高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2012年9月22日 自主巡回-奥高尾

2012-09-24 22:11:03 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:7名

コース:関東ふれあいの道「富士見のみち」

     JR武藏五日市駅~上川乗~浅間峠~熊倉山~三国山~生藤山~醍醐丸~和田峠~陣馬高原下~JR高尾駅

コメント:本日の巡回は12月16日(日)開催予定の交流会(高尾SR会主催)の下見を兼ねた巡回となりました。

     関東ふれあいの道「富士見のみち」を自主巡回で完全踏破するのは初めての挑戦です。

     今回は交流会下見も兼ねていますので通常の巡回活動にプラスしてコースタイム、休憩場所、昼食場所の確認と危険箇所のチェ

    ックなどを行いました。

      9時武藏五日市駅発のバス(2台運行)に乗車、上川乗バス停(トイレあり)でミーティングの後10時に出発、11時15分浅間峠に到

    着。(かつて浅間峠は武州檜原村と甲州を結ぶ峠道であった)

      浅間峠では数名のランナーが休んでいたが、10月7,8日に24時間日本山岳耐久レースが開催されここが第一チェックポイント

    になるようだ。そのためか途中数多くのランナーとすれ違った(登山者とは数名)。どうも彼らは階段や坂道が苦手?なのか、登山道

    が複線化している所が何ヶ所かあった。

      ここからは笹尾根を、当然のことながらアップダウンを繰り返しながら三国峠、生藤山、和田峠へと進む。三国山の手前の軍刀利

    (ぐんだり)山(神社)で昼食、上り下り共に急勾配の生藤山で写真撮影、コース上最高峰の茅丸(1019m)、連行山(1016m)を過ぎ

   和田峠には16時10分に到着しました。

     本日の交流会下見結果を委員会で検討し、集合時間など詳細スケジュールを会報、ブログを通して会員各位に周知いたします。

              連行山にて                               生藤山にて                  

本日の作業:

   *指導票・案内板・制裁札・地点票の点検と整備・・・・・ 13C-550~13C-020

   *登山道上の落枝除去処理および清掃

   *古損木の伐採・・・・・13C-300~13C-310の間 径20cmのクヌギ

                 13C-180~13C-170の間 径18cmのクヌギ

  

            作業中

本日観察した植物・動物など:

  アキノキリンソウ、イヌショウマ、イヌタデ、オクモミジハグマ、オタカラコウ、カシワバハグマ、カノツメソウ、ガンクビソウ、キヌタソウ、

  キバナアキギリ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コウヤボウキ、サジガンクビソウ、サラシナショウマ、シモバシラ、シラヤマギク、

  シロヨメナ、セキヤノアキチョウジ、タイアザミ、ダイコンソウ、タムラソウ、ツリガネニンジン、ツリバナ、ツリフネソウ、ツルニンジン、

  ツルリンドウ、ナガバノコウヤボウキ、ノササゲ、ノッポロガンクビソウ、ノハラアザミ、ハナタデ、ヒメキンミズヒキ、ヒヨドリバナ、

  フジレイジンソウ、ホツツジ、マツガゼソウ、ヤブマメ、ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、ヤマハギ、ヤマハッカ、ユウガギク、

  ヨツバムグラ、レンゲショウマおよびタマゴタケ、アズマヒキガエル

  レンゲショウマ        フジレイジンソウ   タムラソウ        タマゴタケ           アズマヒキガエル

本日の活動に参加された皆さんお疲れ様でした、コース全長14.7kmと久し振りに長い距離を歩いたせいか翌日は筋肉痛で苦労しました。(TSR/TF)

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2012/09/19 共同活動

2012-09-19 14:13:35 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

活動場所:6号路

参加者:5名(うち都レンジャー2名)

今日は6号路山頂付近の階段補修です。

 

土居木階段の段差は、概ね20㎝程度が歩きやすいのですが、

今回の活動場所では段差が40㎝もある個所があり、

何とかならないかとの声をいただいていました。

そこで土嚢袋に土を入れ、段差を小さくするのですが、

毎回苦労するのが土嚢袋に入れる土を現地で確保すること。

まさか植生保護エリアの土を掘り起こす訳にもいきません。

 

今回は、5日の自主活動時、奥高尾方面の階段清掃ででた小石や土砂を活用することが出来ました。

また、自然に帰りやすい麻の土嚢袋を使用したので、

少しでも耐久性を上げるために2重に袋詰をしました。

これ以外にも、外れた土居木を仮杭で補修したり、杭が腐って飛び出したボルトを叩き込んだりと、

予定していた作業をすべて完了しました。

これで秋の気持ちの良い高尾山を安心・快適に楽しんでいただくために

ほんの少しですが役に立てたのではないかと思います。

 

雨の中参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。(都レンジャー/甲把)

 

 

 

