高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2016年6月19日(日)自主巡回・裏高尾

2016-06-25 22:04:39 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

自主巡回、裏高尾 【テーマ:梅雨の裏高尾も楽し、雨景色を観察】

日時:2016年 6月 19日(日) 日の出 4:25、日の入 19:00

8:55バス小仏行バス乗車~日影バス停下車~ミーティング、ストレッチ~キャンプ場~水道設備~八王子管理道(萩原作業道)付近(昼食)~もみじ台南まき道・北まき道に分かれ、もみじ台下分岐で集合~14:00ビジターセンター~ボランティアルームで振り返り後解散。下山は希望により、6号路、稲荷山コース。

◆内容: ①コドラート調査、開花植物調査、ヤマユリの個体数調査(南まき道)、②横断(水切り)溝の点検、植生保護カード、案内板などの清掃、③自然解説など利用者へのコミュニケーション、④盗掘防止巡回(北まき道)

◆参加者:リーダー:川原田ほか7名

◆今後の留意事項

八王子管理道(萩原作業道) 森林伐採工事のため翌週から1年間通行止めとなる予定。7月以降、裏高尾の巡回を計画する場合は、高尾山頂に向かうには、小仏城山まで足を伸ばすか、手前のルートを選択する必要がある。(前日、下調べで同作業道を通行した際、作業員の方々からも確認)

ビジターセンタHP参照「萩原作業道通行止め、林道等通行注意のお知らせ」

http://takaovc599.ec-net.jp/01top/0105td/0105td.jpg

◆巡回状況

 梅雨時期なので、雨が降っていれば、自然環境や登山道の状況(水みち)等異なった景色が見える。それを保全に活かしたり、珍しい生物に遭遇することもある。と考えて計画したが、天気予報は外れ、晴天。今回の巡回計画で、植生調査に加えて、登山道保全のための点検や清掃、盗掘防止パトロール、利用者とのコミュニケーションを行いながら、登山道情報を収集する「ハイブリッド(複合)型」巡回を狙いにした。

①  コドラート調査、開花植物調査、ヤマユリの個体数調査(南まき道)

【目立った開花状況・結実状況】

 ・マタタビ(香りが際立ってあり、白化した葉は少なく戻っていた)

 ・ヤマホタルブクロ、・ミツバウツギ(結実/パンツの形)

 ・ヤマグワとヒメコウゾ(結実)、カシワバハグマ、ヤブレガサ、モミジバハグマ

 ・ウリノキやユキノシタは盛りを過ぎていた、・トチバニンジン(結実)

 ・ハエドクソウ、・オオバショウマ(展葉)、イヌショウマ(花)、オニシバリ(結実)、

 ・オオバウマノスズクサとキジョラン(実)、アサギマダラ・アゲハチョウ等多数

・キヨスキウツボ、 盗掘防止タグに開花あり 等多数

②  登山道の点検(危険個所(道路陥没、落石、がけ崩れ、支障木・倒木、水切り溝、植生保護ロープ、杭、標識・案内板など)清掃、林道では、解説板やパウチ標識を清掃、日影キャンプ場付近では、懸り枝を2カ所処理、もみじ台北まき道では、水切り溝4か所清掃、下山時は、稲荷山コースで、6/16の共同活動で行った近自然工法や土嚢、水切り溝の状況確認(前々日に大雨が降った)

③  自然解説など利用者へのコミュニケーション

途中、小仏城山方向や下山への道案内やレンジャーカードを渡し、SR会の活動紹介、開花や結実、不明植物に対するに対する自然解説が多数あった。

④  盗掘防止巡回(株の存在確認と開花確認) 報告書に詳細記載

(作成:川原田、撮影:川原田& K.K)

 

 

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2016.6.1(水)自主巡回「山内」【高尾山に気持ち良く登ろう】

2016-06-06 09:24:43 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

2016.6.1(水)自主巡回「山内」【高尾山に気持ち良く登ろう】

 ◆参加者: 5名(杉山L)   ◆天候:晴れ
 ◆コース: 清滝駅前~6号路~5号路~1号路~高尾VC(昼食)~ふじ道~1号路~清滝駅前(解散)

   真新しい青い帽子を被ったメンバー5人が9時に清滝駅前広場に集合。
  本日の活動は6号路の補修作業がメインとなっており、この作業は2015年6月、2016年1月(サポレン養成講座体験入会) に続いて今回が3回目となった。

 リーダーが予めレンジャーにお願いし準備してもらった道具(シャベル、トング、バケツ、ホウキ、土嚢袋など)を持って6号路を行く。途中、5月28日に倒木で朝から通行止めとなった(その日17時に解除)場所を見てちょっとびっくり。思ったより太くしっかりしたケヤキの木が屋根にかかっていた。

  「木橋」の手前10m位の場所で、木の根が大きく露出し歩き難く成っている箇所に土や石を入れ、 歩き易くする補修作業。木橋の山側に堆積している土砂を掻き集め、バケツ、土嚢袋に入れ補修場所への運搬を繰り返す。


  途中、上ってくる年配の利用者から「セッコクはまだ咲いてますか?」「どのへんですか?」「ごくろうさまです!」  小学5年生位の団体が100名近く元気よく上ってくる。

「遠足?」の問いに「自然観察調査です!」の声が返る。   かなり土砂を踏み固めてくれ助かりました。 10メ-トル程のスパンを補修したが、まだまだ補修個所はあるが次回へ回すことに。
  

  セッコクの見える場所まで来ると、先程の利用者も「あった、あった、見えました!」と喜んでいた。
  途中、じわっと水がわき出ている個所に溝を掘り、谷側に流れを誘導する。「飛び石」入口までの間に都合7か所ほど 水切溝を入れ登山道への浸入を僅かでも防ぐ。

  山頂のVC裏で道具を洗い、倉庫に納める。「”作業中”のタペストリーが欲しかった」(準備不足?、要求不足?) の反省点もでるが次回には漏れなくしよう。
  そして登山道の木の根が露出する原因は?---水、風による浸食と岩盤が固いことも、それにオーバーユースも。  定期的なメンテナンスが必要であることを実感する。

  帰りは、ムヨウラン、ギンリョウソウ、ウメガサソウ、イチヤクソウなど---これから楽しみな花を眺めながら下る。
 また、石垣に上ってカメラを向けている利用者には、降りるようお願いし直ぐに協力してもらった。

 1号路の終わり近くで咲く「セッコク」について年配の方にいろいろ問われ、漢字で書くと「石斛」、また「着生植物」で あることなど、浅学菲才の身でガイド。 「レンジャーカード」を手渡し「サポートレンジャー」であることをPR。
 1号路ゴール寸前、突然茶色い鳥が眼前に舞い降りる。キジ?ヤマバト?  ----正解は「コジュケイ」でした。  かなり近づいても逃げない。鳴声は♪「チョットコイ」「チョットコイ」「チョットコイ」----。

 結局、清滝駅前で『チョットイコ!』になりました。 皆さん一日お疲れさまでした。

                 記録/写真:SI

 

 

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