旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

福禄寿酒造さんの連続金賞受賞を祝う会

2010-06-17 20:38:41 | 

 

 昨夜は、秋田県五城目町にある福禄寿酒造さんの、昨年に引き続く全国新酒鑑評会金賞受賞を祝う会に参加した。大塚の「串駒」の2階を借り切り、15名ばかりが集まって、実に楽しい会であった。

 福禄寿さんが昨年金賞を取ったのは、実に80年ぶりと言うので、まあ、初受賞みたいなものだろう。数年前に先代社長が五城目町の町長になって、蔵の実態的運営を若い息子に委ねた。息子はこれを機に同年輩の若い杜氏を招いて二人三脚で新しい酒つくりに挑み、だんだんよい酒を造ってきた。
 そのような時にフルネットの中野社長が蔵を訪ね、純米酒に『一白水成』と名づけて売り出した。この酒は人気を博し、そのようなことも相まって昨年の受賞となったと思われる。

 金賞受賞酒は純米酒では難しく(純米大吟醸の方が美味しいと思うが)、アル添の大吟醸で「福禄寿」酒名であるが、その酒のほか次の4本の純米酒が持ち込まれ、この5本をタップリ味わいいささか飲みすぎた。  
 ・一白水成純米大吟醸生酒(秋田酒こまち40%)
 ・ 〃  純米吟醸袋つり生酒(美山錦50%)
 ・ 〃  純米吟醸雄町(雄町50%)
 ・ 〃  純米x酒亀の尾(亀の尾60%)

    

 いずれも飲み応えがあった。出品酒は山田錦であったが、他の純米酒は、秋田酒こまちを初め色々な米で造っているところに、新しい試みと挑戦を感じた。特に「亀の尾」の酸味の効いた味は魅力的であった。

 この蔵は創業元禄13年と言うからちょうど1700年、310年の歴史を持つが、今新しいスタートを切ったといっていいだろう。21世紀のさきがけとなる蔵になってほしい。

        
         今後の連続受賞の決意を述べる一ノ関杜氏


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