2016年5月22日(日)自主巡回 奥高尾
テーマ:『小満(しょうまん)の緑を味わう』
◆天気:晴れ 27℃
◆コース:高尾駅北口集合―(バス)小仏バス停~小仏峠~相模湖望む休憩所(昼食)~小仏城山~一丁平~高尾山頂(VC)~6号路~清滝解散
◆参加人数:9名(L大谷)
◆行程:
◎朝のミーティング
・9:00に高尾北口に集合、バスで小仏バス停へ。
小仏バス停で「巡視必携」に添いながら今日のテーマ、巡視の視点などをお話する。
・テーマの「小満(しょうまん)の緑を味わう」の“小満”は、二十(にじゅう)四(し)節気(せっき)の一つで、今時分の季節。
5/20又は5/20~芒種(ぼうしゅ)(6/5)の前日までの期間で、
草木など万物が次第に成長して天地に満ち始める。生命がみなぎるころ といいます。
二十四節気は中国からのもので、季節を四等分するための区分手法でもあります。
春は立春(2/4頃)から始まり、夏は立夏(5/5頃)から、秋は立秋(8/7頃)からで、
冬は立冬(11/7頃)から立春の前日までに区分されます。
各季節は更に6つに分けられます。
“小満”のある<夏>は 立夏(りっか)―小満(しょうまん)―芒種(ぼうしゅ)―夏至(げし)―小暑(しょうしょ)―大暑(たいしょ)です。
日本では二十四節気は江戸時代から取り入れられました。
・日本にもこの時期のことばで 万緑(ばんりょく)(季語<夏>)=「木々の緑が深まり、生命力にあふれる様子」があります。
今日一日、木々の成長する中に身をおいて、その生命力を感じ、エネルギーを得ようというのです。
◎小仏峠まで
・上りまでの道では ハリエンジュ、ヤマボウシ、マタタビなどについて、S氏から興味深い説明を受けました。
ハリエンジュ(ニセアカシア)の白い花はニホンザルの好物で、沢山食べると糞が白っぽく(本来緑色が灰褐色が混じった黄土色)なる。
マタタビの葉の白色は、表面と葉肉の間に空気を含む層があるから(光の乱反射)で、葉を傷つけると表面と葉肉が密着するので緑色になる、ということです。
・ゆっくり山道を上っていきます。少し行くと、後ろから10代前半の少年が自転車(普通自転車)を押して上って来ました。
思わぬことでびっくりしました。自転車は使えない、乗らないよう、声かけをしましたが、押していくしかないのは明白でした。
◎相模湖の見える休憩所で昼食
・11:50小仏峠から城山途中の休憩所着、昼食。
・昼食後、<季節のことば遊び>と題したプリントで、25個のことば(季語)から 各人いいなと思う
ことば(季語)と、夏の季語の数 をあげました。
以下がプリントのことば(季語)です。よろしかったら試してみてください。
①情景が浮かぶ、思い出す光景があるなど いいなと思う季語はどれですか。(いくつでも)
②夏の季語はいくつありますか。( )個
1.風薫(かぜかお)る 2.青嵐(あおあらし) 3.雲(くも)の峰(みね) 4.夏(なつ)燕(つばめ) 5.西日(にしび) 6.夏(なつ)の山(やま) 7.清水(しみず)
8.梅干(うめぼし) 9.麦茶(むぎちゃ) 10.卯(う)の花(はな) 11.茂(しげ)る 12.涼(すず)し 13.登山(とざん)道(どう) 14.郭公(かっこう)
15.青田(あおた) 16.川(かわ)蜻蛉(とんぼ) 17. 滝(たき) 18.白(しろ)シャツ 19.夏(なつ)木立(こだち) 20.万緑(ばんりょく) 21.緑陰(りょくいん)
22.ビール 23.草(くさ)いきれ 24.宝鐸(ほうちゃく)草(そう)の花(はな) 25.南風(みなみ/みなみかぜ/はえ)
(②答25個)
◎VCまで
・12:05小仏城山でトイレ休憩後、一丁平へ向かいます。
・一丁平から30mほど行った先に赤松の枝折れあり。
・VCでは担当委員から新帽子を受け取りました。
◎清滝まで
・14:00VCを出て6号路を下山しました。
・大山橋で四人の外人にS氏セッコクの案内、実際のところ花はもう咲いているのか期待をこめながら歩きます。
・かなり下(くだ)った複数の木から沢山のセッコクを見ることができました。
・15:35清滝着。振り返りの後15:45解散。
“小満”の木々は生き生きとエネルギーを発散している緑でした。
木々のたくましい生育と共に、虫たちが育ち、幼鳥たちが育っていくのでしょう。
一日お付き合いくださいました皆さまに感謝します。ありがとうございました。(大谷)
※写真提供: kei , 川原田