高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2014年9月28日(日) 研修会 [安全作業] , [ 地形、地質、植生]

2014-09-30 16:30:45 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

2014年9月28日(日) 研修会
 「安全作業について」および「地形と地質が決める植生分布」      (報告)          
 奥多摩レンジャー運営の標記研修会に参加し下記により概要を報告いたします。     
         
1. 開催日時 : 平成26年9月28日(日) 12:50~16:30           
2. 場 所   : 立川合同庁舎内 東京都多摩環境事務所 2階会議室         
3. 参加者   :奥多摩SR会 35名、 東京都レンジャー 8名 高尾SR会 4名   
        
4. 講習会の項目         
 1) 講習名 : 研修会 「安全作業研修」  12:50~13:20         
    内 容 : 奥多摩サポレン会による安全作業に関する研修       
    講師: 都レンジャー、奥多摩SR会 会員        
 「要 旨」        
 ・2010年の共同作業(大雪による倒木被害調査と倒木処理)での事故を教訓に        
  「安全作業のためのルール」を作成し、全会員への周知徹底を図った。        
    ・作業の監視役を作る.
    ・作業の決定はチームとして協議し、作業の決定はリーダーに委ねる。      
    ・作業を目的とした活動では、より安全を期するため「ブリーフィング」(briefing)を実施  
 ・「作業活動実施(事前ならびに現場)」チェックシート」を作成している。        
 ・「みどりのボランティアあんぜん手帳」(森林保全ボランティア作業)(社)国土緑化推進機構発行  
  を参考に安全作業に努めている。   

     
         
2) 講習名 : 研修会 「地形と地質が決める植生分布」  13:30~16:30        
    講師 : 小泉武栄 先生(前東京学芸大学教授) 自然地理学・地生態学        
 「要 旨」        
 ①自然観察の意味と問題点        
  ・自然に親しむ  ・植物、鳥、昆虫などの名前を覚える        
  ・森林や土壌、水の役割などが理解できる        
 ⇒ 何れも大切だが、そこに止まっている観察会がほとんど        
 ②「なぜ」(WHY?) と考えること        
  ・植物がなぜそこに生えているのか        
  ・なぜそこにしか分布していないのか        
 ⇒ 参加者に問いかける。最初は戸惑うが、やがて頭を使って考えることの楽しさに目覚める 
 ③ 2つの視点        
  ◆植物からみる視点 (例えば、 タブノキは塩分に強く、寒さに弱い--→ 沿岸に多い)        
    ( ウラジロガシは葉の表面がロウで覆われ寒さに強い--→山地に多い)      
  ◆地形・地質からみる視点        
  例えば、 ケヤキは武蔵野台地、大きな農家の庭に良く見られるが 、自然状態では       
  河沿いの固い岩盤の部分に生育しているのがほとんど。秋川や多摩川の上流域では       
  両岸にケヤキが生育。       
  ⇒ このような考え方をする分野を「地生態学(geoecology)」という。       
     ・地質--地形‐-土壌--水--植物 と ボトムアップで考える。さらに昆虫、爬虫類       
      鳥類などと上乗せ可能。       
     ・自然をそのままの形で理解する。 自然のつながりを把握するための1方法。       
  ・自然は全てつながっているが、人間が理解しやすいように自然を分類してしまった。       
   ・植物、動物、鳥、昆虫、 ・森林、草原、湿原、 ・地形、地質  ・気候、雪、風など       
  ⇒ このため、自然の総合像が理解できなくなった。 分類は本来、統合するための       
      手段だったが忘れてしまった。 

   

      
 地質がベース、それが地形を決め、さらに土壌、水分条件を決めて、それが植生を決める。    
 植生は昆虫や鳥などの分布に関係する。自然の中に「つながり」を見出し、観察会や    
 研修に役立ててほしい。(講師からのメッセージ)     

      大変有意義な研修会ありがとうございました。   記録(SI)

 

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2014年9月27日 奥多摩SR会/高尾SR会 交流会

2014-09-28 05:52:31 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

2014年9月27日 奥多摩SR会/高尾SR会 交流会

◆参加者:奥多摩SR 9名 高尾SR 14名  ◆ 天候: 晴れ時々曇り
◆コース :・ 1班--清滝駅前9:50~稲荷山コース~5号路~一丁平12:00
       ・2班--清滝駅前9:50~6号路~高尾山頂~一丁平12:15
         一丁平にて昼食後、都レンジャーから活動状況の説明あり。
       ・一丁平13:10~小仏城山~日影沢キャンプ場(解散)~日影バス停15:42~高尾駅北口
        ~「和民」にて懇親会(19名参加)

