高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2019年4月21日(日)自主巡回 奥高尾 【一体何本あるのか? 千本ざくら調査巡回】

2019-04-30 07:40:28 |  2019年度 巡回報告

2019年4月21日(日)自主巡回 奥高尾 【一体何本あるのか? 千本ざくら調査巡回】

天候 晴れ 参加者:9名

ルート:JR高尾駅北口~(バス)~日影~八王子管理道~一丁平まき道~一丁平~北側まき道~小仏城山~一丁平~もみじ台(解散)~1号路~清滝

東京都レンジャー(高尾地区)と一緒に桜の本数調査を行いました。 登山道を左右に分け、各班一つずつのカウンターで、区間ごとの数を計測していく方法で回りました。 もみじ台から小仏城山まで、幹線の尾根道とまき道をほぼすべてを踏査しました。

丁度良い時期、天気にも恵まれた日曜日でしたので、たくさんの訪問者が行き交う中、通行の邪魔にならないように、少人数に分け、道を譲りながらの調査でしたので、時間がかかりました。 通常の巡回と違って、上から下まで桜の木肌や花や葉などに注目しながら歩きました。

調査が終了する頃には、樹木を見る眼が、桜の木肌に吸い寄せられる程でした。 小仏城山から一丁平~もみじ台分岐まで、およそ800本でした。この中には、未開花の幼樹も含まれ、登山道から遠く確認しづらい樹木や切り株は除いています。 途中、希少植物の確認・盗掘防止パトロールも兼ね植生保護ロープ標識の点検・清掃と交換を行いました。

日頃は「桜、咲いている、きれいだね!」程度にしか関心がありませんが、これだけ「サクラ」に集中して、 観察して廻ると、気がつかなかった発見や気づきがあり、調査に参加した会員からは大変だったが面白かった、定期的にやりたいとの感想が寄せられました。

街なかでは、3月下旬から4月上旬にかけて満開となった桜が、高尾山では麓から山頂まで順番に咲き、4月中旬から下旬にかけて、 高尾山頂からもみじ台、一丁平、小仏城山までのヤマザクラ、ソメイヨシノ、オオシマザクラなど4月中旬すぎまで素晴らしい景観楽しめます。 この2kmの尾根沿いの桜並木はその圧巻の景色から「千本サクラ」と言われています。

平成11年高尾山登山鉄道株式会社発行の「高尾山ガイドブック」の【山桜(千本桜)】によれば、

「山麓の桜も散り、山の木々がようやく芽吹き出す四月中旬から下旬にかけ、高尾山山頂から陣馬山、相模湖方面への ハイキングコースで、小仏城山までのおよそ二キロメートルの間で、スケールの大きな花見ができる。 昭和2年に地元の青年団によって、植えられたという山桜の大樹がおよそ200本、途中の一丁平草原には 昭和30年代に植えられたソメイヨシノが500本ほど、山麓から遅れて咲きほころび、 山の春を告げてくれる。まだまだ登山客も少ない季節、はらはらと舞う花びらの下、散策するのも妙味である。 京王電鉄では平成5年にこの付近から陣馬山まで次代の桜名所とすべく、四千本の山桜を植林している。」

 

 

巡回の途中、桜調査について質問を受けたり、千本桜への関心が高く、楽しみに来訪される登山者や公園利用者が多いことを改めて認識しました。 また、登山道のあちこちで春の植物が百花繚乱の如く咲き誇っており、舞い散った桜の薄墨色の花びらと調和していました。

 巡回では、いろいろな方々とお話しし、道案内や自然解説しますが、桜の種類をはじめ多様多種の植物が開花して、 スマホで撮影した写真を見せられ、名前や特徴を聞かれることが増えました。

 巡回途中で開花確認した植物(盗掘等の恐れがある希少植物は除く) タチツボスミレ、オトメスミレ、オカスミレ、マルバスミレ、エイザンスミレ、ナガバノスミレサイシン、タカオスミレ、ヒカゲスミレ、ツボスミレ、コミヤマスミレ、 ニリンソウ、イチリンソウ、ヒトリシズカ、ジュウニヒトエ、ツキバキンモンソウ、センボンヤリ、フデリンドウ、ナツトウダイ、トウゴクサバノオ、セントウソウ、 ヤマルリソウ、ネコノメソウ、ヤマネコノメソウ、ヨゴレネコノメ、ユリワサビ、カンスゲ、カントウミヤマカタバミ、ムラサキケマン、ラショウモンカズラ、セキショウ、 マルバコンロンソウ、ツルカノコソウ、フタバアオイ、カントウカンアオイ、チゴユリ、ホウチャクソウ、シャガ、ミミガタテンナンショウ、イカリソウ、コクサギ、ハナイカダなど

