高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2007/07/29 共同巡回(かたらいの路・滝山コース)

2007-07-31 11:31:05 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:6名(うち都レンジャー2名)
コース:小宮駅~宇津木台バス停~都立滝山自然公園~滝山城址~多摩川河川敷~東秋川橋~東秋留駅

前回の共同巡回レポートは、豪雨と落雷でさんざんな目にあった話でしたが… 今回も、午後から突然の豪雨と落雷に見舞われました。いや、一体誰が雨男、もしくは雨女なんでしょうか?(笑)

「かたらいの路・滝山コース」は、八王子市とあきる野市の境あたりにあります。今回のコースの前半は多摩丘陵らしい、クヌギ・コナラ林の尾根を行く道、後半は多摩川と秋川の合流点に広がる河川敷の中の道と、違うタイプの自然を楽しめる場所です。道も整備されており、日頃歩いている高尾山周辺と比べるとアップダウンが少なく歩きやすい、まさにハイキング・コースです。だいたい10km程度の行程だったのですが、高尾周辺の山に慣れてしまったサポレンの皆さんには、いささか食い足りなかったかも知れません。

残念なことにタイヤなどの不法投棄が発見されたり、椎茸のホダ木(当然、個人の所有物です)を壊してカブトムシやクワガタの幼虫を探した形跡があったりと、いやなものも見てしまいましたが、最近ではなかなか見ることのできないタマムシを発見したり、都レNさんが大きなアオダイショウを捕まえたりと(もちろん、すぐ逃がしました)、楽しいこともありました。

ただ、今回の落雷は、隠れる場所もない河川敷でのことだったため、少々冷や汗ものでした。こういう時に備え、雷警報機というものを持ち歩いているのですが、それには一番近い落雷地点から10km以上離れていると表示されています。しかし、それはあくまでも目安でしかありません。雷には地表に落ちる対地雷と、地表には落ちず雷雲の間で飛ぶ雲間雷があります。警報機には雲間雷も表示されるため、いささか近めに表示される傾向があるんですが、それでも安心はできません。雷が次にどこへ落ちるかは予想が難しく、いきなり前回から20km以上離れた場所に落ちることもあります。
まぁ、こういうときは逃げるが勝ちという訳で、後半はずいぶんと早足の巡回となってしまいました。

それにしても、誰が雨や雷を呼んでるんでしょうね? もしかして私でしょうか? 嵐を呼ぶレンジャーって、単に迷惑だけな気が…(都レF)

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2007/07/22 高尾山口駅前で普及啓発活動を始めました

2007-07-22 11:12:06 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:14名(うち都レンジャー2名、飛び入り2名)

 高尾山麓での自然・コース情報提供と自然地の適正利用のPRを目的とした駅前ブース(仮称)活動が始まりました。この駅前ブースは、京王電鉄、高尾サポートレンジャー会、東京都が協力して行う活動です。定期的な活動にするため、しばらくは試行という位置づけで改善を繰り返しながらの活動になります。今回はその第一回目ということもあり、情報提供・PRをするだけでなく、ブース設置によって駅前が混雑してしまわないか等を調べる調査も行いました。途中から「気になったので見に来ました」というメンバーも二人加わり、にぎやかな船出となりました。
 当日朝、都内はあいにく小雨が降る天気で、人出は非常に少ないのではと心配になっていました。しかし、お昼にはときおり太陽が顔をのぞかせるほどに天気は回復し、多くの方が高尾山口駅から高尾山へと向かっていきました。8:30から15:00までの間にブースを訪れた方は約200名。「どのコースを登るかまだ決めていないんだけどお勧めコースはどこですか?」、「今どんな花が咲いていますか?」などの質問が多かったほか、「山道を外れて歩くと自然があれてしまうんですね」、「リスが見たい!」、「キャッシュコーナーはありますか?」、「ビアガーデンを予約したいんだけど」などなど様々な質問や意見が寄せられました。外国人の利用もあり、たどたどしい英語で解説したにもかかわらず、帰りがけにまたブースに立ち寄ってくれて「楽しめたよ。ありがとう。」とお礼の言葉をもらったときは素直に嬉しくなりました。ブースに近づいてきた方への声のかけ方や、話の内容、予測しなかったような質問への回答の仕方など、課題が多く見つかった第一回試行でした。
 混雑度・導線調査では、約500名分のサンプルが集まりました。このデータをまとめてみると、心配されたブース周辺での混雑は起きていませんでした(少し残念ですが)。また、改札口から斜め右へまっすぐ通り抜ける方が一番多いこともわかりました。このような方に効果的にブースの存在をPRするにはどうすればよいのか、対策を考えなければなりません。ブースは駅舎の中で行う活動であり、普及啓発と駅利用者の安全管理との兼ね合いは大きな課題です。駅利用者の安全や快適性を損なうことなく、普及啓発を促進するためにはどうすればいいのか。これからも調査を重ねるとともに、データに基づいて考えをまとめたいと思います。参加者の皆様、お疲れ様でした。(都レK)

