参加者:9名(うち都レンジャー2名)
子「ねーねー、お父さん、お母さん、どこか連れてってよー。もうじき夏休みが終わっちゃうし、このままじゃ絵日記に描くことがないよー」
親「よし、じゃ近場ということで、高尾山でも登りに行くか」
という会話があったかどうかはわかりませんが(笑)、親子連れの比率が高いように感じた一日でした。
今回の対応者は830人ほどだったのですが、今回も気温が高かったため、熱中症予防について説明することが多かったです。山麓、山頂と同様に山内でも簡単に水が補給できると思っている方が多いようですが、6号路、稲荷山コースには、水分補給できる場所がありません。今年は稲荷山コース入口に熱中症への注意を呼びかける簡易看板を出していますが、来年もまた暑い日が多いなら、少し考えないといけないですね。
また季節柄「水を飲まない方がビールがうまくなる」という方も多いので、その危険性についても説明させていただきました(笑)
<この間、2時間>
冗談でも、ネタでもありません。この前の部分を書き、昼食にしようかと思った矢先、稲荷山コースに、熱中症らしい症状で意識を失って倒れている利用者がいるという通報がありました。傷病者に意識が無いと聞いた時点で、すぐに解説員さんに119番通報を依頼しました。私は冷却材、スポーツドリンクなどを持って現場に急行しました。現地に着くと、20代半ばと思われる傷病者と、それを救護する数名の利用者(うち、現役の看護士4名。チームワークがよく、処置も的確で助かりました)がいました。
<さらに1時間>
すいません、ビジターセンターに戻った途端、稲荷山コースで木の根に躓き、頭部に裂傷を負った利用者が出たため、救護に行ってきました。幸い、出血も止まり、他の箇所に大きな損傷がなかったため、ケーブルで下山後、近隣の病院で手当てを受けるよう手配して戻りました。
熱中症と思われる利用者は、一時意識が戻ったものの、再度意識が混濁してきたため、ヘリコプターでの搬送を行いました。この辺りの経緯は、別の機会に熱中症の応急処置などと合わせて書こうかと思います。
で、話を戻します。今回は飛び入りのお二方も含めて7名の方にご参加いただいたため、普段のテーブル周辺での案内だけでなく、駅前ロータリーにある大きな地図の前や、改札口の近くに立っての案内も行っていただきました。やはり参加してくださる方が多いと、いろいろと案内の幅を広げることが可能ですね。
今回、暑い中ご参加くださった方々、ありがとうございました。
来月の案内所は26日です。皆さんのご参加をお待ちしております。その頃には、もう少し涼しくなってくれていると良いのですが…(都レンジャー・福田)
参加者:7名
コース:清滝駅~稲荷山コース・6号路~5号路~一丁平~高尾山頂~3号路~琵琶滝道~清滝駅
記録的な暑さが続く2010年夏、この日の八王子の最高気温は33.2度だったようです。
やはり夏休みなので家族連れが目につきます。
我々も熱中症に注意して、稲荷山コースチームと6号路チームに分かれて巡回をスタートしました。
稲荷山コースでは学生のグループが目立ち、高尾登山を楽しむ若者達の賑やかな笑い声が響いていました。
一方6号路チームには大山橋のベンチ近くで、トレイルランの危険性についての苦情と各登山口の入り口にトレイルラン禁止の看板を出すようにとの要望が寄せられました。
多種多様な山の楽しみ方がある中で、トレイルランが危険だからと、一方的に禁止することも出来ないので、ハイカーへの配慮が不足している一部のランナーに対して、マナー普及を目的に、情報提供としてのハイカーから寄せられた苦情・要望の声と、声かけやスピードダウンを呼びかける内容を載せたチラシをレンジャーが配布しています。
トレイルラン愛好者は土日に多いと聞きましたが、こんな暑い日でもかなりの数のランナーを見かけました。
我々も配布方法を検討して協力したいと思います。
さて、写真ですが何に見えるでしょうか?実は倒れて木の間に引っかかっている枯れ木がドラゴン(龍)そっくりでした。
本日参加の皆さん暑い中お疲れ様でした。時間がなくなり、かき氷がゆっくり食べられなかったのが残念でした。(TSR/TF)
