旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

半年遅かった、鳩山・小沢の辞任

2010-06-03 22:02:26 | 政治経済

 

 鳩山首相、小沢幹事長の辞任で号外が飛ぶ大騒ぎをしている。このようなつまらないニュースで、わがブログを汚すことはないが、日記の性格を持つブログには後日への記録として触れるだけは触れておこう。

 わたしは既に昨年暮れの1226日付ブログ「鳩山首相のブレ」で、「鳩山は小沢と共に辞めるべし」と書いている。当時から普天間問題などで「鳩山の発言はブレている」という指摘が多かったが、私は、「本来“駐留なき安保論者”である鳩山とすれば一貫している」とそのブレは問題としてこなかった。
 しかし「政治とカネの問題はダメだ。秘書の罪が確定した以上、それを知っていようが知るまいが『秘書の罪は自分の責任』としてきた従来の主張どおり、ブレないで辞任すべし・・・」と、当該ブログにも書いてある。付け加えて「辞めるときは、同じくカネの問題にまみれる小沢幹事長もともに辞めるように・・・、その点でもブレないように」と書いた。
 それが半年を経てようやく実現した。今更、冷め切って伸びきった蕎麦のようで、何の味も魅力も無いが。

 鳩山は半年前に辞めていれば、「力はなかったが、政権交代を果たした清新な首相」として、その名を後世に残したかもしれない。しかし、小沢などという汚れた政治家と命運を共にして、「短い中で晩節を汚して」その政治生命を終えた。これが政治というものであろう。
 ただ、私は鳩山を一面で評価している。彼は戦後初めて一国の首相として「日米安保体制はこれでいいのか?」という課題を国民に示したのだ。保守勢力とそれを取り巻く御用学者も含めて、「パンドラの箱を開けた!」と大騒ぎであるが、これぞ! 日本国民が一番考え行動を起こさなければならない問題ではないか?

 沖縄はこのままでいいのか・・・
 日本人は、異常な基米軍地のもとで21世紀も生きるのか・・・
 半世紀を経た日米安保体制を、そろそろ真剣に考えようではないか・・・

 鳩山はこれを日本国民に提起してくれたのだ!
 辞任は半年遅かったが、それだけに残すものもあったのかもしれない。


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