 
 年一回の恒例となった奥多摩/高尾サポレン会の交流会が、今年は高尾SR会が主催で行われました。
清滝駅前広場で高尾SR会会長の挨拶で始まり、コース説明、班分け、準備運動しスタート。

  開会式   

1班11名は尾根道を行き東屋の展望台で最初の休憩。ここまでは約40分。「1.4Km/3.1km」の支柱が見える。遠くにうっすらスカイツリーが見える。

 旭稲荷  東屋  東屋からの展望

ここから30分程登り、途中で 高尾山の歴史、自然についてチームリーダーから説明あり。

一方、2班12名は、秋の陽を受けながら沢沿いの6号路を行く。
 

1班は5号路に入り一丁平に向かうと、シモバシラの花が迎えてくれた。
所々で刈払機でしょうか草刈をやった後があり、
 冬場の”氷の華”が見られるか、ちょっと心配。後でレンジャーに聞いたら、
 今季も、シモバシラ観察地の踏み込み禁止のためのロープ柵設置は、共同作業で
 行うとのことでした。

 

予定の12:00に一丁平到着。2班も続いて合流し昼食。 気温は20℃、風が冷たく感じる。
 

都レンジャーより高尾山の活動状況について説明がある。
  ・ニホンジカ対策、 シモバシラ対策、 希少植物盗掘防止対策など

   ここで ”サポレン兄弟/姉妹” の記念撮影。
  
午後は、一丁平の展望台から城山林道へでて植物観察を楽しみながら日影沢を下る。

  

       一丁平展望台からの丹沢の山々を眺め、右から左へすらすら山の名を語るメンバーが--


キャンプ場にて解散式。
高尾駅北口行きバス15:12は諦め、次のバスで行くことにした。

    奥多摩SR会長挨拶と整理体操 

 ☆今日の植物一覧☆

          

アザミ            ガマズミ         クサボタン       フジカンゾウ

          

ツリフネソウ       キバナアキギリ    マツカゼソウ       セキヤノアキチョウジ

  

ジャコウソウ        ミゾソバ

 -----------------------

 解散後、高尾駅南口にまわり、「和民」にて懇親会。
 宴酣の頃、何方かのケータイにご家族から「御嶽(みたけ)で噴火。大丈夫?」 
とのメールがあり。------奥多摩の御岳と間違えられたたようで、
 実は「御嶽山(おんたけさん)噴火」のニュースが飛び込んできました。


 
奥多摩の皆さんお疲れさまでした。来年は奥多摩でお会いしましょう!

 記録: 高尾SR (SI)

 

 


 

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2014年9月21日(日) 自主巡回 裏高尾

2014-09-24 21:16:15 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

2014年9月21日(日)自主巡回 裏高尾 第3回自主研修 天候:曇りのち晴れ

 

コース:JR高尾駅集合、バスにて日影沢に、林道に沿って、キャンプ場~水道設備前~八王子管理道~一丁平~もみじ台北まき道~5号路~ビジターセンター(振り返りミーティング後解散)

 

自主巡回(裏高尾) 定例のコドラート調査と本日のテーマ『初秋を感じる開花調査』に加えて、第3回自主研修『野生動物のフィールドサイン(痕跡)調査について』(講師:三好レンジャー)を実施しました。

 

企画した6月頃には、9月は猛暑が続くという長期予報もありましたが、昨年お記録なども参考にして「初秋・・・」というテーマを選びました。結果は、関東地方も9月中旬から、天候が不安定で、一気に涼しくなりました。前の週まで、週間予報も雨続きでやきもきしましたが、蓋を開ければ良い天気に恵まれ、まさに「初秋」の候となりました。(皆さんの日頃の善行のお蔭です)

 

自主研修もあり、東京都緑ボラ体験入会の方々4名を加え、総勢17名の参加となりました。全体日程と自主研修の狙いや本日のテーマ「初秋を感じる開花調査」のポイント(1週間前9/15の下見の際に撮影した植生の資料を配布)などの説明、参加者の体調など確認の上、準備体操(ストレッチ)を行いました。班を二つに分け、コドラート調査を5名とか林道沿いの開花調査12名に分け進めました。