参加者4名(うち都レンジャー1名)
コース:清滝~1号路~高尾山頂~一丁平(昼食)~小仏城山~千喜良~弁天橋~JR相模湖駅(解散)
暑いです。むちゃ暑いです。正直、「この時期に、このコース設定は失敗したかも…」と思う暑さでした。そんな中、長距離を歩いてくださった皆さん、お疲れ様でした。
まぁ清滝から山頂、一丁平あたりまでは歩きなれた場所ですから、ちょっと省略。で、一丁平から小仏城山へ行く場合、山頂のちょっと手前に分岐点があります。普通は分岐点を直進し、何か電波塔のついた建物の脇を抜け、右(北側)に曲がって都県境沿いに城山の山頂を目指します。この一般的なコースは「関東ふれあいの道」になります。しかし、分岐点を右に行き、途中から折り返しの階段を登り山頂のトイレ裏に出る、あまり一般的でないコースが東海自然歩道なんです。なんでこんな風になっているのかは、レンジャーにも良くわかりません。ただ、今回は東海自然歩道を歩くということですので、そちらの道を行きました。階段の途中に、高尾山頂方面を指す指導標があったのですが、これも塗装が落ちてしまって文字が読めません。近々に補修が必要ですね。
さて、小仏城山山頂のかき氷を食べて英気を養い、久しぶりの神奈川県側へ。今年冬の大雪での倒木や、荒れた部分は結構きちんと処理されています。階段の踏み面の部分に石を入れてあるのも、なかなか快適です。千喜良のバス停まで進み、時刻表を見たら15分待ち… 風もなく暑い中、バス亭でじっと待っているにはちょっと微妙な時間だったので、湖の上を渡る弁天橋経由で駅まで歩いてしまうことにしました。その時点で「湖の近くに行けば多少は涼しいだろう」と思ったのですが… 湖の上に出てもちっとも涼しくありません(笑) うーん、これなら近くのお店でアイスでも買って、バスを待ってしまった方が良かったかも。なんせ、相模湖駅についた時点で、気温は32度以上ありましたから。
とにかく暑い暑い一日でした。
【今回の失敗】
今回、脱水症状にならないよう、水は多めに持っていたのですが、途中で体内の塩分が切れて、千喜良の手前あたりから足が攣る寸前でした。普段は小分けした食塩を持っているんですが、この前使ったまま補給してない… そこで塩分を含んでいる飴で急場をしのぎましたが、これが面白いように効きます。足が攣りそうな感じ→塩飴を舐める→1分程度で攣りそうな感じがおさまる→塩飴がなくなる→5分ぐらいで足が攣りそうになる、という繰り返しでした。汗で出ていくのは水分だけでなく、塩分もなんですよね。
皆さんも炎天下を歩く時はご注意ください。(都レンジャー・福田)
※写真はかき氷のシロップにひかれてやってきたクロスズメバチです。冷たいシロップを吸った後、額のあたりがきーんとしたのか、しばらく自分で頭を撫でていました。
参加者:6名(うち都レンジャー3名)
今日は作業を中心とした活動です。
作業のポイントとしては、
・利用者に喜んでもらえる
・作業が自然保護にも繋がる
(階段を歩きやすくする事で、植生の荒廃を防ぐなど)
・繊細で、現場での判断が必要なため、業者さんでは困難
といった内容のものについて対処しています。
さて、今回は琵琶滝道の階段の段差が大きいところの対応です。
作業前の状態です。段差が大きいと階段を避けて歩く人が増えて、まわりの植生が荒廃していきます。
階段に堆積した砂利を土嚢袋につめて…
設置することで、段差を小さくできました。
次は、木の根が飛び出しており、滑落事故も起きた場所です。
土嚢袋を設置することで…
適度に歩き易くなりました。
また、階段を整備すると共に、登山道外を歩かないようにロープ柵を設置しました。
些細な事ですが、こうした作業の積み重ねも、自然の保護と利用のバランスを保つためには大事です。巡視の際気付いた事があれば、ぜひご提案下さい。
参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。
暑い毎日が続きます。子育てという大仕事を終えた野鳥達は、羽毛の抜け替わる時期。
足元に注意して歩くと、素敵な羽をゲットできるかも知れませんね♪(都レンジャー/甲把)