高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2009/2/22 自主巡回 地図読み研修

2009-02-22 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:6名
コース:清滝駅~稲荷山コース~山頂VC(昼食)~5号路~1号路~清滝駅(解散)

 今日は特別活動として、地図読み研修(内部研修)を予定。午前9時30分に清滝駅前に集合。初めに地形図の概要(種類・記載内容・更新情報など)説明し、1万分の1の地形図を持って出発。途中で等高線の状況から現在位置の確認・標高点(水準点と説明してしまいましたごめんなさい)やマップメジャーを使って歩行距離の測定などをしながら稲荷山コースを登った。日頃から歩いているコースであったこともあり、かなり正確に位置確認が出来たが、距離については道具の使い方に慣れていないせいもあって結構アバウトになってしまった。また、地形図の書かれたコースと現在のコースの違いを確認しながら歩いてみると境界石や標高点などがしっかりありとても興味深く歩けた。でも踏み込む人があるのかゴミの放置が多く残念だった。6号路への分岐や高尾林道への分岐は1万分の1の地形図(ちょっと古いものかも?)では記載されておらず、あれこれ議論しながらの巡回であったので山頂到着は12時を過ぎていた。“これじゃ植物観察よりも遅いね”なんていいながら楽しい巡回になった。午前中はコース案内が1件。
 昼食後、会報作成作業をして山頂では意見(苦情?)を聞き、2時に出発。途中でロープワークをするということで富士路から下山。3号路の途中まで戻ってロープワーク。前回練習した「巻き結び(かのこ結びあるいは徳利結びともいう)」の復習をしたのち、「ひと結び・ふた結び・その発展型」と「しごき結び」を練習した。主にサポートレンジャーとして活動時に必要と思われるロープワークを中心に、今後も巡回毎に一種類ずつ覚えていきたい。
 参加して頂いた会員の皆様お疲れ様でした。(SR/SAK)

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2009/02/18共同巡回

2009-02-21 15:58:10 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

コース:清滝駅~稲荷山コース~一丁平~学習の歩道~6号路
参加者:7名+都レンジャー1名

 今回は、登山道など公園施設の改修工事が行われている最中の、稲荷山コースと東海自然歩道(もみじ台~一丁平間)を中心に巡回を行いました。どちらのコースの工事も、登山道を歩きやすくする事が主な目的です。そうする事で、登山道を外れて歩いてしまう事を防ぎ、登山道周辺の植生の荒廃を防ぐことにも繋がります。具体的には、古くなった土居木階段を新しくすると共に段数を増やすことで段差を小さくする。また、階段脇に土留めを設置したり、水路を設置したりすることで土砂の流出を防ぐ、といった内容です。

 実際に、改修の終わった階段を歩いてみましたが、改修前に比べてずいぶんと歩きやすくなっていました。歩幅の合いづらい箇所もありましたが、段差は格段に小さくなっており、ひざへの負担は軽減されていると感じました。

 これならば、階段を避けて登山道から外れてしまうことはないかというと、残念ながらそれほど簡単ではありません。この巡回中にも2回、登山道(植生保護のため立ち入りを禁止しているロープ柵)を外れて歩いている方に、登山道に戻ってもらうようにお願いをしなければなりませんでした。

 登山道を外れてしまう理由にはいくつかあります。歩きづらい階段以外にも、この時期特にもみじ台から一丁平間の登山道が、霜柱が解けてぬかるんでしまう事も理由のひとつのようです。ここまで登山道が裸地化することがなければ、あるいはこれほどぬかるむ事も無かったかも知れません。また、歩きづらくても、それを受け入れて時には我慢する事が、自然の中では必要だと思われます。

 現在工事中のため、仮設で筵が敷かれていました。筵の上はぬかるんだ場所でも歩きやすく、素材が自然のものであるため、敷設後のメンテナンスも傷んだ所に新しいものを敷くだけで済む可能性があります。根本的な解決策ではなく、応急処置的ではありますが、これらの事も含めて、管理センターと検討を進めていきたいと考えています。

 下りでは、先日の共同作業で倒木を撤去した箇所を確認し、特に異常はありませんでした。
参加して頂いた皆さん、お疲れ様でした。
(都レンジャー/甲把)

