桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

出雲大社へ

2006-05-28 | Weblog
5月28日(日)

 初めての鳥取は小雨でしたが、団体を訪問するときは止み、相変わらず天気に恵まれています。
夜はビデオを見て頂いての学習会。参加者は24名。重要な会議などが重なり、参加者が少なかったそうですが、他と同じに皆さんが証拠を隠す検察に呆れ、怒っておられました。
 
 翌27日は、鳥取県救援会事務局長のKさんの運転する車で倉吉、米子へ行き、同じように学習会を行いました。米子では、医療生協総代会で訴えをさせて貰いました。短い時間でしたが、会場の外で受付をされていた若い女性が「こういう話は医学生にも聞かせたい」などと言って下さるなど、大きな印象を残したと感じました。
夜の集会が無かったため、夕方には島根県の松江に入り、久しぶりにノンビリ出来ました。

 今日は完全休日で、何もせずにホテルで骨休めの予定がでしたが、友人が出雲大社は見ておいた方が良いと言いますので、行って来ました。
タクシーで大社前まで。下ろされた場所が本殿ではなみたいな大締め縄の社。それから本殿に行き、逆に歩いて鳥居まで戻ったのですが、松、敷石、社、雨に洗われた総てに古色が漂い、神の存在を信じない私も、精神が洗われるような思いになりました。ただ見物だけで、詣りはしませんでした。開始決定を得、皆さんに支えられる幸せに満る私が、これ以上に願っては強欲、罰が当たりましょうから。もっとも、罰の苦しみが来たならば、それに立ち向かって私は、益々イキイキと行動するでしょうから、それはそれで良いのですが。