高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

高尾SR2019/8/24(土)自主巡回【北高尾】ブログ風巡回の記

2019-08-30 21:36:27 |  2019年度 巡回報告

   高尾SR2019//24(土)自主巡回【北高尾】ブログ風巡回の記

◆集合=高尾北口バス停~八王子城跡管理棟~八王子城山~富士見台~荒井方面途中から~

太鼓曲輪尾根~八王子城跡入口~ガイダンス施設(振り返り)=解散

◆参加者:6名(原田L) 

☆・プロローグ

 前日までの天気予報には危惧していたものの、当日は曇りのち快晴の予報となり安堵しつつも

気温の上昇に気遣いながら水分補給をこまめに、神仏混淆の石の鳥居をスタートした。

◇八王子城跡管理棟➸八王子城山(八王子神社)

*最も気掛りなのは登山道の「水切り溝」、本来の機能が明らかに喪失されている現状を目視した。

同行者全員がお互いの顔を見合わせ「機能回復」?とその目から作業に取り組む??かの

アイコンタクトであったが、八王子神社まで19本ある中で機能を保っているのは3本ほどで

しか無い事と、必要な道具も持参していないことで、今回は報告事項とする事とリーダーの決定

から、次に進めた。

*途中、我々と同年代と思われる単独行の男性に出会い(香川県から来山の言)、お話の中で

百名山と各地のお城を見て歩いているとのこと。なんと崇高な志の方と思わずにはいられなかった。

◇八王子城山➸➸富士見台

*八王子城山で休憩(当然、水分補給)と展望を満喫し、井戸曲輪~駒冷やしの鞍部~

大天守跡(詰城)では、焼け焦げた太めの倒木の原因を各位と想像しつつ小休止。更に折れて

垂れ下がる枝木の除去に取り組むものの、まだ生きていると判断して諦め、大きな堀切と思われる

下りから、富士見台への登りに息を切らせ喘ぎつつ、富士見台に到着。過去には展望も良かっ

たが、近年は木々の成長が著しく展望の楽しみも減少傾向である。早めの昼食と休憩の後、記念

撮影し、熊笹山へ向けスタートした。

◇富士見台➸➸➸熊笹山~太鼓曲輪尾根分岐

*熊笹山への途中に、右側への迂回の為と思われる明確な踏み跡があり進むこととした。熊笹山から

荒井方向に向けた登山路に合流した。暫く進む中に荒井方向と駒木野方向への分岐に立つ

指導標(管理番号123-020)を、駒木野方向に取り進む。

◇太鼓曲輪尾根分岐➸➸➸➸御主殿跡に続く曳橋の袂

*今回の巡回での一つのターゲットである。駒木野方向に進み小さなピークの先に太い木が

あり、道は右に下るようについているが、その木を見ると地上3メートル位の位置に申し訳な

さそうに目印がある。

見落とす人も多くあり、分岐のポイントである。何気ない雰囲気であるが、左側の僅かな踏み

後から斜面を下り続ける。暫くはクモの巣との格闘でスパイダーマン気取りとなれる。更に笹薮

を進むが、この辺では踏み跡は明確で、全く迷う事はない。

いよいよ太鼓曲輪尾根に乗った事を実感出来る。其のまま尾根を進むと、小さな支持マーク

(赤テープ等)が取り付けてあるのは堀切への周り道である。

目的地までに大小4か所の堀切を通過すると、左側下方に城山林道に沿った御主殿跡が望める

地点付近には、目印となる小さなマークが(駒木野方向と最後に分岐した時の目印が)ある。

これに従って明確な道を下ると、曳橋の少し下った大きな道路に到着する。

~スタートした管理棟~ガイダンス施設で振り返り。

【お疲れ様】。

☆エピローグ・・・振り返りから抜粋

S氏:太鼓曲輪尾根は初めて歩いたが満足出来た。良い経験と、知らない部分がある事を痛感した。

K氏:やはり終盤のコース(太鼓曲輪尾根)は初めて踏破したが良いコースでした。

        途中の枯損木や雑草の手入れは必要。水切り溝は喫緊の課題と思う。

T氏:終盤のコースはネットで気になっていた、太鼓曲輪尾根にはまた来てみたい。シーズンを変えて。

Ko氏:*水切り溝については既に40年以上経っていると思われる事。

 *山中に於ける自然環境維持の整備も必要である。*山歩きの為の道では無い事を所轄管理者

 に働き掛けたほうが良いケースもある。 *それらに関する情報をサポレンとして知って置く事

 (共有)も重要である。

O氏:経験の少なさからヒヤリ&ハットに反省している(登山道上の石の処理で)。危険個所の

 把握と出来る箇所には   手をかけられれば・・・。

                                                                                   記録:TH  写真:MK

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2019年8月8日(木) 自主巡回 奥高尾(景信山) 【水切り溝の機能復活作業】

2019-08-15 16:48:26 |  2019年度 巡回報告
2019年8月8日(木) 自主巡回 奥高尾(景信山登山道)
テーマ:【水切り溝の機能復活作業】
参加者:6名(L:川原田 記録)、活動時間:5時間30分
ルート:JR高尾駅北口~バス~小仏BS~【指導標識 122-S-10】~景信南東尾根登山道~【指導標識 122-S-50】木下沢分岐~景信南東尾根登山道~小仏BS ~バス~JR高尾駅北口 解散
・登山道の整備保全の一つに、登山道を横切る排水溝(水切り溝)の清掃(堆積した落ち葉や土砂を掻き出し、排水機能を回復させる)がある。
山岳土木の専門家の「登山道は河川と同様に水の流れを制御管理することだ」という話を聞いている。
山に降り注ぐ大量の雨水は、森林の土壌に浸透するとともに、斜面を経て、河川のように登山道を流れ落ちる。
その要所要所で、排水溝(水切り溝)が機能していれば、過度な土砂の浸食を防ぐことができ、周辺の植生や周辺自然環境を保護するとともに、登山道の大きな落差で、難航する登山をやわらげてくれる。
・景信山登山道では、長年継続的に点検し、清掃を行ってきており、ぬかるみが多く、滑りやすく、転倒による怪我につながる登山道も、年々、改善されてきた。
しかし、水切り溝の老朽化や雨天が続く影響などで、排水機能が低下していることが予想された。
そこで、今回の巡回目的は、これらを回復させるための点検と清掃である。
猛暑予報があり、体調管理、熱中症対策・準備(水分・ミネラル補給、頻繁な休憩)を十分に行うよう心掛けた。
コースは天候、作業状況、参加者の希望も確認し、景信山山頂まではいかず、木下沢分岐で昼食後折り返した。
小仏バス停(BS)帰着、解散も1時間ほど早めた。

1.指導標識・施設の確認を次のように行った。
 ①.触感確認 ②.ビス・ナットの締付 ③.汚れ落し ④.落書き消し・シール剥し など確認
2.「安全活動ガイドライン」および「安全確認シート(作業用具使用時)」の説明と沿った活動を行った。
3.全水切り溝24か所の点検状況確認。うち埋設や機能状況が悪い水切り溝10か所、携帯用具(バチヅル、スコップなど)で土砂排出清掃。
4.既設の水切り溝で、機能不良(排出溝の丸太が腐食している、逸散している)の1か所について、現地調達で修復新設した。
5.自然公園利用者へのPR、マナー普及と自然・コース解説、情報交換などを行うコミュニケーションを行った。
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