旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

気になるイチローの200本安打

2010-08-16 13:08:56 | スポーツ

 

 この時期になると、毎年気になることがある。イチローが今年も200本の安打を打てるだろうか? ということだ。
 私ごときが心配してもどうなることでもなく、「何も出来ない野次馬が騒ぎ立てたりしないで、そっとしといてくれ」という声が聞こえてくるようだが、それでもやはり気になるのである。自分が何も出来ないから、神頼み的に気になるのかもしれない。なんと言ったって前人未到の記録を更新中なのであるから。

 野球選手にとって、メジャーリーグで試合が出来るということは夢の夢ではないか? その中で、常時出場どころか、誰も成したことのない記録を更新し続けるなんて、夢の夢のそのまた彼方の夢であろう。どのような天賦の才と努力が、それをなさしめているのか知らないが、凡人は、ひたすらその「才と努力」にすがって、記録の続くことを神に祈るのである。記録というものが、いつの日か必ず断ち切られることを知っているがゆえに。

 イチローは昨日の試合で2本のヒットを記録し、今期151本とした。つまり200本まで残り49とし、50本を切った。しかし試合数も残り45試合しかない。これが怖いのだ。いつスランプに陥り、数試合ノーヒットなどの日が来るか分からないからだ。
 イチローは例年、160試合ぐらいで210本ぐらいを打っている。つまり一試合で1.3本ぐらいは打てるのだ。とすれば45試合で60本ぐらい打てることになり、本来ならば問題はないのであろうが…。

 何よりも、彼は毎日なにを考えて生きているのだろうか? あのクールな彼が、昨年オフのインタービューで「199本で終わっていたら日本に帰れなかったでしょうね。怖いですね…」というような発言をしていたが、それを聞いて「やはり彼も人間なんだ」と思っただけに、今年も達成できるかどうかが気になるのだ。そして、彼の怖さには及びもつかないが、凡人なりに怖いのである。


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