桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

博多ライブ

2019-06-24 | Weblog
昨夜は博多ライブ。
もう10回目だったそうだが、俺は7回目くらいの参加だったろうか。
このライブを主催する八尋先生が歌うために始めたものだとばかり思っていたらば、大崎事件の停滞に鬱屈する想いを晴らしたいとして始めたのだとか。
例年、歌以外に使われる時間が長くて予定通りに行った試しはない。終了時間の遅れは恒例で、昨年は2時間近く伸びたが、今年は、ほぼ最後まで、予定通りだった。
それでも最終で鹿児島に帰る鴨志田先生は、最後の曲の途中でピアノを離れた。
俺は3曲。さだまさしの人生の贈り物は、やはり歌詞が飛んだ。来年、もう1度だな。
終わった後、八尋先生ご一家と冤罪仲間と、軽く食べながら話したのが、また楽しかった。
刑務所にいた冤罪仲間も来てくれ、爽やかな青年だったのが、会って再認識。今後の人生が良いであって欲しいな。

保釈逃走事件

2019-06-24 | Weblog
判決が確定して収監される男が、身柄を取りに行った検察庁の職員や警察官から逃げた神奈川の事件で、およそ方向違いの議論がテレビ番組で撒き散らされている。
この男、少年院から少年刑務所を経験し、躰には刺青を背負った歴戦の雄らしい。
だから、保釈が問題だなどと語り、保釈制度云々を語る識者を称する輩もいるが、お門違いだね。
慥かに逃げて世間は騒いだが、これは検察庁職員や警察官の問題じゃないの?
何で逃がすのよ。刃物を振り回した?はあ!だよね。
警察官は、何のための警察官?
刃物を振り回す奴を逃がしたらば大変だと考えないの?考えれば必死に確保するのが警察官だろうし、検察庁職員であるべきだ。
職業意識の低さで逃がしておきながら「保釈した裁判官や制度が悪い」とか語る辞め検や識者とかの御用評論家には呆れるばかりだ。
逃げはしたが、逃走して人に危害を加えなかったよね。
だもの、保釈が問題であるはずはない。収監する側で問題なのに、自分たちのミスをすり替えて保釈問題にするのはお門違いだな。
神奈川県警は身柄確保などで何度も罪の無い人を殺している。何人もで抑え付けて圧死させているのに、こんなときは役立たずなんだよね。
聞けば、この男。少年院や少年刑務所では仲間に親切で人望もあったらしい。だから、その当時の仲間が手助けして逃げていたとか。
その人望を、今度は社会で善意に生かして欲しいものだよな。

直方市

2019-06-23 | Weblog
直方市って、確か相撲の魁皇の出身地だったろうか。
初めて行ったが、古い城下町だった。
昔は隣の飯塚市と並んで炭鉱街だったとか。
救援会の主催する集まりで冤罪に付いて話をした。
西日本新聞が前日に報道したらしくて50名を超える人が来てくれた。
なぜ冤罪が作られ、日本では冤罪を無くす動きがないのかなど、歌も交えて1時間半の予定が2時間くらいになってしまった。
会場には飯塚事件のご家族も来てくれた。
集会後の懇親会は中華。
店のあった古い街並みは、どこも同じ寂れ具合。しかも、大正時代と思われるような建物も幾つか現存していて、かなり歴史を感じる街だった。

荒廃

2019-06-22 | Weblog
久しぶりに新大阪から博多方面への新幹線に乗った。
飛行機に乗り慣れたせいか、新幹線は時間が長いと感じたが、沿線にある山林の荒廃も感じた。
どこでも日本の山は同じだが、木の管理をしないものだから竹が野放図に繁殖してしまい、山林ではなくて竹林と化した山が散見される。
竹が繁殖すれば木は死ぬ。木が死ねば山も死に、やがで海も死ぬ。
日本の荒廃は山にも!

龍谷大学

2019-06-22 | Weblog
昨日は龍谷大学。
これで何回目になるだろうか。
若い学生に冤罪の話が出来るのは、明日を担う人たちに想いを伝えるということだから、冤罪を無くしたいと願う俺には、実に有り難いことだ。
今回は冤罪犠牲者の会や国賠裁判のことも含めて話したが、どんなことでもいいから若い命の明日に残る言葉を刻めたならば嬉しいが。

ヒゲの先生

2019-06-21 | Weblog
日本には、過去から現在まで、無数の冤罪がある。あるが、無きかのように見過ごされ、数多の仲間たちは獄死させられて来た。
帝銀事件の平沢さん、波崎事件の富山さん、東京・牟礼事件の佐藤さん、三崎事件の荒井さん、名張事件の奥西さん、新潟デザイナー殺し事件の山川さん、飯塚事件の久間さん、福岡事件の西さんなどなど、正確に数え上げたならば百名を超えることだろう。
つい先日、亡くなった渋谷交番襲撃事件とも呼ばれる星野文昭さんもだ。
もし自分が無実の罪で逮捕され、獄死するとなたならば、誰しもが必死に叫ぶだろうし、無実の罪を作る仕組みを変える闘いをする。でも、原発から放射能が漏れ続け、福島の地では漏れ続ける放射能による病が広がり始めているのに、それを看過する国民性は、冤罪も他人事でしかない。
自衛隊出身のヒゲの国会議員は、人権人権と言う前に、一人の命よりも多くの命を護るために命を捨てろという憲法改正を行え!とか言うらしい。
一人の命を犠牲に多数を護る!素晴らしい。格好いい。自衛隊、かくあるべき、ね。
でも、一人の命を大切にしない、出来ない国家など、多数も大切に出来ないし、護れない。多数も一人からだからだよ。
多数を護るために人権を捨てろ、一人を犠牲にしろ!と語る連中は、やがて旧日本軍隊のように、自分たちの正義だとして自国民に銃を向けて殺すのではないか。
人の命の大切さ、掛け替えなさゆえの人権を理解しない国家だから、日本には冤罪が絶えない。
もし自分が冤罪になったとしたならば、アナタは、どうするだろうか?
ヒゲの先生は?