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2007/7/21 自主巡回 日影沢-南高尾

2007-07-21 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:11名
コース:日影沢バス停-八王子管理道-一丁平-大垂水峠-大洞山-中沢峠-梅ノ木平-高尾山口(Aチーム)
日影沢バス停-水道みち-もみじ台下-大垂水峠-大洞山-中沢峠-梅ノ木平-高尾山口(Bチーム)

 梅雨明けが待たれるこの頃です。この日は前夜の雨は上がったものの、湿度100%ではないかと思われるような湿気で、沢筋からは水蒸気が立ち上り、空模様もいつ降りだしてもおかしくない様子。また、1週間前の台風のあとも気になります。幸い参加者が多かったので、途中で2チームに分かれ、巡回範囲をより広くして大垂水で待ち合わせることにしました。
 前夜の雨量が多かったようで、ところどころで道の上を川が流れていましたが、台風の影響はほとんど感じられず、(ただし朴の木だけは葉っぱの大きさが災いしたのか、だいぶ葉を吹き飛ばされていましたが)雨のあとで植物がみんなつやつやとしていてきれいでした。
 メンバーの日頃の行いが良かったのか、心配していた雨にもあわずに途中からは薄日も射してきました。ただし、この時期は太陽が出てくると途端に暑くなってきます。気温に加えて湿度の高い日は更に熱中症の危険性が高くなるとのことなので、欲張らずに当初の予定通りのコースをたどり、少々早めの午後3時頃に高尾山口の駅に着きました。
 相当汗をかいたので、帰りの電車の冷房で風邪をひかないように、みなさんお疲れさまでした。(SR/szk)

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2007/07/15 荒天の高尾山

2007-07-16 11:22:40 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 台風が過ぎ去り、台風一過とまではいきませんが、久々に太陽が顔をのぞかせています。15日に関東に最接近した台風4号は7月史上最強といわれ、東京では風はそれほど強くなかったものの、雨は高尾周辺でもかなり降りました。写真は15日午前中に撮影した高尾山口駅前の案内川と琵琶滝です。普段の穏やかな案内川、澄んだ水が流れ落ちる琵琶滝とは大違いの濁流&激流で、6号路には沢を流される岩のガランゴロンと言う音が響いていました。
 14日の自主巡回は台風の接近で取りやめにしたようですが、正しい判断です。自主巡回はサポートレンジャーの重要な活動の一つではありますが、活動の基本は安全第一です。自然の面白さや時に危険さを伝えることはレンジャーの重要な使命でもあり、そのレンジャーが無理をして危険な目に合っては元も子もありません。巡回やイベントの中止・延期の判断は難しいですが、リーダーの方は安全第一を考えて判断をするようにしてください。また、個々人も自分の実力とその日の条件を考え、活動に望むようにしてください。よろしくお願いいたします。(都レK)

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2007/07/12 共同巡回(陣馬山)

2007-07-13 13:08:58 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:6名(内、都レンジャー2名)
コース:高尾駅北口~小仏バス停~景信山~堂所山~明王峠(昼食)~底沢峠~陣馬高原バス停~高尾駅北口

山に登る場合、慣れなければいけないことと、慣れすぎてはいけないことがあります。今時の登山であれば、雨は付き物です。これにはある程度慣れる以外、ありません。まぁ、雨の中を歩くのも乙なものですし、そういう日にしか見られない生き物だっています。(問題はコウガイビルとかクガビルなど、まるで人気のない生き物ばかりだということですが…) しかし、これが豪雨だったり、雷を伴う場合、「なーに、いつもの事さ」では、済まされない場合があります。

今回の共同巡回は、出だしのところで多少の躓き?があったため、陣馬山経由でなく、小仏峠から景信山へ上がり、そこから堂所山、明王峠を経て、相模湖方面へ降りるよう、コースを変更しました。ただ、あの陣馬高原下バス停から和田峠まで、だらだらと林道を行くことを考えれば、結果的に良い?コース変更だったのではないかと思います。心配されていた雨も午前中はほとんど降らず、尾根に出たあたりから丁度良い具合の風も吹き… ちょっと気持ちの良い尾根歩きでした。ところが、明王峠の昼食前あたりから、雨は一気に勢いを増し、まさに豪雨という状態になってしまいました。しかも雷雲は、どんどん近づいてきているようです。助かったのは、明王峠の茶店には屋根があるので、そこでゆっくり昼食をとり、雨具に着替えられたことでしょう。