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自然観察グループ 内部研修会の案内

2012-09-10 21:06:29 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

  一瞬霊気に包まれたような感覚、燃える新緑の初々しさ、熟し切った晩秋の木立。敢えて乏しい言葉をひねり出すと高尾に限らず何かしら生き物が多く生息している場所ではそのような感情が湧きたちます。多くの生き物がその環境で生態系を形成し循環した命を育み、片時も絶やさずに命を紡いでいます。微生物は無理だとしても生物界で大多数を占める虫達の役割を少しは知り、今叫ばれている生物多様性保全の観点で虫達との出会いが楽しめればと思います。

自宅周辺高尾の自然観察のブログを基に、その楽しさを伝えこれから始める方への参考になる講座です。デジカメとパソコンがあれば誰もがその地で全世界に情報を発信できる唯一の観察者となりえます。観察は感動と健康を得、記録は次の世代への贈物となります。

日 時: 9月16日(日)

集 合: JR高尾駅北口 午前9時

場 所: 日影沢から山頂までのフィールドおよび山頂VCレクチャールーム

講 師: 堀江洋司さん(高尾サポートレンジャー)、八王子環境学習会にて活動

      製造メーカ勤務。退職後、都主催の緑のボランティア講習を受け、講座で「素人の皆様はその地のオンリーワンの観察者にはなれます」との励ましでカメラとブログと自転車で自然観察を続けています。

内 容: 私の日ごろの観察スタイルをお見せする事で、何か納得して頂けるものがあれば幸いです。まず動くもの、音がするもの、目をひきつける物、何でも心を捉えたものを写真で切り取ります。その時の状況を後で説明できるとさらに良い。そうしてフィールドは終了。その後PCで思い出しながら同定作業に入ります。 気にいったものをブログにアップします。当日はネット環境が整わないようですので、各自のメモリカードを拝借しプロジェクターで鑑賞するにとどめます。

     更に時間があれば、以下について

① カメラ、PC、Web環境、ブログ説明 

② フィールド説明、図鑑紹介

③ 自然との関わりをホームページで紹介

④ ブログ観察記録紹介

⑤ ユーチューブ動画記録紹介

用意するもの:

     デジタルカメラ(できればマクロ機能のあるもの)、双眼鏡

     いずれも準備できなければ共同使用したいと思います。

事前質問: 何でもかまいません。予め聞いておきたいことや要望などがありましたら委員会アドレス(takaosr2006@yahoo.co.jp)までお願いします。

                          当日の巡回リーダー 中村久子

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2012/09/08 自主巡回 南高尾

2012-09-09 23:32:33 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:6名

コース:京王高尾山口~四辻~拓大フェンス~特養ホーム分岐~梅ノ木林道~梅ノ木平~京王高尾山口

 巡回とは言え、コース上で気になっていた事や作業を中心に行ったので、午前中だけで伐採や刈込の作業で殆どを

費やしてしまった。    高尾山口駅前の大地図に掛かるイチョウの枝は、以前より八王子市他関係個所へ伐採の要請を

していましたが、何年も達成されていなかったことから、この機会に自分たちで伐採しました。とても明るく見やすくなり好評を得ています。

        

  駅前大地図掛枝伐採前      同掛枝伐採後

 

 四辻への登山口も、ここ数年整備当時の状態が失われつつあり、鬱蒼として障害枝がうるさい歩道となっていましたので

低木に成長した灌木を剪定し、下草を刈り道幅を確保しました。   ここ数か月は快適に通行出来ると思います。 (KO)

                 

 四辻登山口伐採・草刈前     同伐採・草刈後

 

 

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2012/09/05 自主巡回 高尾山内

2012-09-07 20:24:30 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:SR 9名  特別参加:R 1名、 C 1名

コース:1・3・5号路 稲荷山コース

9月5日は、まだまだ残暑が厳しい一日でありましたが、熱中症に注意しつつ無事巡回を終了することができました。

当日朝は、京王線が全線運休となり参加予定者の参集を心配しましたが、皆さん他線への迂回・バス利用・徒歩などに努められ、清滝駅前集合を10時まで待って9名の方々の参集をいただき、ミーテングの後、巡回に出発しました。参加への御努力感謝いたします。

2年弱の閉鎖後の、3号路を巡回して感じたことは自然が若干復活していたことです。出来ることならほかの登山道も順次定期的に長期間閉鎖する工夫をして、自然の復活を図ることが必要ではないのかと感じた次第です。

奥高尾方面への石段の清掃は、力仕事となりましたが、登山者の方々から感謝の言葉をいただきつつ、皆さん張り切って作業をしていただきました。このような作業は、人手が必要であり皆々様の積極的な参加が望まれます。

清掃した土砂は土嚢にして、登山道の補修に活用する予定です。

参加いただいた皆様、残暑厳しいなか大変ご苦労様でした。(K.Enomoto)