前日まで、雨が続いていたせいか利用客は比較的少なく、キャンプ場までは約1時間ほどかけ、12時過ぎに八王子管理道入口、一丁平に12時半前に到着、自主研修の講師をお願いした三好レンジャと合流しました。

 

「初秋の開花調査」・ツリフネソウ、キツリフネ、ヤマホトトギス、キバナアキギリ、キンミズヒキ、マツカゼソウ、ジャコウソウ、ゲンノショウコ、ミツバフウロ、レモンエゴマ、フジカンゾウ、ミゾソバ、シモバシラ、オオガンクビソウ、イヌショウマ、ヌスビトハギ、ヤブミョウガ、ガンクビソウ、ノブキ、ツユクサ、チヂミザサ、アズマヤマアザミ、トネアザミ、ヤブマメ、ヤマハッカ、ウマノミツバ、ダイコンソウ、チカラシバ、シュウブンソウ、ハナタデ、アキノタムラソウ、オオバコ、ミヤマタニソバ、ミズタカソウ、ママコノシリヌグイ、ヘクソカズラ、ノダケ、ユウガギク、シラヤマギク、カシワバハグマ、モミジハグマ、オクモミジハグマ、イヌトウバナ、タマアジサイ、アキノウナギツカミ、セキヤアキノチョウジ、ヒヨドリバナ、マルバハギ、ワレモコウなどその他、ヤブランの結実、ホウチャクソウの結実、サワガニも。



一丁平で、昼食後、広い場所で、三好レンジャーから「野生動物のフィールドサイン(痕跡)」について、詳しい解説資料を基に説明がありました。この研修は、今年2月16日に予定していた企画ですが、大雪で、予定していた木下沢林道から景信山にかけてのコースへの公共交通だ不通で、途中の安全確保もリスクが大きいため中止としました。この日から、首を長くして待っていた方々も多かったと思います。ようやく願いがかない実施に至りました。

 

クロテンの研究をされていた三好レンジャーの経歴などの紹介もあり、参加者皆、聞き入っていました。

 

研修の内容は
・野生動物は、夜行性の主が多いこと、個体数が少ないこと、から直接観察することが困難。
・そのため、野生動物の生息状況や生態を知るために、フィールドサインを知る必要がある。
・フィールドサインとは、動物が残したフン、足跡、食痕など生息を示す痕跡のこと。
・フィールドサインを知ることで、今まで見えてこなかった自然の表情が見えてきます。 (「シカの痕跡をよく見かけるようになった」、「アライグマの痕跡を発見した」など
・これら生態系(食物連鎖)の頂上に立つ野生動物の存在があることは、それらをとりまく自然環境が豊かである指標ともなる。



その後、一丁平からもみじ台北まき道を経て、5号路からビジタセンターにかけて、フィールドサイン調査の実習を兼ねて巡視しました。

 

レンジャーから最後に、「今後の自主活動等の際にの「アンテナ」として、活かし、気づいたことがあれば、都レンジャーに報告していただきたい」。

 

サポートレンジャーのポテンシャルアップのために、ご多忙の中、日程調整をして、講師を引き受けていただき、三好レンジャーに感謝申し上げます。フィールドサインの調査の適時である冬場、特に積雪時に、今回の実践編として、自主研修パート2も快諾いただきました。今回、参加できなかった会員の方々もぜひ体験ください。

 

このように、内容の濃い巡視となりました。皆様お疲れ様でした。(記録:リーダー川原田、写真撮影提供:KK)

 

 

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2014年9月13日 自主巡回 南高尾

2014-09-22 19:49:15 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

          2014.9.13(土) 自主巡回 南高尾
参加者 : 6名(江藤L)
◆コース  : 高尾駅南口~四辻~拓大分岐~草戸山~三沢峠~(関東ふれあいの道)~
          梅ノ木平~高尾山口駅(解散)
◆行程/所要時間 : 約12Km /6.2H
◆天候 : 快晴
◎テーマ :「高尾駅~四辻間のことをもっと知ろう」

