スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

飛龍賞&第二部自然学①公理二

2008-04-27 19:01:19 | 競輪
 武雄記念2日目優秀(動画)の飛龍賞。徹底先行が不在で予想が難しいレースとなりました。
 Sは浜口選手で山田選手が前受け。伊藤選手は中部を追走。4番手には浜田選手で,ここは予想通りに大塚選手が追走。太田選手が7番手での周回。
 残り2周半から太田選手が上昇していき,残り2周のバックで山田選手を叩いて先頭に。4番手は内の山田選手と外の浜田選手で取り合いになりましたが,打鐘から浜田選手はかまして出てこのラインの先行。太田選手も踏みましたが粘ることもできず,関東は共倒れ。バックから山田選手が捲っていくと,大塚選手は内にいき,直線は浜田選手と石丸選手の間を割って伸び1着。捲った山田選手が2着に届き,山田選手マークの浜口選手が3着。
 石丸選手が出て行かなかったために大塚選手が内に切り込んだもので,今日の1着はこの判断に尽きるでしょう。本来なら中部のワンツーで決まるレースであったと思います。

 最初の難題の分析をすることによってでてきた,Pという地点の現れ方が唐突に思われるという問題は,僕にはこの場合のアキレスにのみ特有の問題であるとは思えません。
 QとPの間に隙間がないのであれば,どんな物体であれ,Qの次にはPにいるということになります。そしてこの場合,Q秒後とP秒後の間にももうそれ以上の隙間がないと考えなければならないのですから,ある運動というものを一種の微分化をして考えた場合,このPからQへの移動時間,すなわちある物体がPからQへと移動する際に経過する時間というものは,どれも同一であるということになります。
 しかしこのことは一般的な運動の規則というものに反します。第二部自然学①公理二,すなわち今回のテーマである公理一の直後に出てくる公理をみてみましょう。「おのおのの物体はある時は緩やかに,ある時は速やかに運動する」。いい換えればこれは,運動している物体の速度というものは必ずしも一定ではないということであり,この公理が正しいということは,僕たちが直観的に知っていることではないかと思います。
 ところが,時間の稠密性を排除した論理に従えば,少なくともQP間に関しては,どんな物体も同一の速度で運動するということになります。逆に公理二の方に従えば,きわめて緩やかに運動する物体だけがPに到達する直前にQに到達するのであって,それよりも速やかに運動する物体はすべて,Qに到達することなくPに到達するということになるのではないでしょうか。

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