桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

天神祭

2017-07-26 | Weblog


昨日の裁判後、サンデユさんも含めて救援会大阪府本部のグリーン会館での納涼会に行った。
天満宮から街に繰り出す祭の隊列は、丁度、会館の下を通過する。
関係者以外は天満宮に入れないため、どのような状態かは判らないが、先頭の御輿は重いらしくて、しかも担ぎ手は30名くらい。すぐに下ろしてしまい、次から次と担ぎ手が交代して動くが、とにかく止まる回数が多いために、なかなか隊列は進まない。これが関西風かな、と感じた。
府本部会長はギターを用意。サンデユさんの歌、俺の歌を演奏してくれて唄った。サンデユさん、楽しみながら唄っているのが良かったなあ。俺は、連れ合いから貰ったらしい風邪症状が悪化し、全く声が出なかった。暑さの疲れかなぁ。

最悪

2017-07-26 | Weblog
昨日は、冤罪仲間のサンデユさんの国賠裁判だった。
コンビニ強盗容疑で起訴され、裁判する中で、母親が、サンデユさんの携帯にあるアリバイ写真(犯行時間に自宅で自撮りした写真があった)を発見したり、コンビニの防犯カメラに事件の5日前にサンデユさんが行ってドアに触る姿があるのを発見したりしたことから、何とか無罪になったのだが、そこで捜査ミスを追及して国賠裁判を起こした。
ところが、ところがだ。
捜査に素人の母親でさえも発見出来たアリバイなどの写真なのに、裁判所は「5日前まで捜査する義務はない」として棄却だ。控訴した昨日は、「取り調べた警察官や起訴した検察官の証人尋問はしない。なぜしないのかは判決に書く」として終わりだ。
こんなことばかりしているから警察官は遣りたい放題で冤罪を作り、検察官は強引に起訴して証拠隠しをするのだ。
サンデユさんは歌手。自分の想いを社会に訴える力を持っている人だ。この怒りを社会に語る使命を持っていると言えるだろう。
人生に無駄はない。サンデユさんの人生に、昨日を含む法治国家日本に対する嘆きや怒りは、きっと力になるし、そうなって欲しいと願った1日だった。
サンデユさんは「日本に産まれたことを後悔した」と悔し涙を流していたけども、その純な想いが報われて欲しいとも願ったなあ。