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2009/2/15 巡視員研修

2009-02-15 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

コース:清滝駅~稲荷山~高尾山頂~3号路~2号路~琵琶滝道~清滝駅(解散)
参加者:14名+都レンジャー1名

 1月18日に引き続き、本年2度目の巡視員研修となった今日は、朝から暖かい。昨日は、全国計105の観測地点で2月の最高気温を塗り替えたらしい。昨日、今日のぽかぽか陽気で、高尾の春ももうすぐか。そんなことを想いつつ、SR会巡視員としての活動内容をメンバー全員で共有・確認しつつ、歩き出す。
 稲荷山への道を都レンジャーより、倒木、頭上に垂れ下った枝などの注意喚起箇所を始め、危険回避や植生保護のためのロープ設置箇所など、施設の点検・補修事例等のレクチャーを受けながら、さらには、実際、巡回中にそのような事例に遭遇した場合、どのように対応・処理すべきか確認しながら進む。また、きれいな登山道にて、数少ないゴミを探しては拾いながら進む。
 そして「107-○○○」と管理番号の付された「高尾山のズズメバチ」「高尾山のザクラ」といった案内板を確認しながら進む?いや進めない。「高尾山のズズメバチ!?」「高尾山のザクラ!?」「“」をつけただけではあるが落書きを案内板の各所に発見する。「“」を消して進む。
 お昼過ぎに山頂へ到着。午後からビジターセンターなどにて、山岳事故等緊急時の対応、安全登山のためのコツ、ロープワークのいろはなど、都レンジャー、そして力量の高いメンバーより学ぶ。前回(1月18日)の際もそうであったが、最近、メンバーの中での学びあいの機会が多くなってきた。SR会の活動も発足以来、試行錯誤の期間を脱し、充実期に移行しようとしているのか。春はもうすぐ?きっとSR会の活動もこれから沢山の華を開かせることができようか。(SR/巡視チームH)

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2009/02/11共同作業

2009-02-12 16:04:23 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

作業内容:6号路倒木処理
参加者:5名+都レンジャー2名

 昨年の8月末のゲリラ豪雨を憶えていますか。京王線やJR高尾駅の被害も大きかったのですが、高尾山にも甚大な被害がありました。6号路や蛇滝コースは通行止めとなり、復旧までに1ヶ月を超える期間を要しました。

 自然公園管理センターによる補修工事で、登山道の安全は確保されましたが、登山道に直接支障のない倒木までは手をつけることができませんでした。しかし、大雨で倒れてしまった木や倒木の下が崩れてしまった場所などは、再度大雨があった場合すぐに危険箇所となる可能性大です。そこで、今回の共同作業では6号路で倒木の処理を行う事になりました。

 一口に倒木と言っても、一人でホイホイと片付けられるものから、まさにヒーヒーと言いながら交代で鋸を入れるものまで様々。苦労が多かった場所ほど、処理した後の達成感も大きかったのではないでしょうか。参加していただいた皆様、お疲れ様でした。尚、今回から危険を伴う作業時に使用するSR専用のヘルメットが貸与されました。オレンジ色でマークが入り、格好良かったです。

 今回特に感じたのは参加人数が多いことのありがたさでした。多数の参加者がいたことで、上下の利用者の誘導、倒木の切断、下での処理を役割分担し、安全で効率良く作業することができました。女性の中には、「作業はちょっと無理」と考えている方もいるかも知れませんが、利用者の誘導など体力に自信がない方でもできる、重要な役割があります。木を切断する間利用者にお待ちいただく時に、活動のPRや適正利用についての情報交換ができれば、更に効果的だなと感じました。

 3月の共同作業は、「シモバシラ観察地」の撤去作業を予定しています。初めての方も是非参加してみて下さい。巡視とは一味違う満足感が得られるはずです。
(都レンジャー/甲把)

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2009/02/04 自主巡回 奥高尾

2009-02-04 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

コース:高尾駅北口==>小仏バス停~小仏登山口~(ヤゴ沢経由)~景信山頂~小仏城山~高尾山頂~清滝(解散)
参加者:3名
天 気:曇り

 バスの終点で降りて支度をしていると、微細片ながら、雪がチラついてきた。
今日は立春なのに、予報では午後は晴れると言ったのに、いやな雰囲気だな。
 小仏バス停から景信山へ行くには、バス終点から小仏峠登山口に向かう舗装道路を登り、途中にある「景信山登山口」から入って、小下沢分岐を経て山頂へ到るルートを採るのが一般的である。
 今日はヤゴ沢経由で山頂へ向かうことにする。
「景信山登山口」を通り越して小仏峠登山口まで行き、そこからすぐに右に入る道だ。この登山道は東京都公園協会発行「高尾陣場の自然」の地図には載ってないが、八王子市観光課発行「ハイキングマップ 八王子」には記載されている。
そのせいかどうか、たまにハイカーにこの道について聞かれることもある。
ならば、サポレンとしてここを把握しておく必要があるだろう。
 景信から小仏峠を経て城山に着き昼食。昼時でもあって、ハイカーが20人ほど休んでいる。茶店は開いてないので、温かいナメコ汁やコーヒーは買えない。
朝の“チラつき”は消えたが曇り空は一向に好転せず、寒い・冷たい。気温5.7℃。
風は無いので助かる。
 城山山頂下からもみじ台までの間、登山道の補修をしている。削りたての白い丸太で作られた階段は見た目に綺麗だ。
しかし工事に入った重機のキャタピラーで、長々と道の外側の表土が蹂躙され、傷跡が痛々しい。
補修が終われば登山者は楽に、より安全に歩けるようになるだろう。
一方、壊された表層土の生物はもう戻らないかもしれない。
人間の望む利便と、自然環境とが両立するのは難しい・・・
では済まないのだが。(TSR/T.Abe)

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