さてこんな時、予定されたコースを下るかどうかは、非常に悩ましいところでした。急いで下りれば二時間半程度の道ですが、雨で足元が滑りやすい場合、急ぎたい気持ちを抑え、慎重に下りなければなりません。しかし、雷が近くに落ちている中、尾根筋の道をゆっくり行くのは無謀以外の何ものでもありません。結局、最短コースで下まで行くことを考え、明王峠から底沢峠まで戻り、そこから陣馬高原下バス停を目指すことにしました。

その場でした判断を後から評価するのは、非常に難しいことです。もちろん、「あの時、あそこで引き返して良かった…」という事もありますが、大部分は「あーあ、あのまま行っても大丈夫だったのになぁ…」でしょう。ただ、それを口に出してしまうのは、反則です。

「あの時、あそこで引き返していれば…」だけは、一度でもあってはいけないことなのですから。(都レF)

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2007/07/11 高尾山口駅前ブースとは?

2007-07-11 13:26:47 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 高尾山は年間250万人もの方が登る山です。しっかりと登山の格好を整えてくる方、大砲のような大きなカメラを持っている方、ハイヒールの方、ベビーカーの方、幼稚園児、87歳!のお婆さん、様々な方が高尾山を訪れます。多くの方は観光や癒しの場、レクリエーションの場として高尾山を訪れており、自然そのものに興味がある方は意外と少ないようです。東京都自然保護員としてはちょっと残念ですが、逆に考えれば、自然にあまり興味を持たない方々に自然を好きになってもらうための絶好の場所であるとも言えます。
 今回企画した高尾山口駅前ブースは、「より多くの人に自然を好きになってもらう、興味を持ってもらうためのきっかけ作り」を大目標として、コース・自然案内や適正利用のPRを行うものです。ブースは机や看板など簡易なものではありますが、京王電鉄さんに協力をいただき、高尾山口駅の改札外側に設けることになりました。ブースは7月22日から試行を開始し、何回か試行を繰り返してより効果的なブース運営を目指していきます。ブースでは、普段から高尾山やその周辺をレンジャーとして歩いてきた経験を活かして、より多くの方に自然の面白さや、的確なコース情報、適正利用のPRを行います。普段の活動で体験したこと、学んだことを活かして、多くの方に自然に興味を持ってもらえるよう、頑張りましょう。
*写真は昨年度、清滝駅で行った案内所です。
(都レK)

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2007/07/01 共同巡回 北高尾

2007-07-05 13:25:35 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:10名(内、都レンジャー2名)
コース:高尾駅北口~バス~松竹橋~八王子城山~富士見台~城山林道~霊園前~バス~高尾駅北口

山を、特に尾根道を歩いていると、高尾と奥多摩では、違う何かを感じます。高尾周辺はどちらかと言えば女性的な、なだらかなアップダウンが多いですが、奥多摩は急激なアップダウンを持つところが中心です。今回巡回した北高尾山稜も、そんな奥多摩に近い急峻なイメージがあります。(もしかして、私だけ?) 距離は短いのですが、結構きつい上り下りが続き、「あー、山登りしているなぁ」という実感に浸ることができます(笑)

今回の巡回は、八王子城山から北高尾山稜を西に進み、富士見台から城山林道に向けて下りるというルートでした。普通、城山は霊園側から登るのが一般的ですが、今回は陣馬街道の松竹橋からの道を使いました。個人的には初めてのルートだったのですが、手入れも行き届いた、なかなか良い道でした。
その後、城山で少し早めの昼食をとり、富士見台、城山林道と歩いたのですが、今回の巡回の目玉は、アサギマダラとサンコウチョウの営巣でした。
特にサンコウチョウは、先日、6号路で数秒間、双眼鏡内にとらえたのですが、今回のようにじっくり観察できたのは初めてです。子供に餌をやり、長い尾を翻して飛ぶサンコウチョウは、この世のものとは思われない美しさでした。声は聞いたことがあっても、なかなか姿を見ることのできない鳥なだけに、その感激もひとしおでした。

こういう出会いがあるから、巡回は面白いし、やめられないんですよね。(都レF)

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