  高尾駅南口に集合時間前に全員集まり、リーダーより今日のコース地図、日没表が
  配られミーティングと軽い準備運動を行い、8:55出発。
 
 1.高尾駅南口~四辻 (2.7km)
    8:55 →    10:10
    駅の高架下を抜け、数分で「かたらいの路 高尾・大戸コース」の標識が現れた。 四辻への登り口が解りにくい所にあり、年季が入った標識「150-060」を見つけひと安心。
  ここで最初の小休止。
                                          
  ここから20分ほど登った所で、折れて垂下がった支障木を発見。引張っても落ちないため
  報告事項とした。 

       支障木                            

15分ほど歩くと、急に視界が開け、見渡せば周囲の木は伐採され、初沢山294mが見える。右手をみれば「高尾山のエコーリフト」が山を這うように見え、歓声があがる。                                             

  高尾山口駅から来る道と交差する「四辻」(標識150-080)まで1時間15分かかった。 

 初沢山方面

                                       

  エコーリフト               四辻                       
 

2. 四辻~ 拓大分岐 ~草戸峠~草戸山 (2.9km)
                    11:15    11:37   11:55
   
   拓大分岐地点にある標識「150-150」にまた落書きがしてあった。
  6月頃に一度きれいに消したのに残念!
  どうしてもここに「拓大分岐→初沢山」、「←高尾駅」を入れたいらしい。
  確かに地図にはありますが---。

  
                              
  梅ノ木平分岐には私設?の標識があった。                        
 

  草戸峠で小休止。ここから見る高尾方面の空はもう秋の気配。  
   松見平休憩所・草戸山で昼食。 ここで、ちょっと時間をいただき
   巡視チームから「巡視必携」冊子により「巡視の基本」について説明をし、
   巡視リーダー、参加者の協力を仰ぐ。
    草戸山365mは、別名「一年山」と呼ばれ町田市の最高峰という話を想い出した。
   草戸峠     高尾山方面

3. 草戸山 ~榎窪山 ~三沢峠 (1.2km)
       12:52                       13:32
    
   榎窪山(420m)を過ぎるとすぐに三沢峠着。ここで東高尾山稜コースを
   何時も歩いているという地元のかたにシャッターを押してもらう。今日のメンバー。 

  

 4. 三沢峠~(関東ふれあいの道コース)~高尾山口駅(5.2km)
                                                             15:11
   なだらかな道を下り、高尾グリーンセンターを過ぎたあたりから流水で随所に
  道がV字型に浸食されたところがあり、注意して歩く(これも報告事項)。
   また「イノシシの捕獲のカゴ設置」の掲示が目についた。 
   14:44 「関東ふれあいの道起終点」 にでて、暑い甲州街道を進み高尾山ICの下を抜け、
  高尾山口駅に到着。リーダーにより今日のまとめをし、解散後は、全員で駅前で”お疲さん会”。 
  勿論、今日の日没17:52前には引き上げましたが-----お蔭様で今日の疲れが取れました。
     
        

   イノシシ注意         梅ノ木平分岐      関東ふれあいの道起終点                                                     

 

<今日であった植物>
     キノコ 一覧

  

       

   ナガバノコウヤボウキ  ヤマハギ       ツリフネソウ      ヤマゼリ

      

   キンミズヒキ       ミゾソバ           ツチアケビ

            記録; by(SI)

 

 

 

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2014/09/10 共同活動 【3号路_歩道整備】

2014-09-10 14:40:58 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者(サポレン8名(うちお試し参加1名)、都レンジャー2名)

 

秋の繁忙期を前に3号路の登山道整備を行いました。

主な作業内容は、

(1)階段の段差が高く上り下りが大変な箇所に土のうを積むことで歩きやすくする作業

(2)雨水が登山道に流れ込み浸食し始めた箇所に溝(横断溝)を設置する作業

です。

 

まずは、資材の調達です。

土のうに使う土の多くは高尾ビジターセンターの改築工事で余った土を有効活用しました。

 

また横断溝に使用する丸太は、古くなった木柵を再利用しました。

 

調達した資材を現地まで運びます。これが一番大変な作業でした!

