旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

雪の少ない雪国に来て

2007-03-08 13:31:45 | 時局雑感

 

 雪国秋田の八郎潟に来ている。
 今年初めての氷点下を体験した。とはいえマイナス1度に過ぎなかったが。昨年は大雪に見舞われ除雪した雪の置き場に苦労する話がテレビに流れていた。今年は申し訳程度に降っているが、車道などは乾いており雪国という面影ではない。1月に来た時にはもっと少なく、雪を探すのに手間取るほどであった。今回は寒波の襲来というニュースを聞きながら東京を発ったのであるが、所詮は3月の雪ーーつまり春の雪でほとんど寒さを感じない。
 何年か前、雪の千秋公園(秋田市)を歩き胃の腑が収縮するような寒さを感じ、そのあとひどい下痢に見舞われたことがあった。もちろん下痢の原因は前日などに食べた食べ物にもあったようで、千秋公園の寒さだけが原因ではなかったようだが。爾来、雪国の冬には身構えてきたのだが、今日の雪には「春の暖かさ」すら感じる。もっとも既に3月中旬に差しかかろうとする時期で、秋田の人たちも冬は去ったとしているようだ。
 新聞紙上では桜前線の報道が始まり、各地の開花は例年に比し一週間から10日は早まり、静岡3月13日、東京18日などと報じている。私は九州大分県の臼杵という小さな城下町で育ったが、桜の最盛期は4月であったと記憶している。町の中央に大友宗麟の居城でもあった丹生島城の跡があった。臼杵公園とよばれるその城址で毎年桜祭りが行われたが、、それは4月10日前後であった。学校の入学式や始業式の頃がいつも満開であったと記憶する。
 今年は3月中に桜は終わるのではないか?
 わずか60~70年の間に、気がつけばかなり地球環境は変わってきたのだとつくづく思う。
                            


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