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2012/08/25 自主巡回 奥高尾

2012-09-01 00:13:52 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

天気: 晴天
コース:高尾駅→大下(おおしも)→小仏峠→小原宿(おばらじゅく)→相模湖駅

参加者:9名

◆今回、歴史班特別活動として江戸時代の旧甲州街道のうち、小仏宿から小原宿までを歩きました。
◆高尾駅で集合、バスで大下(おおしも)下車。


当日の最高気温34度というだけあってすでに日差しは強く射すようです。

◆バス停の大下は旧甲州街道の小仏宿のあった所です。
江戸時代には人馬の乗り継ぎ事務を行う問屋場(といやば)、11軒の旅籠、58軒の家と、250人程の人がいたといいます。

隣の駒木野宿と合宿(あいじゅく)といって経由取り継ぎ業務を月の半分づつ行っていました。
小仏宿は1~15日、駒木野宿は16日~晦日が担当でした。


◆家並を少し行くと、前庭の石垣の上に明治天皇が休んだという小さな石碑がありました。
ここの家は、かつて小仏の名主で旅籠鈴木藤右衛門宅跡です。

◆宝珠寺、景信登山口を経てやっと日差しが遮られる山道に入ります。


◆ミズヒキ、ハギ、ジャコウソウ、キンミズヒキ、タマアジサイなどの花がやさしく咲いていました。

◆30分ほどで小仏峠へ到着。
参加者の誰もが何度も通っている所です。

◆戦国時代、ここに関所がありました。
当時関東を領有していた北条氏にとって、武田氏など西からの脅威を塞ぐ要所の一つだったのです。
1584年、武田方の小山田信茂(大月市)が小仏峠を抜けて北条氏照の滝山城を攻めています。


◆今は木立に阻まれていますが、当時は「富士見関」と呼ばれ、山道を来た人は富士の眺めに一息ついたことでしょう。

◆小仏峠から少し上ったベンチのある場所で早めの昼食をとりました。

◆12:00、小仏峠から小原宿へ向いました。

◆「甲州道中歴史案内地図」の案内板前の杉林の道を行きます。

緩やかな下りの道は、往時の人もこの道を通ったのか、と思わせます。

◆江戸時代この甲州街道を利用したのは、
大名では、桜で知られる高遠藩、諏訪の高松藩、伊那盆地の飯田藩の信州三藩。
幕府直轄地の甲府勤番の役人と、

一般では富士山参詣の講の人も通りました。

しかし全般に他の街道と比べると交通量は少なかったといいます。

又、江戸の最終盤、正確には明治元年3月、鳥羽伏見の戦いで壊滅した新撰組が、甲陽鎮撫隊を結集して甲州街道を甲府城に向かったこともありました。
その数日後に近藤らは勝沼で新政府軍と戦い、敗送することになります。


◆鉄塔を過ぎると林道は明るくなって、
しばらくするとコンクリート道にでました。

ここからは強い照り返しの中を覚悟を決めて歩くしかありません。

そのうちに道の横はJR中央線、頭上は中央高速となって、街道旅も現代に引き戻された感じです。

コンクリート道とは別に旧道があるはずと、参加者がそれとおぼしき横道を見つけました。
道は草が生い茂り、使われていないもようということでした。

◆底沢バス停を経て小原宿へ入ります。

◆小原宿にはかつて、本陣、脇本陣、問屋に、旅籠7軒がありました。家は61軒、270程の人が住んでいました。

荷物などを次の宿まで中継すること(取継ぎ)は宿の大事な仕事です。

小原宿は小仏宿方面から甲府方面に行くものだけを扱いました。
しかも隣の与瀬宿をとばしてその先の宿まで中継しました。

反対に甲府方面から江戸へ向かう場合は与瀬宿が小原宿をとばして小仏宿へ中継しました。


◆ところでこの隣あった小原宿と与瀬宿の名前の由来は、1200年程前天台宗の僧がこの地に来た時、風景が京都の大原・八瀬に似ているところからきていると言われています。

蛇足ですが、この近くには嵐山(らんざん)という地名もあって、京都の嵐山からといいます。


◆さて9名は小原宿で本陣に立ち寄りました。
重々しい門をくぐると中の各部屋が見渡せる家で、玄関先の竹製の駕籠と大名駕籠が対象的でした。

◆街道に沿って築100年以上の古民家が何軒か残っています。
軒の下に何本も出ている桁(出桁)が特徴的でした。


◆相模湖駅前でのミーティングでは、
・本陣、家並が印象的だった、という感想や、
・ごみを拾い続けた参加者からは、神奈川県内に入ると手の届かないような所にごみが捨てられているのが目立った、という意見がありました。

2:30、解散

◆暑い中、参加者の皆さま、ありがとうございました。
そしてお疲れさまでした。

(SRmo)

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