桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

山形から

2006-05-16 | Weblog
5月16日

 8時過ぎの電車で仙台を立ち、山形へ。
地名に相応しい山間を通過してるうちに「山寺」駅。
あの芭蕉の句で有名な立石寺。意外に駅に近く、
遍路姿の3人が本堂前で拝んでるのが見えました。
山奥にあるみたいに想像してましたが違いました。
山形駅に救援会のKさんが出迎えてくださり、副会長さんの
経営するレストランに行き、地元の冤罪・明倫中事件の支援
者と合流して団体訪問へ。
 午前に5団体。午後に3団体。昼には市街地で1時間の街
頭宣伝もしました。夜は明倫中事件の当事者・家族とともに
訴えました。

 まだ二日目ですが、当事者がいなかったり、先頭でやる気
構えの無い事件の運動は大変ですね。それなのに我が布川事
件は本人のいない運動を長く続け、大きな組織に育てて貰え
たことを思いますと、改めて有り難いと感謝ですね。それが
あればこその今、あの勝利ですから。

 激しい夕立があった山形。洗われた緑が夕日に輝いていた
山並みの美しさ。それに救援会の温かい人の思いが心に刻ま
れました。