高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2010/06/26 自主巡回 奥高尾 (登山道・施設点検チーム)

2010-06-30 23:51:38 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

                     

参加者:3名
コース:JR高尾駅~陣馬高原下~和田峠~醍醐丸~連行峰~茅丸~生藤山~佐野川峠~鎌沢~JR藤野駅

今回のコースは、普段巡回範囲には入らない部分が半分以上あるが、高尾エリアからバリエーションルートとして利用者のあることから歩道の状況と、このエリアでの公園施設特に指導標等の点検をするのは初めてなので、点検に重点を置いた巡回にした。
高尾山内や周辺山域に比べ施設類が少ない印象だが全コースを通じて三十数か所の施設があり、1本1本触感確認とナット締めを行った。台風や大雪以来、醍醐丸以西の状況が気になっていたが今熊周辺の状況から比べると非常に良好な歩道状況だった。
歩道沿いのぐらつく古損木2本と障害木1本の処理を行い、立木の枝で隠れた案内板の整備を1箇所済ませた。三国山からは神奈川所管の設備の為、触感確認のみ行ったが古い設備の割には、ボルト類の緩みが全然無くどうしてなんだろうと皆で驚いたほどでした。今回は緊急を要する倒木や障害も無く良好な状況でした。気になる古損木が3本あったが当面歩道や利用者に対して影響の無い状況だったので報告事項とした。
(TSR:S.K)

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2010/06/23 共同巡回

2010-06-24 14:09:06 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:6名(うち都レンジャー2名)
コース:高尾駅~日影バス停~小仏城山~高尾山~稲荷山コース~高尾山口駅

 北高尾の共同巡回を予定していた本日。朝からの雨が激しくなるとの予報もあり、ルートを変更して日影沢林道~小仏城山~高尾山を巡回しました。

 日影沢林道では、茂みの中をガサゴソ動く黒い獣が。ノウサギの子どもでした。巡回中出会うことはほとんどありませんが、皆伐が主だった頃は、ネズミに次ぐ獣害を引き起こしていたようです。

 生憎の雨でしたが、「雨だからこそ気付くこともある」との感想を参加者の皆さんからいただきました。特に気になったのが、もみじ台~一丁平間の土居木階段に水が溜まっていた事です。「まるで千枚田のようだ」と表現されていた方もいるほどで、これでは階段を避けて登山道外を歩いてしまう方が出ないとも限りません。

 早速管理センターに報告し、参加者からいただいたアイデアを基に、土居木階段に切れ込みを入れて水捌けをよくできるか試してみようという事になりました。良い結果がでれば、共同作業で対応したいと考えていますので、その時はご協力お願い致します。
ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。

 さて、27日(日)は恒例の「一日案内所」です。
利用者に「利用ルール・マナーを伝える」事が目的ですが、「登山道・自然情報を提供する」事も大事な役割です。これだけ利用者が多く要望があるのに、ビジターセンターが山頂にあるために、登山前に情報を得たいとの声に応えきれていないからです。

 そして、「登山道・自然情報を提供する」事ができるのが、高尾山周辺を毎週のように歩いているサポートレンジャーの皆さんとレンジャーです。高尾山を訪れた利用者の方々が、安全に、高尾山の自然をたっぷりと楽しんでいただけるよう、お力をお貸し下さい。

 今高尾山では野鳥が巣立ちを迎えています。カラ類をはじめ、一丁平ではコサメビタキの親子が見られました。まだら模様が幼鳥のチャームポイントです♪(都レンジャー/甲把)

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2010/6/20 自主巡回 高尾山内

2010-06-20 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:8名
コース:清滝~1号路~霞台~「薬王院境内経由グループ」「2号路~3号路経由グループ」~高尾山頂~6号路~清滝

 梅雨入り後、天気予報は連日の雨マークでしたが、この日は梅雨前線が南下したおかげで、時折晴れ間も見える巡回日和になりました。
 参加者8名は通常の巡回活動に加えて、歴史調査チーム(1号路)と自然観察チーム(2号路~3号路)の2グループに分かれて巡回しました。
 歴史調査チームの巡回に参加されたメンバーは、事前に「薬王院の歴史を学ぶ」という特別活動の実施を予告していましたので、薬王院の歴史についてかなり予習されていました。
 皆さんご存じの通り、高尾山薬王院有喜寺は約1260年前の天平16年(744年)に行基菩薩により開山、南北朝時代の永和年間(1375年)に京都醍醐山の僧「俊源大徳」が入山し、現在のご本尊「飯縄大権現」を奉祀し中興されたと伝えられていますが、行基の開山後、数百年間については正式な史料はなく、伝承によっています。
 しかし、室町時代以降は古文書が大量に残されていて、法政大学村上名誉教授による古文書解読により薬王院の歴史がより明確になったと云われています。
 江戸時代中期には高尾山信仰が大名から江戸町民の間にも広まり、江戸を出発して八王子宿に泊り、翌日に高尾山に登って帰る一泊二日の高尾講がお手軽で好評だったようです。
 それを示すものが四天王門を過ぎ、御護摩受付所の脇を入ったところに残されています(写真参照)。