 

土のうは、階段の段差が高い部分に置きます。大腿筋にやさしい登山道づくりを心がけます。

 

横断溝の設置作業については、2か所で行いました。

過去の作業の経験から横断溝の設置はお手の物のようで。あっという間に作業は終了。

 

サポートレンジャーのみなさんの連係プレーにより、作業は順調に進み、予定していた以上の作業を、午前中だけで終わらせることができました。

 

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

[都レンジャー・三好]

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2014年9月3日(水) 自主巡回 山内 

2014-09-10 07:19:11 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

2014年 9月 3日(水) 自主巡回 山内 

【登山道や案内板等の点検と利用マナー普及 】

 天候 曇りときどき晴れ間

参加 6名 (リーダー:原田さん)

◆コース: 清滝~6号路~琵琶滝~琵琶滝道~2号路(南面)~3号路~(富士道経由)~5号路~(ビジターセンター)高尾山頂~4号路~1号路(金毘羅台経由)~清滝

メンバーが集合時間よりも早く集まり、リーダーから本日の巡回スケジュールと本日掲げたテーマのポイントについて説明がありました。

準備された資料には、巡回予定ルート、「高尾山の利用ルール」そして、「サポートレンジャーの役割」が示されており、利用ルール9項目を一つずつ皆で読み上げ確認しました。

その後、準備体操(ストレッチ)をリーダーの掛け声と模範演技指導のもと、念入りに行いました。(冒頭、両手を使って、一人ジャンケンや手指の運動(ボケ防止用に??)を行い、頭のストレッチも行い、四苦八苦の方も(実は私が・・・・)。大変良いアイスブレイキングのなりました。途中後ろを振り向くと、周りの利用客も一緒にストレッチに参加してました。(皆さん楽しんでいました!)

 リーダーが準備した、美化活動用の雑巾を配布。清滝駅脇の水場で濡らし、準備後、出発。

ケーブル清滝駅横の稲荷山コース案内版から他88か所の案内板や解説板の全ての点検と雑巾による汚れの除去を行いました。(汚れの目立つものや比較的きれいなケースも)

 その他、指導標識・案内板の留め具の緩みやビスの欠落を確認し、報告事項としました。

琵琶滝から20M位琵琶滝道を上った山側の金属製のネットが谷側に押し出されています。また、琵琶滝道途中のロープ柵が外されていて修復しました。

 3号路の登山道上の支障木を処理しました。

 さらに、3号路で幹の洞にオオスズメバチの巣があり、刺されたとの通報があり、業者を交えたスズメバチ駆除に対応中の都レンジャーと出会い、3号路の通行止めの手伝いにはタイムリーに行えました。

 

4号路に多く観られたが登山路上に、人工的な突起物と段差の改善が必要と思われる場所が観られます。「危険を感じ、要改善」を報告しました。

 金毘羅台の展望施設前の雑木の除去は早期に改善する必要ありと思います。手摺に上る利用者が垣間見られました。

 

その他、活動途中各所で、マナー指導・注意、道案内、植物解説などを行いました。

                                        

本日、見かけた主な(開花)植物や生き物

・ヤブミョウガ、キンミズヒキ、タマアジサイ、スズムシバナ、ミヤマフユイチゴ、フジカンゾウ、ヤマホトトギス、ノブキ、ツルキキョウ、ノダケ、シロオニダケ、カエンタケ(?)、ヤマホオズキ、ガンクビソウ、シラヤマギク、カシワバハグマ、チヂミザサ、ナガバノコウヤボウキ、カノツメソウ、ヤブラン、タカオヒゴタイ、エゾゼミ、ハリガネムシ(?)・・・・・・・・・・・

 

巡回終了後、テーマとした「安全利用への行動」「高尾山利用ルールの実践」について、参加者全員で、確認を行い、ストレッチも十分に行いました。夏休みも終わり平日であり、紅葉にはまだまだの感で、利用者は少ないと思っていたが意外と多いと感じた一日でした。

 皆様、お疲れ様でした。(記録・写真:M・K(報告書:リーダー)

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2014年 8月31日(日)  自主巡回     第2回 自主研修

2014-09-01 22:47:30 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

2014年8月31日(日) 

 第2回自主研修 『さわって、匂いをかいで樹を知ろう!』

 天候 曇りときどき晴れ間

参加 22名(内、東京都緑ボラ体験入会2名を含む) リーダー(講師)関さん

コース:清滝駅前~ 稲荷山コース~東屋(昼食)~5号路 ~6号路~清滝駅前(解散)

