落ちて来そうな状態のものを処理していく。直径12~18cm、高さ7~10mほどのものを十数本処理する。吊尾根の醍醐林道への分かれ道付近に以前あった、水場(危険)の表示は撤去されていた。イノシシのぬたばになっているとの話もあるので、確認したかったが、時間的余裕も無く断念。
 作業をするとやはり時間がかかり、予定をカットして醍醐丸~和田峠~陣馬高原下へ下山して、4時40分のバスに乗った。
 寒暖の差の激しい時期だったのに、幸いにも天候に恵まれて、巡回エリアの最深部を、沢沿いの春の花も楽しみ、作業に汗を流し、通常よりも歩きの強度も高く、忙しい一日でした。
 参加者の皆様、たいへん御苦労さまでした。
(TSR/H.N.)

コメント

2010/4/10 特別活動 登山道・施設G 6号路前の沢古流木除去・木橋土砂撤去

2010-04-10 23:30:34 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:3名
活動場所:6号路{前の沢親水箇所2箇所及び木橋№1、大山橋 他}

登山道・施設グループの自主活動として、6号路前の沢に2箇所ある親水箇所(管理№106-120、106-190周辺園地)に於いて古流木の除去作業と前回1月に行ったものの、凍結で残った№1木橋と大山橋の土砂撤去作業を行った。 現在6号路は3月の大雪災害の為、通行止になっているが、作業効率と利用者の危険回避の為にあえて通行止中に活動了解を得て実施した。 琵琶滝から上流へ進み最初の木橋が№1と呼んでいる橋。一昨年8月の豪雨で橋の約半分が土砂で埋まり踏み固められており、前回は凍結してまったく手に負えなかったが今回は板間の土砂は難なく落とせた。しかし橋を埋めた半分の土砂は踏み固められている上、砂利交じりのためスコップがなかなか入らず、鉄筋で突付きながら砕いて除去した。そのためこの橋だけで午前中を費やしてしまった。
大山橋手前の管理№106-120解説板親水箇所のベンチで昼食後、親水可能範囲に散乱し景観を害し、危険を伴う恐れが有りそうな古流木を除去した。この古流木は以前より巡回の折、処置をどうするか意見があったものでしたが、流れの力によって固定されているもの以外の不安定な物は除去し、景観上も考慮しながら安全に気持ち良く水に親しめる場所として一定の古流木は除去しました。これにより残した古流木と流れの情景がとても吊りあい良い景観になったと思います。
大山橋も前回は凍結の為手に負えなかったが難なく除去でき、完了した。管理№106-190解説板親水箇所は古流木よりも沢への雪害による倒木が多かった為除去した。
最後に、1月に土砂撤去した№3と№4の木橋を点検清掃し、コースを戻って終了とした。
今回は通行止の中活動させていただきましたが、この数日の通行止でかなり歩道が荒れだし落枝や斜面木の被さり箇所が頻繁にありました。再開の前には、このような状態を整理してから開通してほしいと思います。また、人が来ないのが良いのか、いつに無く春の花達が沢山見られました。 高尾山の人気コースにも関わらず静まり返った6号路はまるで地方の人知れない無名の登山道の様で、誰も通らない中にポツンと立っている解説板がとても寂しそうでした。 (TSR/S.K)

コメント