桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

和歌山散策

2011-09-07 | Weblog
面会後、村岡先生を待って、少し話し、俺は南海和歌山市駅に向かって歩いた。歩いたつもりだが、着いたのはJR駅だった。
それではと駅に近い救援会和歌山県本部へ挨拶に行った。
事務局の方と、あれやこれやを話した後、また南海和歌山市駅を目指して歩いたが、これが遠かった。暑くないのが幸いだったが、30分以上は、確実に歩いた。歩いて、和歌山城を中心とした位置関係が判った。ちょっとした和歌山散策だった。

和歌山刑務所

2011-09-07 | Weblog
今日の目的は和歌山刑務所。東住吉事件で入れられている青木恵子さんの面会だ。和歌山駅からJR和歌山駅まではバス。駅からはタクシーで。
刑務所に着いて、何時も通りに面会申し込み。その後、差し入れをしたが、なぜだか待たされた。
その間、京都弁護士会の村岡先生とバッタリ!先生は、再審をしている人との面会だったらしい。
かなり待たされた後、許可になり、面会所へ行くと、先生が面会番号を聞く。11番だと答えると、今、呼んだと言う。
何時もだと、必ず統括が来て、何かを言った後で許可になるのが、今回は何もなく面会になった。
青木さんは、本当に明るい顔をしていた。
やはり、次々と再審に明るい情報が続き、自分の闘いでも鑑定人の証人尋問が終わり、10月には最終意見書を提出して決定になるという状況が、彼女を明るくしているのだろう。
早く出たい、帰りたい、青木さんの気持ちは、先に先にと走っているが、早く実現させたいと思った。彼女の祈りが通じるように、俺も可能な手助けをしたいと思いつつ帰った。

フェリー

2011-09-07 | Weblog
佐藤光政さんの別荘が大島にあって、何度か行ったときにフェリーを利用した。でも、大体が夜に行くような便だったし、同行者がいたことなどから、じっくりと海を見ながらとはならなかった。
今日は、徳島から和歌山へのフェリー。晴れた空の下、デッキで海風に吹かれながらのフェリーは快適だ。せっかちな俺に船旅は似合わないと思ったが、意外に良いかも知れないと感じながら四国、紀伊半島を眺め、風に吹かれてる。

徳島の1日

2011-09-07 | Weblog
昨日は、徳島刑務所の面会拒否での徳島弁護士会による事情聴取、更に、その件での県庁での記者会見、夜は「星野事件」再審での集会と続いた。
星野事件は、沖縄闘争と言われる学生運動の中、渋谷で警察官が殺害された事件だ。星野さんは、その運動の指揮者だったが、その事件の状況を見れば、明らかに星野さんは事件に係わりがないと判る。それなのに目撃者が作られ、映像などから見れば違うのに有罪にされている。
星野文昭さんは、俺と同級生になる。菅家利和さんも同級生だが、同じに時代を生きて来た人だと思うと、それだけで親しい思いになるし、しかも同じ冤罪に陥れられた仲間だと思うと、何だか兄弟のような親しみを覚える。
星野さんは闘争家。いわゆる新左翼と言われる人たちの指導者だから、俺と思想的には反するが、そんなことは再審には関係ない。無実の人間は、誰であろうとも無罪にならなければいけない。
そんな話もした徳島だった。