 この案内板と石標をご覧になったことがあると思いますが、この案内板には次のように書かれています。
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不思議なめざめ石
平成13年3月四天王門東の大杉の大樹が大風により傾き危険防止のため薬王院で伐採したところ、不思議なことに幹の中から享和3年(1803年)江戸の足袋屋清八の建てた「琵琶の滝道」の道標が出現しました。なんと約二百年を経てめざめた石標です。
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 江戸の庶民の間に高尾講がかなり広まっていたことを物語る石標です。
 歴史調査チームとしては通常の巡回活動にプラスして薬王院の歴史史料を少しずつ紐解いていきたいと思っています。興味をお持ちの方はぜひご参加ください。
 下りの6号路の杉の大木には、まだセッコクのピンク色の花が残り、疲れた登山客を癒していました。
 巡回に参加された皆さんお疲れ様でした。(TSR/TF)

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2010/6/12 自主巡回 南高尾

2010-06-12 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:3名
コース:高尾山口~梅ノ木平~中沢峠~大洞山~大垂水峠~学習の道~もみじ台南巻道~高尾山頂

 梅雨入り前の最後の(?)好天に恵まれ、少人数ではありましたが、高尾山口駅を予定通り出発、梅ノ木平へ向かいました。途中、林道で野鳥観察をしている方に出会ってお話を聞きました。最近は異常気象のせいか、鳥の渡りが遅くなり、子育てが終わらないうちに寒くなって放棄してしまう鳥もいるとのこと。なんだか切ないお話です。
 さらに進むと、中沢峠に向かう登山道の入り口ではクワの木にたっぷりと実がついていました。まだ熟していない実が多かったのですが、もう少ししたら、りっぱなおやつになりそうです♪
 さて、今日は特別活動として、開花植物調査ともみじ台南巻道のイナモリソウとヤマユリの個体数調査を行いました。イナモリソウは以前と比べて激減している様子、対照的にヤマユリは増えたようです。
 下りは6号路を行く予定でしたが、山頂付近で気分の悪くなった女性(20代)にケーブル駅まで同行することになり、予定変更です。聞けば始めての山登りで、しかも寝不足気味で来たとのこと。靴などの装備は新品でしっかりしていましたが、体調面の準備が整っていなかったのでしょう。これに懲りずに次回は準備をしっかりして、今度こそ高尾を楽しんでもらいたいものです。(TSR/HS)

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奥多摩SR会との交流会について

2010-06-07 12:12:45 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

奥多摩SR会との交流会(奥多摩SR会主催)が、下記の日程で開催されます。
奥多摩SR会への連絡の都合上、参加登録の締切が通常より早くなっておりますので、ご注意ください。

開催日:2010年 6月13日(日)
集 合:御岳インフォメーションセンター 9:10

コース:関東ふれあいの道「杉の木陰のみち」(御岳~日の出山~養沢~武蔵五日市)

参加登録:ウェブリーグよりご登録ください 6月9日 21:00 締切

委員会担当

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2010/6/3 自主巡回 裏高尾

2010-06-03 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:6名
コース:高尾駅北口~大下バス停~小下沢林道~景信山~小仏バス停~高尾駅北口

 6月とはいえ爽やかに晴れ上がり五月晴れを思わせる天気。9時12分発の小仏行バスは満員で乗れない人がいた。最近お天気のいい日は、平日でもこの時刻のバスに乗れない人が出ることもある。日常利用している地元の方はどう感じているのでしょうか。
 満員のバスに揺られ大下バス停で下車。「おおしたバス停」と思い込んでいたのだが「おおしもバス停」であることが分かった。地名の読み方は難しいものだ。大下から小下沢林道を歩く。先ほどの喧騒が嘘のように小下沢は静かだ。春の花々が終わってしまったこの時期はなおさら静かに感じる。緑が濃くなってくるとなんとなく白い花が目立つ気がする。早速マルバウツギが沢山花をつけている。ヤブデマリも几帳面に並んで咲いている。フタリシズカ、オカタツナミソウ、コゴメウツギ、ハタザオ、サワギクなどが花をつけ、ウリノキ、トチバニンジンは蕾を付けて出番を待っている。
 この時期の地面を這う小さなツタウルシは葉柄に三枚の葉からなる3出複葉で、荒いぎざぎざの鋸歯があり、木に絡んだ葉とはちょっと感じが異なるので注意が必要だ。気にして歩くとあちこちにある。ウルシの中でも毒性が強いと言われているのでうっかり触らないほうがいい。
 小下沢分岐手前、急登が終わり登山道が平らになった辺りに、跨げば通れる状態ではあるが3本の倒木が道を塞いでいた。今年の春の重たい雪や風の影響だろうか、周辺は根こそぎ倒れた木が何本もあった。景信山からヤゴ沢に下る途中も倒木や枝が折れているものが目立ち被害の大きさを実感した。
 小仏バス停に下っていく途中、見上げるとジャケツイバラが咲き、マタタビの葉が白く色付いて葉の下には蕾がついている。強い日差しに木陰が恋しくなる。夏の訪れは近い。(TSR/TS)

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