救援本部ニュース539号 2014.4.6
原発作業員の命を守れ!
「今の状態では助かる命も助からない」
3月28日、福島第一原発で作業をしていた下請け会社の労働者が土砂の下敷きになり、病院に運ばれましたが亡くなってしまいました。
東電が双葉消防本部に救急車を要請したのは事故発生から約50分後だったとのこと。現地対策本部には事故から約10分後に一報が入っていたにもかかわらずです。救急車はたまたま近くにいたため7分で到着したが、通常なら30分の距離。放射能汚染のため近隣には消防署も病院もない状況であるにもかかわらず、あまりにも連絡が遅すぎました。
作業員の人たちは「福島第一で事故に遭ったり急病になったりしたら助からないと、仲間同士で話していた。今の状態では助かる命も助からない」。ドクターヘリが直接離着陸できるようにしたり、救急車が常駐したり、少しでも搬送までの時間を短縮してほしい。「ぎりぎりの命を救う体制を整えてほしい」と訴えています。
3月26日付東京新聞は、福島第一原発で高濃度の放射性物質で汚染されたタンクの除染を始めたが、その作業に当たる現場の過酷さを報じています。
つい数日前までは1㍑あたり1千万ベクレル、放出基準の数十万倍もある放射性ストロンチウムなどを含む水が入っていたタンクの中での作業。直接触れたり、体内に取り込むと内部被曝につながる。薄暗い中、高圧洗浄したり、デッキブラシでこすったり、洗浄水を吸引したり、布でふき取ったり。完全防備のため、あっという間に全身汗だくに。顔から汗がしたたり、マスクに水滴が付く状態。作業員の一人は「暗くて暑くて参った。使った機材も除染しなくてはならない。一基でこれだけ大変。汚染された残りのタンクはどうするのか」と話したとのこと。
ないがしろにされる作業員の命を守る闘いが必要です。
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