第2回自主研修『さわって、匂いをかいで樹を知ろう!』として開催されました。

8月中旬発行された会報に、研修の事前紹介がありました。引用すると『樹は(植物は)動物と違い、動くことができません。その分、知恵を働かせ生きていく努力をしています。昆虫に受粉の手伝いをしてもらいその報酬として蜜をプレゼントし、野鳥に種子を遠方へ運んでもらいご褒美に果肉を提供します。昆虫も野鳥も自分のしたいことをしているだけで、まさか自分が受粉や種子散布の手伝いをしているとは思ってもいないでしょう。樹は虫や鳥の特徴・癖を知った上で彼らを上手に利用しているんだ、と考えてみて下さい。こうした視点で樹を観てみると、実にしたたかに生きていることに気づきます。』

先ず、今回の研修の狙いと本日の主要行程が説明されました。

 1)高尾山の利用者に自然の素晴らしさを伝えるための基礎的な知識を身につける。

 2)自然への興味関心を深め、「もっと知りたい」という気持ちを「巡回に参加したい」気持ちに繋げる。

予備知識として、①高尾山には豊富な樹種があり、そして、登りに選んだ②稲荷山コースは尾根筋のコースであることの説明があり、参加者皆が興味津々。

ストレッチを行い、出発。

これから、『五感(WHYとHOWも考えて)を働かせて、樹木の魅力に触れてみよう!』掛け声のもと、いくつかの樹の生き様を披露しながら、巡回時に高尾山の利用者に高尾の自然の素晴らしさを紹介する時の話題作り・ネタ作りとなるように、研修が進みました。

 

 参加者が22名と多いため、他の利用客の迷惑にならないように、細心の注意を払いながら、広い場所やポイントを選びながらの説明でした。

また、説明が全員に届くように、ポストイットの用紙に話題にする(注目の)樹木の種名を書き、ワンポイントの説明を伝言ゲームのように後ろの人に伝える工夫もありました。そして、広い場所を見つけて、まとめて説明を受けました。

 

 

 

各所で、樹木とその隣に生えている木との関わり(競争と共生)、別種の樹や草との関わり、様々な野鳥、昆虫、哺乳類、キノコとの関わり、更には土壌、気象、地形との関わりについても随所に話が拡がり、とても興味深いものでした。

 この他にも、樹は成長に必要な日光と水を求め他の植物との競争に勝つ戦略、競争を避けニッチな場所で我慢して生存する能力、幼虫に葉を食べられないようにする防衛手段、子孫を残していくための戦術等々、多種多様の知恵を教えてもらいました。

 【説明のあった主な樹木・植物】

モミジ3種(イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジ)、アジサイ3種(タマアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ)、カタツムリとアジサイの話、アジサイの装飾花、ハナイカダ、ヒサカキとサカキ、クサギ、コナラとハイイロチャッキリムシ(ドングリ)、ナツハゼ、ナガバノコウヤボウキ、コウヤボウキ、カキ(種の散布あれこれ)、シラキ、アオキ(青木さんと青木君)、シラカシ(根返りを打つ、根回し)、ミズキ(針葉樹と広葉樹のアテの違い、適材適所)、マツ、ケヤキ、トチノキ、ホウノキ、アカメガシワ、クヌギ(萌芽更新、里山、雑木林)、スギ(尾根マツ・中ヒノキ・沢スギ、適地適木)、ヒノキ(人工林、天然林)、ツルグミ、モミ、イチイ、カヤ、ウラジロガシ、アカシデとイヌシデ、ゴンズイ(虫こぶ)、ヤマザクラ、シロダモ(花と実が同時、葉裏のロウ)、アカガシとアラカシ、ヤブムラサキ(ベルベット肌)、ムラサキシキブ、ウワミズザクラ(赤ちゃんの肌)、マルバアオダモ、タラヨウ、セイヨウバクチノキ(後から字が浮かび上がる)・・・・。

 

