桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

都立六本木高校

2009-11-25 | Weblog
不登校や中退者を集めたとか言う高校で、布川事件の話をして来た。
単位制学校で登校は自分に合った時間に来れば良く、制服もない。かなり自由な学校だ。
今日は17名ほどの参加者だった。女性が大半で、男子は2名。
最初から最後まで、自分たちの世界に入り込んでお喋りをする人もいたが、熱心に聞いてくれる瞳は、どこの学校にも負けないモノがあった。
「布川事件の40年」を見て貰ったし、事件のことは判って貰えたと思うが、最後に予定していた歌が、テープ再生機が無くて出来のが残念だった。
質問時間を余計に取って、子供たちの質問を受けたが、「私は人生に夢がないし、楽しくない、なぜ桜井さんは、その年になってめ夢や希望を持っているのか」と聞いた人に、俺は苦しみや困難に立ち向かって、それを乗り越える自分に楽しさを見いだして生きてきた。重いモノを持てば力がつくし、エクササイズにもなる。得になる。苦痛の多い獄中生活にある楽しみを探して生きていた。だから、その生き方が自分を作り、今の俺になった」と、俺のポリシーを語った。
今、20才たど言う女性は、俺の話に両手の親指を上げたサムアップで応えてくれた。
生きることは大変、困難があるが、今日の話で一人でも、これからの生き方に力となるモノを得て貰えれば幸せだと思った。
今日は楽しかったし、疲れた。

不便この上なし

2009-11-25 | Weblog
昨日は、車を水戸に置いて来て利根町に帰った。
昨夜、バス停を降りた辺りから降りだした雨は、今朝も残って屋根での雨音を聞きながら目覚めた。
さて、どうしたものかと思ったが、しかし、車がないから動けない。陶板浴、ゴミ出し、諦めてパソコンを開き、ブログの修正などをして時間を過ごした。
昼が近くなるにつれ、雨は止みだして、家を出た10時30分には、完全に上がった。
車がないのは久しぶりだが、今の田舎暮らしは車がないと成り立たないと判った朝だった。

不正経理

2009-11-25 | Weblog
先日、岩手県警で不正経理の処分が発表された。元県警本部長など、200名以上だと言う。
こんなことは警察では常識的に行われていることで、全国的に見れば氷山の一角だろう。今、公開されながら行われている民主党による事業仕分けは、ここにも及ばなければなるまい。
警察が治安を守る大事な組織であることは言うまでもないが、だからと言って何をしても無批判に許されることにはならない。警察にしても検察にしても、その社会的存在の重要性を隠れ蓑にして、好き勝手な違法、脱法行為をしている。そして、その組織的重要性を不可侵的に錯覚したマスコミは、本気で違法、脱法行為を追及出来ないでいる。
本来は、立法府である国会が法律の網を作り、検察、警察を監視しなければいけないのだが、叩けば埃の出る生業。政治家は警察の情報を背中に隠した、柔らかな陳情に逆らえない。スキャンダルは木から落ちた猿になる落選に繋がる恐怖。情報はわんさと持っている警察には逆らえないよね、こっちも金には怪しい国会議員は。
かくして、更に警察の裏金は続く!か。
この泥棒連中、何とかしたいねえ。