(記録・写真編集:川原田)

 

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2019.4.24(水)自主巡回/山内【クリーン・アクション 園地清掃/木橋、水切り】

2019-04-28 20:30:14 |  2019年度 巡回報告

2019.4.24(水)自主巡回/山内【クリーン・アクション 園地清掃/木橋、水切り】 

◆参加者:12名(伊藤L) 天候:曇り一時雨 

◆コース:高尾山頂VC~6号路~清滝駅前(解散) 

  活動日の23日前から東京地方に降水確率50%がでていたが、前日の予報では夕方から

 夜に雨マークがあったので、予定通り実施した。曇り空のなか予定の10時には全員が山頂に集合した。 

 今日の作業は、午前中に山頂の園地清掃、午後は427日から56日まで混雑緩和のため

上り一方通行が行われる6号路の点検・清掃。 

 道具を準備し、2班に分かれ、早速園地の排水溝清掃に取り掛かる、前回は昨年の12月初め。

4か月半が経過し、排水溝を覗くと砂、落ち葉が溝の半分位の深さに堆積していた。 

皆で手際よく処理し、水捌けを良くした。利用者も少なく作業は順調に進み、11時過ぎ一息

ついたころ、小雨がぱらつきだした。午後の作業を考慮し早めの昼食にした。

 

1140分、雨のなか6号路へ。園地では小学生の遠足の児童が小雨ふるなかカラフルなポンチョ

を着て昼食中。寒そう! 聞けば、「4年生!」元気な声が返ってきた。

 

ここで、階段の破損部のボルト点検・撤去班と木橋の点検・清掃班に分かれる。 

階段の土居木と杭を止めているボルトが、木が腐朽している個所で露出し、危険なため 

取りは外すことにした。(都レンジャー承知) 取外しができない所もあり、Nさんが 

持参した「ハーケン」で打込む。これがかなり威力を発揮。全部で12本取り外した。

 

先を行く、木橋清掃班の処理した木橋をチェックしながら、全部で6か所ある木橋の4か所目

で追いつく。後続組も手際よく清掃処理。手製のサポレンの「突っつき棒」が木橋の溝の清掃に 

はこれも威力発揮。 

 

                                                                                        今日の花、木

 清里駅前広場に着いたのが1430。いつの間にか雨はあがっていた。 

道具を倉庫に納め振り返りを行い、解散とした。

 

参加された皆さん、雨の中お疲れさまでした! 

                                   記録:SI

                                     

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2019年4月15日(月) 日影自主巡回 モ二1000調査

2019-04-22 08:14:42 |  2019年度 巡回報告

2019年4月15日(月) 日影自主巡回 モ二1000調査 

 ・参加者 14

 ・コース 高尾駅北口~日影バス停―日影キャンプ場―日影バス停~高尾駅北口 

本日は幸運にもお天気に恵まれポカポカとした日差しが心地よく、爽やかな季節の訪れに気持ちも新たに

モニタリング1000の哺乳類、植物の調査を行いました。まずはカツラ林のウッドデッキを歩き調査を開始

したのですが、床板の劣化が進み、ボルトも弛んでいるところもあります。なるべく早い修理が望まれます。

 

 

 近年日影林道の周辺には自家用車が沢山駐車しているのを見かけるようになりました。植物保護のため

張った踏み込み防止のテープが駐車した車によって破損し、再度張り直しました。ここ日影から高尾山

小仏城山を目指す人々も最近はかなり多く、歩いていると車を避けることが頻繁にあります。自然の中

歩くと見えてくるものが沢山あります。公共の交通機関を利用して、歩いていろいろ発見する楽しみを

わっていただきたいものです。

 

お天気に恵まれニリンソウ、マルバコンロンソウ、タチツボスミレ、ヒカゲスミレ、タカオスミレ、

エイザンスミレ、マルバスミレなど可愛らしく咲き、ラショウモンカズラも沢山蕾をつけていました。

スミレは種類が多いので花の形、色、葉の形だけでなく地上茎があるか、花の後ろの距の形なども丁寧

観察しました。 

 

たまたまミミガタテンナンショウの雄株と雌株が並んで咲いていてその違いを皆で確認

することができました。春浅い時期に咲き始めたアオイスミレが結実し、ユリワサビも

ブラナ科と分かる実をつけています。あっという間に季節は進んでいきます。

 蕾、花、実をいち早く見つけると声がかかり全員で確認していきます。春は開花植物が多く、

調査に熱心に取り組むメンバーの姿も楽しそうに感じました。                             

                                                                               写真(K.K、  Y.K)、  記録(T.S)

          

                                      

  


 




 




 


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