丁寧に、わかるまで手ほどきしてもらいましたので、9時半に出発して、稲荷山コースの中間点「東屋」展望台に着いたのが12時頃、腹時計とも合い、昼食をとりました。

ここから、多少ピッチが上がり、5号路のまき道を経て、4号路分岐のトイレ前で休憩、下りは、(尾根沿いの稲荷山コースとは樹種が異なる)6号路を。

 【説明のあった主な樹木・植物】

ブナ(種子の豊作・凶作戦略と動物の貯食の関係)、ミズナラ、ヤマグリ(フィボナッチ級数と葉序)、アワブキ、カラスザンショウ、ウリカエデ、ヤマボウシ、クロモジ、マユミ、ニシキギ、ツタウルシ、ヤマハゼ、ヤマウルシ、ハゼノキ、ヌルデ、エンコウカエデ、ヤブツバキ、リョウブとサトウカエデ(シカの好物、円周の樹皮をはがれての大丈夫)、ウリノキ、カツラ、アセビ、ツツジ、ネジメ、コクサギ、ガクウツギ、カマツカ、オニグルミ、チドリノキ、マタタビ、ニガキ、キハダ、シンジュ(ニワウルシ)、ムクゲ(韓国の国花)、・・・・・・。

 下山後、振り返りとまとめを行いました。

 ○樹の同定を難しくするもの

  ・ライフステージ毎の様子が異なる

  ・♂♀に加え、個体差がある 

  ・ハイライトの時期が短い  

  ・花や実が高所にある

○見分けるポイント

  1)マクロで当たりをつける

    環境(気候帯・立地・地形)、樹形、枝ぶり

  2)ミクロで確定していく

    花、実、枝、葉、樹皮、冬芽、葉痕、トゲ

○今後にむけての宿題

  まずは、基本50種を覚えよう!

研修全体を通じて、「樹は成長に必要な日光と水を求め他の植物との競争に勝つ戦略、競争を避けニッチな場所で我慢して生存する能力、幼虫に葉を食べられないようにする防衛手段、子孫を残していくための戦術等々、多種多様の知恵を働かせている。」などなど具体的に、樹木の比較をしながら学習でき、今後の巡回時の利用客への自然解説に活用していただきたい。

リーダー、参加の皆様お疲れ様でした。

(記録:M・K(M・S談)、写真提供:S・I、K・K、M・K)

 

 

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2014年8月23日(土) 自主巡回 南高尾 (峠道を辿る)

2014-09-01 15:38:59 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 2014年8月23日(土)自主巡回南高尾(峠道を辿る)             

 ◆参加者:12名(体験入会者2名含む)  天候:曇り

 ◆コース:高尾山口駅~梅ノ木平~山下~中沢峠~金毘羅山(昼食)~大洞山

      ~大垂水峠~学習の道~高尾VC前解散 

  準備体操を終え、梅ノ木平まで甲州街道を20分ほど歩く。今日は低山の峠道と意気込んで進む。

 関東ふれあいの道入り口で、西山峠分岐入り口で峠の説明を受ける。 

☆西山峠:高さ430m ;南浅川町山下から入沢川を経て津久井町三井へ下る峠。

☆浅川峠:高さ440m:南浅川町山下と津久井町名手を結ぶ峠道 (ハイキングマップ八王子の地図には峠名が記載されている)

☆三沢峠:高さ400m南浅川町梅の木平から榎窪川をへて津久井町へ越える峠。

津久井町側に武相四大薬師の一つと云われる峰の薬師があり、八王子側からの参道として利用されてきた。峠の名は明治22年(1889年)から昭和30年(1955年)までの間、神奈川県がわにあった旧三沢村の名前に由来する。

☆中沢峠:高さ460m案内川の支流中沢川の水源にある峠、南浅川町山下から中沢川沿いに小路がある。峠から稜線上の道を南にたどり、わずかに昇ると中沢山の山頂となる。

 まずは 金毘羅山を目指す。時折見える景色が素敵だ。いくつかのピークがあって、小さなアップダウン

がある。金毘羅峠で早めの昼食、12人が座れるテーブルとリック掛けもある。心配された天候も小雨と雷

があったほかは、持ち直し、学習の道巻き道頃には日差しがでて、武蔵越え、大垂水峠など歴史解説があ

りました。

☆武蔵越え:高さ450m  千木良の東方の赤馬の集落から尾根を登って山稜上の鞍部に達し、谷沿いに下って、案内谷の最奥の集落、大平の上手のあたりで甲州街道に合流している。

☆大垂水峠:高さ389m 武相国境山脈上の小仏城山と大洞山の鞍部にあり、明治21年(1888年)それまでの小仏峠越えの甲州街道に代わってこの峠を越える新道が開かれた。「おおだるみ」という地名は全国山地に多く、尾根の低くたるんだ地形をいう。

                       by(MK)   phot(mk , kei)

 

 

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