今年もすでに折り返した。アッという間に過ぎたが、それは時間という量的な感覚より、「何もなかった」という中味が、そう感じさせるのであろう。
気が付いてみれば、今年の前半、旅に一度も出かけていない。海外旅行に至っては、2011年のオーストラリア旅行以来何処にも行ってないし、また今後も海外に出かける気は当面ない。近年、国内旅行には随分出かけたし、身近なところに意外な発見をして楽しんできたが、今年はそれもない。
このところ定例のようになっていた「山びこの会」の一泊旅行(今年は伊香保温泉と榛名山)や日蘭協会のバス旅行(今年は韮山反射炉など)にも参加しなかった。6月は毎年YDK社の株主総会に出席し、ついでに北東北のどこかを旅していたが、今年は株主総会そのものにも参加しなかった。
老い…という感覚とこの旅の減少は無関係ではなく、それを考えるとさびしい。このブログも、旅と酒が主要テーマで、カテゴリー別の投稿数では旅がトップだ。酒の方は、1回の酒量は減ったが毎日飲むことに変わりなく、これは死ぬまで続きそうだ。ただ、新たな銘柄を求めて飲み歩く、というようなことは少なくなったのでこれも中身からすれば「消えて行っている」のかもしれない。
ただ、旅の思い出は尽きない。いつかも書いたが、いろんな切り口から「思い出の旅ベスト3」とか「…ベスト5」などをまとめてみたいと思っている。しかし、それは人に読ませるようなものではなく、自分に固有のものであろう。そこに「老いのさびしさ」があるのかもしれない。