旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

コロナの夏

2020-08-19 11:09:00 | 時局雑感



 何もない日々が続き、8月も下旬を迎えようとしている。それでなくても話題の少ない老夫婦の会話は、いつも「…あ~あ、どこにもいかなかったヮ…」という妻の言葉で終わる。
 妻の言う「どこにも…」という「何処」は、けっして大旅行や大パーティを意味してはいない。若いころは夏山に登ったり家族旅行をしたり、せめて日帰りの海水浴ぐらいには出かけたものだ。今やそれどころではない。デパートへの買い物やレストランでの食事にも出かけずに終わりそうだ。
 その原因は、すべてとは言わないがコロナにありそうだ。ちょっとした注意を怠らなければ、食事やデパートに出かけるぐらいは問題ないと思うが、なんだかその気になれない。
 残り少ない老後の貴重な時間を、コロナに奪われた、という感がある。いや、動かぬ自分をコロナのせいにしているのかもしれない。それこそ老いの証拠であろうが…。


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