昨日の裁判

2019-06-21 | Weblog
東住吉国賠裁判は、裁判体の構成、国側の主任も変わった。
前裁判では、原告側の求める証拠提出での求釈明に付いて、どこまで出来るかを検討して回答するということで1期日を飛ばしたのだが、裁判体が変わったのを利用したのか、実に不誠実な内容のない「提出する必要はない」回答だった。
新しい裁判長の仕切りで、その求釈明に付いてのやり取りが行われたが、主任になった女性の言い訳の言葉を聞いているうちに、猛烈に腹が立って来た。
薄ら笑いを見て「笑ってるんじゃないよ!」と、つい言葉が出てきたしましたほどだ。
この連中は、自分たちが冤罪を作った責任も感じていなければ、冤罪を無くそうなどと考えてもいない。何をしても税金。自分たちの身には降り掛からないから無駄な時間を掛けるのも厭わない。
裁判の最後は、前回の議事録を見る合議をした裁判長から、次回公判前までに求釈明の回答を行うようにと国側に指示があり、更に原告側のプレゼンを行うこと「私たちも聞きたい」として積極的な提案が示されて終わった。
いゃあ、ホントに腐れ検察は、どうにもならない。約束したことでさえも、担当者の交代を利用して歪めてしまうのを目の当たりにして、この連中に誠実さを求めるのは無理。法的な規制が必要だと、またまた感じた。
刑事裁判で使用された証拠を民事裁判で使用するのが「目的外使用だ」と来ては話にならない。
証拠は誰の物?証拠は、何のために存在するの?
検察が使用するためだけ?
その事件に関わる人、総てが利用すべき物、利用出来る物でしょ?
頭の良い人に属するのだろう国側代理人となる検察官たちの主張を聞いていると、屁理屈を生み出すのが頭の良さなのだろかと、何時も不思議な想いになるよ。

舞台挨拶

2019-06-19 | Weblog
今日は野球交流戦の観戦合間に 映画の舞台挨拶をした。
平日の午前と午後。
それほどに観客は多くなくて、合計で5、60名ほどだった。
何時も通りの話だが、国賠裁判勝利ということで、今日も花束を頂いた。でも、これから関西から九州行き。残念だが、人に託して来た。

平和な話

2019-06-19 | Weblog
老後に2千万円を準備しろとかの話には裏があるよね。
株価維持で好景気を装い、アベノミクスを装いたい。でも、年金積立金を株価維持に使い、もう15兆円を損失した。
これ以上の損失は年金崩壊に繋がるから株価維持に年金積立金は使えない、皆さん投資しましょう、投資で2千万円貯蓄を作りましょう!
これが、あの審議会の答申を求めた財務省の狙いじゃないの。
騒ぎになったから答申は受け取らない、ね。
日本人は忘れっぽいからね。
少しは問題が続くだろうが、大丈夫。すぐに忘れる。
昨夜も日本海側で震度6強。
先日は東海原発直下80キロで地震。
東日本大震災で壊れた福島原発は、もう8年になるが、まだジブリの状態さえも掴めない。どのような手段で修復するかの目当てすらない。
それでも日本は、何事もなく動いている。
平和だねぇ。

湖東記念病院事件

2019-06-17 | Weblog
昨日は釜ヶ崎で開かれた湖東記念病院事件の集まりに参加した。
今月は予定が多くて、余り自宅にいられない。クーに忘れられてしまうし、連れ合いに遺棄されるかも知れない。でも、来て欲しいの願いがあれば応えない訳には行かない!
ピースクラブの集会室には40名ほどだったろうか。
井戸弁護士のパワーポイントを使った説明が1時間。西山美香さんのインタビュー形式の話が1時間。その他で1時間の集会だったが、改めて事件の詳細を知った。
今は滋賀県警の幹部になったらしいサカモトとかの警察官が、純粋な西山さんの想いを利用して嘘の自白を引き出して犯人にしたのが湖東記念病院事件だ。
如何に西山さんの自白が証拠と矛盾するかも知ったが、それでも有罪にする日本司法、裁判所の病は重い。
サカモトなる警察官に恋心を抱き、歓心を買うために人工呼吸器の管を抜いたと自白したことも含めて、包み隠さずに真っ直ぐに話す西山さんの言葉は、聞く者にも真っ直ぐに届く。
再審開始決定に抗して最高裁まで争った検察庁は、更に再審裁判でも「有罪主張をする」と言ったが、先日の三者協議では「弁護団の主張を見てから反論などをする」とホザイタそうだ。
これには裁判官が「筋か違う。検察庁と主張を提出して」と指示したらしい。
アイツらは自分たちが裁判の中心だと思ってる。何があっても誤りを認めない、こんな検察庁を公益として認めていて良いのだろうか!
この傲慢を規制する法律を作らなければならない時が来たと思う。
集会後は、場所を移して、今度は飲んで食べながら鈴鹿事件のご両親から話を聞いた。
冤罪が多過ぎる。証拠が無視され、杜撰な事実認定での有罪判決が多過ぎるよ。
証拠をねじ曲げ、冤罪を作り出す人を裁く法律も必要だ!
昨日も、そう思い重ねた1日だった。