スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

チャンピオンズカップ&必要な根拠

2015-12-06 19:18:28 | 中央競馬
 香港から1頭が遠征してきた第16回チャンピオンズカップ
 コーリンベリーが逃げるだろうと思っていましたが,まったくその気がなかったようでコパノリッキーの逃げに。追っていったのがクリノスターオー。その後ろは二ホンピロアワーズとガンピットの併走。コーリンベリーはこれらの後ろに。サンビスタとホッコータルマエが並んで続き,ダノンリバティとグレープブランデー。あとはローマンレジェンド,ワンダーアキュート,ナムラビクター,ロワジャルダン,グランドシチー,ノンコノユメ,サウンドトゥルーの順で同じような間隔での追走に。最初の800mは48秒0でミドルペースに近いハイペース。
 ホッコータルマエは早めに動いて直線の入口ではコパノリッキーの外へ。ここから競り合いになり,ようやくコパノリッキーを競り落とそうかというところでその外に出されて追ってきたサンビスタが一気の末脚で2頭を捕え,そのまま抜け出して快勝。最内から追い込んだノンコノユメが1馬身半差で2着。大外から追い込んだサウンドトゥルーがクビ差で3着。
 優勝したサンビスタは前々走のレディスプレリュード以来の勝利。大レースは昨年のJBCレディスクラシック以来の2勝目。牝馬路線での内容から,牡馬相手でも通用するとは思っていましたが,現実的に結果が出ていませんでしたので軽視していました。ここで結果を出したのは驚きですが,それだけの能力があったのは間違いなかったということでしょう。後方にいた2頭が2着と3着に追い込む厳しい競馬でこれだけの着差をつけたのは立派としかいいようがありません。父はスズカマンボ。母は2002年のフェアリーステークスを勝ったホワイトカーニバル。Sambistaはポルトガル語でサンバダンサー。
                              
 騎乗したミルコ・デムーロ騎手はダービー以来の大レース制覇。チャンピオンズカップは初勝利。管理している角居勝彦調教師は昨年のジャパンカップ以来の大レース制覇。第6回,9回に続き7年ぶりのチャンピオンズカップ3勝目。

 こちらの問題は次のような観点からも重要だといえます。
 単純に自然科学者として比較するなら,スピノザはレーウェンフックの足元にも及びません。これは両者がなした自然科学に対する功績を,現在の時点で評価したものです。そしてレーウェンフックは顕微鏡学者でした。顕微鏡による観察にレンズが必須であるのはいうまでもありません。したがって,フェルメールのカメラ・オブスキュラに何らかの貢献を両者がなしたと仮定した場合には,レーウェンフックにはなし得たけれどもスピノザにはなし得なかったことがあると判断する方が,スピノザになし得てレーウェンフックになし得ないことがあったと判断するより妥当であるというのが一般的な見解であるかもしれないのです。
 実際にはレンズの製作に関する技術力は,スピノザの方がレーウェンフックよりも高度であったと判断しておく方が無難で安全だろうと僕は考えています。ただし僕がそのようにいうのは,とくにカメラ・オブスキュラに限定せず,広い意味でレンズに関することならば,そのように理解しておけば間違いは少ないだろうというほどの意味でしかありません。レーウェンフックは実際に顕微鏡を用いて数々の発見をしました。マルタンはその一部はスピノザのレンズに負うているのだといっていますが,仮にその部分を差し引いたとしても,レーウェンフックにはなし得たけれどもスピノザにはなし得なかったということも間違いなくあっただろうと僕は考えます。僕がいっているのは,どちらがレンズに関連した多くのことをなし得たかといえば,それはスピノザだっただろうということです。最低でも,レーウェンフックが有していたであろう水準以上の技術と同程度の技術がスピノザにもあったということは,確実だといっていいと思います。
 ここではカメラ・オブスキュラに対する両者の貢献を比較しようとしています。なので一般的にスピノザの方が技術力が上であったという見解はあまり意味を有することができません。特にこのレンズに対して,スピノザの方がレーウェンフックよりも大きく貢献できただろうと推定できるだけの根拠が必要とされているのです。

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