昨夜は東京湾花火の開催日。思いもよらなかったが、この花火を満喫した。
実は当社は、先月の終わりに中野坂上から浜松町に引っ越した。浜松町駅の前、貿易センタービルの隣に位置する「浜松町スクェア」というビルであるが、この16階は芝離宮を隔てて東京湾に面している。その面する対岸が東京湾花火の打ち上げ場所なのである。
当初は考えてもいなかったが、折角そのような好位置に恵まれているのなら楽しもうではないか、ということになり、思いもよらなかった花火見物となった次第。
冷房の効いた事務所で、椅子にふんぞり返り、ビールを飲みながら「玉や~!」とやったわけだ。これまで花火大会なるものに随分出かけたが、押し合いへし合しながら暑い思いをして空を見上げたものだが、ビルの16階ともなればほぼ目線の高さに花火が開く。大玉にしても、椅子にふんぞり返った目線の範囲だ。
これは贅沢な花火見物であった。群衆の中では「スリに財布を盗まれないように」など思うものだが、注意することは暗い部屋(花火が綺麗に見えるように灯を消したので)の中で、酒のコップを取りそこなわないようにすることぐらいだ。(酒をこぼして神聖な事務所を汚してはいけないから。)
もちろん、この齢になるとそれほどの感慨は沸かない。ただ1時間ちょっとで1万2千発打ち上げられた花火は、文句なしに綺麗であった。